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10月日銀金融緩和見送りによる為替、株価への影響、今後の見通しについて

ついに出揃った中央銀行の金融政策 もはや金融緩和では市場をコントロールできない?

2015年10月末2週間にわたって次々行われたECB,FRBの政策決定会合に続き、30日には日銀が政策決定会合の結果を発表し、結果として追加緩和をしないことが明確になりました。

相場は一旦下押ししましたが、そのまま持ち直し大きな下落にはつながらずに済んでいます。

これで12月までは一旦中央銀行の金融政策の発表までは時間を稼ぐことになりますが、結局のところ主要国の中央銀行は追加緩和によって金融政策をコントロールできなくなってきていることが窺われ、この先の動きがどういうことになるのかが引き続き問題になりそうです。

米国のQEから継続している先進国の量的金融緩和ですが、やはりデフレに決定的な効果があるとは言えない状態で、各国ともに金融政策をこの先どのように展開していくのかが具体的な課題になりそうです。

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ECBは追加緩和を口にしていているが実際にはかなり難しい状況に直面

ECBは12月に追加緩和を示唆していますが、実際にはかなりの国債がマイナス金利に陥っており、本当にこれ以上のマイナス金利政策を実施できるのかについてかなり懐疑的な見方が広がっており、当面口先だけの介入が続く可能性が高まっているといえます。

日銀の政策に比べればたしかに市中への資金の貸し出しはかなり進んでいるようですが、果たしてこの政策だけで原油安に起因するデフレ傾向を払拭できるのかどうかはかなり微妙であり、この段階で最終手段を繰り出してしまっても効果は3ヶ月持たないとの見方も広がっています。

FOMCは12月利上げ示唆との報道も、実態は単に利上げを継続議論の間違い?

一方米国FOMCは他国の経済状況を理由にして利上げを渋るという印象を払拭するため世界経済の表記を削っていますが、その後経済状況が世界的に改善しているわけではなく、しかも米国の経済指標は日を追うごとによろしくない数字が次々登場するようになっており、大方の見方は利上げ先送り、また逆にQE4実施の可能性に対する期待が高まるものと見られています。

特に年末もっとも個人消費が進む段階で、それに水を差すような利上げを本当に12月に行うのかという極めて大きな疑問が高まっています。

こちらも常に利上げを示唆しながらも株価の大幅下落を気にした政策を続けることになりそうで、特別12月の利上げの可能性が高まったとは思えない状況になってきています。

日銀は予想通り何の手立ても出してこない状況に

日銀についてはドル円120円、日経平均1万9000円手前という状況で追加緩和を行うはずもなく、当面今の状況を静観する構えが続くことが今回の見送りでほぼ確定的となってきています。

おそらく消費税上げまではよほどのことがない限り追加緩和は簡単には行わない可能性が高いと思われます。すでに10月19日以降ETFの買い付けも凍結しているようですから、当分様子見を決め込むことはほぼ間違いないようです。

12月初旬まではこのままリスク相場継続か

中国は五中全会後年末までは株価ももたせて来年の五ヵ年計画に続けていくはずですから、全体として12月まではよほどのことが無い限り株も為替も上昇相場が継続しそうな様相となってきています。

参考:中国人民銀行いきなり利下げでドル円121円台へ【5ヵ年計画の準備】

年明けまでこの状態が続くかどうかはまったく明確ではありませんが、一旦はハロウィンエフェクトで買いから入ってもよさそうな状況となってきています。

ただ、ドル円は122円にかなり大きな壁があると投機筋で言われ始めており、ここから買ってもあまり上方向では欲張らずに適当なレベルでの利益確定が必要になりそうです。

またユーロドルはこの調子で言えば一旦は1.0方向に売られることになりそうですから、十分にひきつけて戻り売りをすることがお勧めとなりそうです。どうも方向感のない相場ですが、10月末買いにどこまで乗るかがこの年末までのポイントとなることは間違いないようで、タイトなストップロスをおいて買い向かうかどうかの判断が必要になってきています。

参考:ユーロドル(EUR/USD)FXにおすすめのFX会社とは【スプレッド最小比較】