レノバのIPO株は狙いたい!想定価格が低く初値は高騰すると予想

再生可能エネルギーの用地買収・電源開発・売買までトータルに行うレノバ(9519)が東証マザーズに上場します!

想定価格は660円

BB期間は2017年2月8日から2月14日

仮条件は2月7日 660~750円に決定しました。

公開価格は2月15日

上場日は2月23日です。

仮条件や追加情報は日本取引所グループのホームページから確認できます。

レノバは、大規模太陽光発電、バイオマス発電、陸上風力発電、洋上風力発電、地熱発電などの数々の再生可能エネルギーの発電所を用地買収などの開発事業から売電や運営の保守までトータルで行う企業です。

その実績は1000件を超えるというのですから、再生可能エネルギーのスペシャリスト企業だと言えるでしょう。業績も右肩上がりで好調ですし、売出し規模・ロックアップも問題ありません。

手堅くリターンを得られる案件でしょう。

そこで、今回のおすすめ指数は70です。

想定価格が660円と低いので参加しやすいのも、この案件の魅力です。それでは、レノバの気になる事業内容・IPO情報について解説していきます。

IPO参加の是非に役立てて下さい。

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レノバの事業内容

レノバの事業内容は「再生可能エネルギー発電事業、再生可能エネルギー開発・運営事業」と有価証券報告書に記載されています。

レノバは、大規模太陽光発電、バイオマス発電、陸上風力発電、洋上風力発電、地熱発電といった各種再生可能エネルギー発電施設の企画・開発・建設・運営・保守の全てをトータルに行います。

レノバは今までに1000件を超える開発実績を持ち、法令・用地買収・売電契約・共同運営事業体構築など、全ての分野で充分なノウハウを蓄積しています。

レノバの電力施設の開発の仕方は、共同運営企業を募集し共同で建設・運営し費用を低減させリスクを抑えています。また、レノバは電力を消費者に直接販売するのではなく、地域の電力会社や電力小売業社に販売して利益を得ています。

今ある市場の中で新たに顧客を獲得して集金システムを構築するのは非常にお金も手間も掛かりますし上手くいくかもわからないので、その辺りは諦めて、その上の電力会社や電力小売業社に販売するのは頭の良い選択だと思います。

そして、レノバは日本人なら誰もが知っている大手企業と数々の売電契約を結んでおり再生可能エネルギー事業社として高い信頼感を得ています。

・再生可能エネルギーなら、全て同じではない!

日本は発電方法を分散するエネルギーミックスを推進しており、2030年に再生可能エネルギーの割合を33%まで上昇させることを目指しています。

さて、再生可能エネルギーと一言で言っても、その内容は実に多様で、代表的な物だけでも太陽光発電・バイオマス発電・風力発電・地熱発電など4種類もあります。

そして、再生可能エネルギーの中でぶっちぎりのNo. 1のシェアを誇るのは太陽光発電です。

これは太陽光発電設備の設置のしやすさが要因なのですが、政府の思惑とは大分違ったようで、政府は太陽光発電の電力買取価格を年々値下げして、太陽光発電の増加を抑制しようと働きかけています。

この話、既存の太陽光発電設備には関係ないだろう、と思っていたら大間違いで、既存の大規模太陽光発電設備の電力買取価格も売電契約の更新の際に容赦なく値下げされます。

売電契約は基本的に20年という長期契約ですので目の前の危機ではありませんが、太陽光発電を収益の柱にしている企業は、次の売電契約の更新までに他の収益源を構築する必要があるでしょう。

そして、現在は太陽光発電の電力買取価格が下落していますが、これは、どの再生可能エネルギーでも起こり得ることで、政府の主導する電力買取価格の上下によって各再生可能エネルギーの優位性はガラッと変わります。

これからの再生可能エネルギー事業会社 は、1つの発電方式に頼らずに事情が変わったら発電施設の開発割合を上手く切り替えていく柔軟性を持つことが求められるでしょう。

因みに今回上場するレノバは、多くの再生可能エネルギーを扱っているので、この問題の影響は限定的です。

ただ、今後も太陽光発電の電力買取価格の下落が続くのなら、徐々に太陽光発電の割合を下げて、他の発電設備の割合を上げていく必要に迫られるでしょう。

レノバの財務情報

売上
2015年5月 5,539,000,000円
2016年5月 8,556,000,000円
2016年11月 5,628,000,000円

経常利益
2015年5月 712,000,000円
2016年5月 1,307,000,000円
2016年11月 1,997,000,000円

純利益
2015年5月 433,000,000円
2016年5月 305,000,000円
2016年11月 2,223,000,000円

純資産額
2015年5月 単体 3,497,000,000円
連結 27,968,000,000円
2016年5月 単体 5,134,000,000円
連結 51,613,000,000円
2016年11月単体 6,999,000,000円
連結 49,056,000,000円

財務諸表から不安な点は見当たりません。業績は好調で再生可能エネルギー事業の可能性を感じさせます。

日本取引所グループに公開されているレノバの有価証券報告書

レノバのIPOは買いなのか?見送りなのか?

レノバのIPOは買いです。

売出し規模は小型ですしロックアップの掛かりも良好です。

業績も上昇基調にあり不安な点は見当たりません。問題なく参加して良い案件です。

買い要因

  • 小型の売出し規模
  • ロックアップの掛かりは良好
  • 再生可能エネルギー関連銘柄

見送り要因

  • トランプ大統領による要因などによって市場は世界的に不安定です。予期せぬ暴落も起こり得るので、今の時期は市場への参加を見送るのも1つの選択です。

レノバの関連銘柄

レノバの関連銘柄は、主な売電先である以下の4社です。

特にミツウロコグループホールディングスの子会社であるミツウロコクリーンエネルギーとレノバの結びつきは強く、他の電力会社が地元地域のレノバの電力施設のみの契約に対して、ミツウロコクリーンエネルギーはレノバの殆どの発電施設と売電契約を締結しています。

電力の買い取り価格は何十年という長期契約で設定していますが、何らかの理由でこの4社の経営が傾き売電契約の見直しを迫られれば、レノバの株価にも大きな影響を与えるでしょう。

レノバ 初値予想は?

レノバの初値は公開価格から+30%辺りになると予想します。

仮に想定価格の660円で公開されたとしたら、初値は858円辺りになるでしょう。想定価格が低いので案件に参加しやすくなるのは良いのですが、低い故に上昇率の割にはリターンが抑えられるでしょう。

主幹事情報

レノバのIPO主幹事は大和証券です。

副幹事は、SBI証券SMBC日興証券マネックス証券です。

今回のIPOでは、全ての幹事証券会社を通じてネットから応募することができます。幹事団の中でオススメの証券会社は、当選本数が多い主幹事の大和証券と、副幹事の中では口座数が少なく公平な抽選方式を用意しているマネックス証券です。

参考:IPOが全く当たらないので当選するためのコツを大和証券さんに聞いてみました。

まとめ

レノバのIPOは手堅くリターンが獲得できる良案件です。参加をオススメします。

ただ、年々再生可能エネルギーの買取価格は低下してきています。現段階では業績良好で順風満帆ですが、今後も同じように順風満帆に行くかどうかは不透明な情勢です。

長期保有するのなら、この点を留意するべきでしょう。

まぁ、この点は短期で売り抜けるIPO投資には関係ありませんので、私はSBI証券SMBC日興証券から参加します。

当たると良いのですが、、、

期待を胸に臨んでいきます。