オーストラリアドルはどこまで下落するのか?70円台突入か?今後の見通しについて
2017/03/24
先進国の中でも異例な高金利通貨であるこの「オーストラリアドル」ですが、今後の行方はどうなるのでしょうか。
2016年1月15日時点で、1ドル=81円~83円程度を彷徨っている状態です。
上記の「オーストラリアドル」の月足チャートを見て頂くとわかるかと思いますが、実はこのオーストラリアドルは
リーマンショック後の2008年10月に1ドル=55.02円を付けています。
リーマンショックの際は、US1ドル=90円台の時代でしたし、参考にはあまりならないかもと思われてしまいますが、今の値段から考えると、下落の余地はまだあることがわかります。
私事ですが、2003年12月にオーストラリアのケアンズに旅行に行きました。その時は1ドル=80円程度だったと認識しています。現地で、ジュース、水、衣類などを購入しましたが、日本と比べると若干割高だなと思いました。特にペットボトルのミネラルウォーターなんかは、ホテルの近くにあったスーパーマーケットで購入していましたが、500MLで、2ドル程度(日本円で160円程度)だったと記憶しています。
マクドナルドも何度か利用しましたが、セットメニューなどが、8ドル~10ドル位でした。(640円~800円)これも日本と比べると少し高いですよね。
ですので、この現在の82円も、少し「割高」なのではないかな?というのが、本音です。
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まだまだオーストラリアドルは割高か
3年ほど前には100円台をつけていたこともあるので、今の値段はそんなに高くないという意見もありますが、私は、上記の理由から、1ドル=73円~75円程度が適正な値段なのかなと思ってしまいます。
言い換えれば、1ドル=73円~75円の状態であれば、このオーストラリアに旅行に行って、「適正な価格」と感じながら飲食、ショッピングが出来るのではないかと思います。このレベルよりも下がることがあれば、「買い」を入れるべき通貨かと思います。
そういった意味では、この下がり相場となっている時点が、「チャンス」なのかもしれませんね。70円を切った時点で買いではないでしょうか。というのは、現在、この「オーストラリア」の経済状況、治安状況などは悪くなく、GDP成長率もここ3年間は、2~3%程度を保った状態で推移しています。
移民も増えており、人口も順調に増加している状態であることから、「景気が上向きになっている良好な国」と言えます。その為、国の状態から考えると、充分に投資する価値はある国だと思います。
中国経済、原油安などのリスクは高い
ただし、この2016年1月については、資源価格の下落、急激な中国景気の減退、北朝鮮の核実験、アメリカドルの下落など、国外以外の要因にて、「連られ安」の状態が続いている状況です。その為、今は投機的な動きにより、価格が決定されている為、実情よりも、安い価格に向かっている状態と言えます。
一番この「オーストラリアドル」下がっている一番の理由は、原油価格の大幅な下落です。
今日本のガソリンスタンドを見ても、物凄くガソリンが安くなっています。レギュラーのガソリンが120円を切っているなど、異常な状況が続いています。このような状態は、普通に考えてもいつまでも続かないと思いますし、このガソリン価格上昇時においても、オーストラリアドルの転換期になるのかと思います。
この「オーストラリアドル」は、金利の高さから、投機的な買いが多い通貨でもあることから、この上記のような「リスク回避」を行わなくてはいけない状況となると、一気に投資家が引いてしまうのでしょう。そうなると今回のように下落のスピードも速まるでしょうし、少なくてもこのリスク回避の「円高」状態が落ち着いてから、このオーストラリアドルに投資を行うべきだと思います。
もっというと、世界全体の経済状態も今は決して悪くないものですので、この「リスク回避」の動きは、1か月程度で収まるのではないかと思います。投資の目安の時期・値段としては、「2か月後位で、1ドル=70円以下」ではないかと考えています。
オーストラリアドルの為替の特徴については以下のサイトを参考
⇒豪ドルFXで資産運用
オーストラリアドルはFXで人気が高い通貨
オーストラリアドルは投資としても魅力の高い通貨となっています。オーストラリアドル円の魅力はなんといっても高い金利スワップにあります。FX業者によっては1000AUDあたり1日50円前後のスワップがつきます(以前は80円前後もスワップがついた)。
これは年間利回りで換算すると2~2.5%ほどあり、日本の銀行金利に比べて高い利回りとなっています。
高い金利にもかかわらず、オーストラリアは比較的情勢も安定しており、デフォルトリスクも低いため、FXでも人気の通貨となっているというわけですね。
2016年6月27日追記:豪ドル円は72円まで下落!底値で買うためにFX口座を準備
オーストラリアドルは2016年2月より80円を割り、さらには英国EU離脱問題で72円を付けました。現在も円高が続いており、75円近辺を推移しています。
英国EU離脱問題でまだまだ下値を模索しそうです。最安値72円を再び目指すのではないかと思われます。
ただ、英国が実際にEUを離脱するとしても2年後ということですし、それまでに国民投票をやり直す可能性もゼロではありませんので、回復する可能性は十分にあります。
オーストラリアドルも同じく、世界経済が安定し、原油価格が回復すれば高騰すると見込まれますので、利益を得るためには底値で買う準備をしておくことがおすすめです。
オーストラリアドルに投資するのにはFXがおすすめです。外貨預金もありますが、あまりにも手数料が高く、臨機応変に売買ができないためおすすめできません。
オーストラリアドル円FX(AUD/JPY)をするのであれば、1000通貨から取引ができる業者がおすすめです。
その中でも外為ジャパンとヒロセ通商がスワップが高く、スプレッドも狭いのでおすすめです。
外為ジャパンは豪ドル円スプレッド0.7銭とかなり低く、スワップも45円前後と高くなっています。
ヒロセ通商は豪ドル円スワップ金利48円~50円ほどで、スプレッドも0.8銭となっていますが、100,000通貨取引すると10,000円キャッシュバックを受け取ることができるため、実質0.7銭まで下げることができます。
スプレッドはFXでいう手数料、スワップは金利と考えていただければ問題ありません。
外為ジャパンとヒロセ通商は他社と比較するとオーストラリアドル円FXのスペックが高くなっていますので、オーストラリアドルに投資したいのであればヒロセ通商の口座を準備しておきましょう。
1,000通貨から取引ができますので、75円とすると75,000円分の投資から始めることができます。変動が予想されますのでレバレッジは低く抑えるようにしておきましょう。
豪ドルFXについては以下のサイトでより詳しく学べます。
⇒オーストラリアドルの外貨預金をFXでする方法
追記2016年8月:2016年後半の豪ドル円の見通しについても記事を書きました。
⇒2016年後半の豪ドル円の見通しについて【原油先物価格の値動きに注意】
追記:2017年3月:2017年のオーストラリアドルの見通しとリスクヘッジ方法についても書きました。
⇒オーストラリアドルのFX投資戦略と見通し【EUR/AUDとの組み合わせでリスクヘッジ】