ABホテルのIPO評価分析【JASDAQに上場、初値は高騰期待】

全国でビジネスホテル事業を展開するABホテル(6565)がJASDAQスタンダードに上場します。

想定価格は1400円

BB期間は2017年12月8日から12月14日

仮条件は12月6日

公開価格は12月15日

上場日は12月25日です。

仮条件や追加情報は日本取引所グループのホームページから確認できます。

今回上場するのは食事や入浴施設に力を入れてビジネスホテル事業を展開しているABホテルです。

事業内容を見る限りでは、唯のビジネスホテルでは満足できないビジネス客に狙いを定めて、ビジネスホテルに+αのサービスを提供して顧客の心をガッチリ掴んでいるようです。

私はホテル事業では利用率・利益率・回転率が高いビジネス顧客を狙っていくのがベストだと思っています。その点に着目ながら他社との差別化を計るのは素晴らしい経営戦略です。

そして、IPO投資という観点から見ても、リターンが期待できる良案件です。

売り出し規模は中小規模でロックアップは期間で掛かっています。

業績好調で需給は絞られているので市場の勢いも手伝って手堅くリターンを得られるでしょう。

参加をオススメします。

今回のおすすめ指数は75です。

それでは、次項ではABホテルのIPO情報を解説していきます。

是非、貴方のIPOの参加の是非に役立てて下さい。

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ABホテルの事業内容

ABホテルの事業内容は「ホテル事業」と有価証券報告書に記載されています。

ABホテルはビジネス客を狙って主要駅・高速インターチェンジといったビジネス客が利用しやすい立地を選んで出店しています。

一応全国展開とはいっていますが現段階では

愛知10
岐阜2
静岡1
埼玉1
石川1
奈良1
群馬1

の全部で17店舗経営しています。
ざっと見て中部圏を中心に条件の良い所を狙って出店しているという感じでしょうか?

そして、IPOで得た資金で静岡・京都に出店予定です。

ABホテルのビジネスホテル事業で特徴的なのは、ABホテルが全面に押し出しているビジネスホテルの施設!ではなく人員の少なさです。

ABホテルの従業員は18人です。

店舗数と同じくらいの人員で回している!

と当初は思ったのですが、そういうことでは無く、実は本店の三河安城ホテル以外では、全て人員を委託契約で賄っています。

これはいざとなったらササッと逃げることができるという大きなメリットがあります。

一般的なビジネスホテルでは多くの人員を囲い込むので、出店の失敗が許されず失敗したとして退店するにも大きなリスクを伴います。

その点を考慮しなくて良いので思い切った出店もでき出店の幅が広がるでしょう。

ただ、これをやると良い人材を囲い込むのが難しいと思うのですが、その辺りはどうなっているのかチャンスがあったら聞いて見たいですね。

ビジネスホテルとしての施設は、シングルルーム・朝食付き・大浴場ありといったスタンダードで多くの人が満足できる施設です。

価格も6000円代とリーズナブルで価格競争力は高いでしょう。

安くてほどほどの施設とサービスを整えたビジネスホテルを展開していると言えます。

ABホテルの財務情報

売上

2015年3月 1,052,245,000円
2016年3月 2,895,268,000円
2017年3月 3,510,283,000円
2017年9月 2,133,813,000円

経常利益

2015年3月 282,274,000円
2016年3月 944,180,000円
2017年3月 968,441,000円
2017年9月 544,413,000円

純利益

2015年3月 215,382,000円
2016年3月 583,792,000円
2017年3月 643,901,000円
2017年9月 307,323,000円

年々業績は好調に拡大しています。

先行投資が大きな負担となるビジネスホテル事業で自己資本比率は3割を超えているので財務基盤は硬い企業だと言えます。

日本取引所グループに公開されているABホテルの有価証券報告書

ABホテルのIPOは買いなのか?見送りなのか?

ABホテルのIPOは買いです。

業績好調で需給も絞られている上に市場に勢いもある!

これは買いで入って良いでしょう!

同日に要産業が東証二部に上場しますが、どう見てもABホテルの方が有望ですので、こちらの案件に問題は無いと考えられます。

買い要因

・業績好調

・財務基盤堅調

・ロックアップ◯

・売り出し規模は小規模

見送り要因

・同日に別案件が上場予定

・ABホテルの関連銘柄

ABホテルの関連銘柄は親会社の東証一部上場企業の東祥(8920)です。

実はABホテルは元々は東祥の1事業でしたが、その事業が大きくなり分離して今日のABホテルとなっています。

このような経緯から両社の結びつきは強く、お互いに強く影響し合うでしょう。

私はロックアップが外れても東祥はABホテルの株式を保有し続けて今の関係を維持する物と見ています。

ABホテルの初値予想は?

ABホテルは好調な業績・絞られた需給関係が株価を押し上げて公開価格から+40%辺りで初値をつけると予想します。

仮に公開価格が想定価格の1400円に決まったとしたら、初値は1960円辺りになるでしょう。

セカンダリーが狙えるか?

ABホテルの案件セカンダリーを狙うのは難しいでしょう。

残念ながら日本は徐々に人口が減り続けており、当然労働人口も年々減少しています。

絶対的な顧客数が減少していく以上、どこかで売上は頭打ちになり業績の上昇は止まります。

この経営問題は全てのビジネスホテル事業者が抱える問題であり、今後何かしらの解決策を見出していく企業が業界の中で生き残っていくのだと考えられます。

今の段階でABホテルが、この問題を打ち破り生き残りを果たせるのか分かりません。

セカンダリー狙いで保有するのなら、今でなく先の展望が開けてからでも遅くは無いと思います。

主幹事情報

ABホテルのIPO主幹事は大和証券です。

副幹事はSBI証券、東海東京証券、SMBC日興証券です。

今回のIPOでは全ての幹事証券会社からネット応募することができます。

この中で今回の参加オススメ証券会社は、主幹事で当選本数も多く公平抽選システムを採用している大和証券と公平抽選制度がありABホテルの地元証券会社ということで多くの配分が期待できる東海東京証券です。

また、余裕があればIPOの参加でIPOチャレンジポイントが貯まるSBI証券からも応募しておきましょう。

まとめ

ABホテルが上場する頃には、長かった連日のIPOラッシュも終わりがけですね。

この頃には楽しいお祭りに少しでも参加出来ていることを願っています。

私は今回のABホテルのIPOでは、大和証券、SMBC日興証券、SBI証券の3社から参加します。

結局今年は暴落らしい暴落も無いままに時が過ぎています。

そして、今更ながらビットコインを多少なりとも年初に買っておけばよかった!と悔しさを感じています。

年初来何百%の上昇なんて株式では、なかなか叩き出せないリターンです。

私も年初はいっちょビットコインをやってやろうかと思ったのですが、入金買付に8〜10%、売却に5%前後と何かにつけて手数料が掛かるので利益が上がるか怪しいなと思って避けてしまいました。

結果論ですが残念でなりませんね。

来年は株式や債券以外にも少額で何か投資してみようかなと考えています。