癌に特化した医療品の開発販売を行うソレイジア・ファーマ(4597)が東証マザーズに上場します。
想定価格は180円
BB期間は2017年3月7日から3月13日
仮条件は3月6日に175円〜185円に決定
公開価格は3月14日
上場日は3月24日です。
仮条件や追加情報は日本取引所グループのホームページから確認できます。
癌の治療薬の開発とは夢があります。
ただ、今までも多くのバイオ企業が難しい難病に挑みつつ期待を集めて上場してはソッと消えて行きました。
IPS細胞の研究でノーベル賞を受賞際にはバイオ企業がもてはやされたのですが、それも数年前、、、今ではサッパリバイオのバの字も聞きません。
つまり、市場のバイオ企業に対する期待感は皆無であり人気は乏しいでしょう。
また、IPO案件として見ても厳しいです。
売出し規模は40億を超える大規模な物ですので需給が追いつくとは思えません。癌治療という夢がある案件ではありますが、人気も無く需要も特大となるのでリターンを得ることは難く参加は見送った方が良いでしょう。
今回のおすすめ指数は10です。
しょっぱなから180円という想定価格ですので、余りの安さになんだか参加したくなるでしょうが、、、それでも初値は割れると思えるような状況ですので参加はオススメしません。
それでは、ソレイジア・ファーマの解説を進めていきます。
貴方のIPO参加の是非に役立て下さい。
目次
ソレイジア・ファーマの事業内容
ソレイジア・ファーマの事業内容は「悪性腫瘍にかかわる医薬品・医療機器の開発、販売」と有価証券報告書に記載されています。
癌治療という夢のある事業を行っています。
ソレイジア・ファーマの財務情報
売上
2014年12月 12,000,000円
2015年12月 229,000,000円
2016年12月 501,000,000円
純利益
2014年12月 ▲667,000,000円
2015年12月 ▲644,000,000円
2016年9月 ▲474,000,000円
赤字です。今までずーっと赤字です。今期予想も赤字です。
想定価格180円の安さは伊達ではありません。買いに入るのは完全に博打です。
私は参加をオススメしません。何故上場しようと考えたのか悩むレベルです。
⇒日本取引所グループに公開されているソレイジア・ファーマの有価証券報告書
ソレイジア・ファーマのIPOは買いなのか?見送りなのか?
ソレイジア・ファーマのIPOは見送りです。
バイオ企業の旬は過ぎて、今では不人気業種ですので今回のIPOでも人気化はしないでしょう。
更に売出し規模は東証マザーズで大型の40億円規模です。これだけ大きいと初値を押し下げる方向に働くでしょう。
正直良いところが見当たらない案件です。
買い要因
・癌治療という夢のある事業
見送り要因
・大規模な売出し規模
・バイオという不人気業種
ソレイジア・ファーマの関連銘柄
ソレイジア・ファーマの関連銘柄は、主要顧客となるMeiji Seika ファルマ株式会社の親会社明治HD(2269)です。同社は売上のかなりの部分をMeiji Seika ファルマ株式会社に依存しているので、Meiji Seika ファルマの業績の良し悪しがソレイジア・ファーマの株価にも影響を与えます。
ソレイジア・ファーマ 初値予想は?
ソレイジア・ファーマの初値は、公開価格から-20%辺りになると予想します。仮に想定価格の180円で公開されたとしたら、初値は144円辺りになるでしょう。
ソレイジア・ファーマはセカンダリーが狙える?
セカンダリーというのも何も、それ以前に今後の上昇が期待できないので買うべきではない銘柄です。それでも、保有したいのならセカンダリーで買いに入るべき案件でしょう。ハイパー空売りで空売りで挑むのが良さそうな銘柄です。
主幹事情報
ソレイジア・ファーマのIPO主幹事はみずほ証券です。
副幹事は、三菱東京UFJモルガン・スタンレー証券、SBI証券、SMBC日興証券、いちよし証券、エース証券、楽天証券、マネックス証券、岩井コスモ証券、岡三証券、極東証券、丸三証券、東海東京証券、安藤証券です。
この中でネットから応募できる証券会社は、みずほ証券、SBI証券、SMBC日興証券、マネックス証券、岩井コスモ証券、丸三証券、東海東京証券、楽天証券、安藤証券です。
この中で参加オススメの証券会社は、当選本数の多い主幹事のみずほ証券と、口座数が小規模で抽選方式が公平なマネックス証券です。
まとめ
ソレイジア・ファーマは、、、何故上場を決断したのか分からないような案件です。赤字が続き、今後も黒字化の目処が立たないので、、とても利益を得られるとは思えません。私は参加を見送ります。
マネーゲームに巻き込まれるのが嫌なら避けた方が良い案件でしょう。