夜勤専従看護師になってよかったと思うこと、メリットについて
夜勤専従看護師としての働き方は、一般的な交代勤務の正職員にはない様々なメリットがあります。
その中でも特に夜勤専従になってよかったなと思うことをお話しします。
日勤だと大病院は休日出勤や時間外の勉強会や委員会が多い
夜勤専従になる前は大学病院勤務だったので、残業や雑務が多く日勤も何時に帰れるか分からない状況でした。
そのため日勤後に友達と食事や飲みに行く約束も出来ず、人と予定を合わせるのが難しいことがとてもストレスでした。
夜勤明けのランチの約束等にも遅れることが多々あり、申し訳ない思いをすることもたくさんありました。
インシデントが起きた日にはカンファレンスとインシデントレポートの作成で日勤職員全員1〜2時間追加で残業が発生するため、当事者になるととても肩身の狭い思いをしたものです。
その他にも休日でも委員会活動や、プリセプター活動、年末になると勤務後居残りで病棟の大掃除、なんてこともあったため、勤務時間と拘束時間はなかなかの長時間でした。
夜勤専従は勤務が定時で終わり、休日出勤や時間外出勤の少ない
その後、私は非常勤として夜勤専従看護師に転職したため、基本的に自分の業務が終わるとほぼ定時で帰ることができました。日々の残業時間が今までよりも格段に減り、夜勤明けでの予定を立てやすくなりました。
夜勤明けで友達とランチやお茶なども予定通りにいくことが出来ましたし、残業が長引いて約束の時間に遅刻するのではとドキドキすることもなくなりました。
また雑務から解放されたため、休日は家に仕事を持ち込むこともなく、一日しっかり休んだり遊びに行ったり、他のアルバイトに行くこともできました。
夜勤専従だとシフトを組み合わせて長期連休で旅に行ける
自由な時間が増えたことで一番良かったと思うことはシフトをうまく調整して、夜勤専従看護師時代に働きながらもインドへ旅に行けたことです。
月またぎで4連休と5連休、合わせて9連休取って8泊9日でインドへリュックサック一つだけ持ってバックパッカー(もどきですが)をしました。深夜特急の小説を読んでインドに興味を持ち、若い内に一度は行っておきたい国というキャッチフレーズに背中を押されインド一人旅を敢行しました。普段生活していてなかなか感じることが出来ないことを感じて、感性を磨くことが出来たのと、心身共にかなりリフレッシュできました。
日々の生活では経験できない貴重な体験や、現地の人との関わりが貴重な経験になりました。普段常勤として働いているとなかなか取れない長期休みが取れるおかげで、日常ではできない貴重な体験をすることが出来たことは、夜勤専従に転向したおかげだと思います。
看護師として様々な経験が積める
時間が自由になったこと以外にもう一つ良かったことは、夜勤専従になったおかげで施設や病院のダブルワークが可能になり、様々な施設のやり方や看護を経験できたことです。
特に大学病院で働いていた時は、病院の規模が大きくぞれぞれの科の専門病棟がありました。循環器の病棟には心疾患の患者さん、脳の病棟には脳疾患の患者さんというように疾患毎に病棟が分かれていたので、専門病棟勤務になるとなかなかそれ以外の科の患者さんと関わることができませんでした。
しかし、施設や小規模の民間病院などで働く機会ができると、もっと経過の長い患者さんや、色々な既往歴のある患者さんなど、より幅広いジェネラルなアセスメントが必要になる慢性期の患者さんの看護を行うことができ、急性期の病院ではできない看護に携わることができたのも、夜勤専従看護師として働いたおかげだと思います。
一つの病院で長く働いていると、その病院の独自ルール以外の方法を知らなかったり、エビデンスに乏しい病棟ルールが根付いてしまっていることも少なからずあります。新たな環境に身を置くことで、新たな視野が広がることもメリットではないかと思います。
まとめ
夜勤専従として働くということは、体力的にはかなり重労働でしんどいですがその一方で、常勤として働いていると得難いメリットも夜勤というシフトだから享受することが出来ます。
常勤として働いていて自分の時間がなくて今の仕事を辞めたいと思っている方、ぜひ一度夜勤専従として働く道を考えてみるのもいかがでしょうか。
