銀行窓販について【金融×保険、資産のトータルプランニングが可能】

保険加入にあたっては、保険のセールスマンが家に来訪する他には、ネットや電話での申込によるいわゆる通販ネット系、それからショップ型代理店に訪問するというパターンがありますが、銀行窓販という経路をご存知でしょうか。

 銀行で保険を取り扱う時代:今、銀行窓販が熱い!!

実は2001年の金融規制緩和より銀行等金融機関は生損保商品の保険募集ができることになっています。全面解禁は2007年からですが、銀行において貯蓄性を問わず死亡保険や傷害保険など保険会社および代理店のみの販売だった生損保ならびに第3分野商品が販売可能となっているのです。

銀行が保険を販売し始めたのは2001年からのことで実はまだ歴史が浅いのですが、今では当たり前のように扱っている住宅ローンのための団体信用生命保険(参考:団体信用生命保険について)ですらその頃ようやく解禁となった具合です。

しかし今その銀行窓販が熱を帯びているといいます。

ではこの銀行窓販による保険募集とはいったいどのようなもので、どのようなメリットがあるのでしょうか。

 顧客側のメリット①:複数社の多彩なラインナップ

銀行において取り扱いをしている保険商品は一社のみではなく複数社の保険会社の商品を取り扱っています。また保険種類も豊富で生命保険から損害保険、傷害医療など第三分野保険や貯蓄保険まで幅広く取り揃えている点もよいでしょう。しかしそれだけではショップ型代理店による保険販売とあまり変わらないような気がします。

顧客側のメリット②:資産のトータルプランニング

しかし銀行窓販は契約者の側にも、銀行側にも窓販によるメリットがいくつかあるのです。契約者の側からすれば前述の多彩な商品ラインナップを同時比較検討できるのは大きなメリットでしょう。それだけでは代理店と変わらないのでさらに加えて銀行による保険加入のメリットとは、例えばその銀行ですでに定期預金や投資信託のサービスを利用していれば、もしくはする予定であればトータルプランニング的な金融資産の相談が出来ることではないでしょうか。

顧客側のメリット③:利便性

資産運用は保険だけに限らずいくつもの選択肢の中からポートフォリオを組んで行うべきなので、資産や家計の状況を相談した上で保険も含めた複数の選択肢の中から最適な商品を提供出来る銀行はそういったメリットも有しています。つまり保険のみをしつこく、さらに強くは推しててきたりするということはこないのでその点も良いでしょう。

さらに契約者にとっては利便性が最大のメリットではないでしょうか。例えば預金や振込、資産運用の相談等で銀行を訪れた際に保険についてもついでに相談・加入できたり、また金融機関によっては保険会社と提携しATMで契約者貸付を利用できるサービスもあります。

以上が契約者の側からみたメリットですが、では銀行の側には一体どんなメリットがあるでしょうか。

 銀行側のメリット:顧客との出会いが増え、長期的に付き合える

まず保険が必要である責任世代の年齢層の顧客との接する機会が増えるということでしょう。さらに保険はライフイベントごとに見直しが必要となってくる商品なので、その段階ごとに資産運用のアプローチが出来ることが大きなメリットでしょう。また保険は長期に渡る契約なので、今まで以上の長期に渡る付き合いができるということもメリットとして挙げられます。

ただしこのようにいいことばかりではありません。銀行窓販を行うにあたっては銀行のその業務特殊性から様々な制約があるのですが、まとめて「弊害防止措置」といい、つまり銀行側が融資する立場を利用して融資先に保険を圧力販売しないようにするためのものです。この措置により、保険を販売する銀行はその契約者が融資を受けていないかどうか確認しなければならなくなったのです。

以上のように保険加入する際は非常に便利な銀行窓販ですが、弊害防止措置時には加入ができないかもしくは時間がかかったり、条件つきとなることをしっかり確認してから銀行による保険加入を検討するのが良いでしょう。

           

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