炭水化物ダイエットはリスクが高い?正しい制限方法とは

炭水化物と言えば、高カロリーでダイエットの妨げになるような印象が強い栄養ですよね。

でも、炭水化物は脂質やタンパク質と一緒に三大栄養素の一つとしてカウントされるもので、実際には大切なものです。炭水化物自体を摂取すること自体が問題なのではなく、炭水化物を過剰に摂りすぎてしまうからこそ太ると言うことなのです。

炭水化物の役割

では、こんな炭水化物の役割とは一体どういうことなのでしょうか。ご飯や麺類、パン類、いも類などから摂取した炭水化物は、ブドウ糖に分解されます。そして、摂取した炭水化物のうちの一部は、筋肉や肝臓でグリコーゲンとして蓄積され、その残り分は血液中に入ります。よく健康診断で「血糖値」と言う言葉を聞きますが、血糖値と言うのはこの血液中に入った炭水化物(糖分)の値を言います。

グリコーゲンになった炭水化物は、運動時だけではなく空腹時に血糖値が低下しないよう調整する働きをします。それから、ブドウ糖になった炭水化物は、脳とか中枢神経のエネルギーとしても使われます。意外にも脳が使用する炭水化物は多く、1分間に100㎎くらいのブドウ糖が使われていると言われています。

これを1時間に換算すると6g、1日に換算すると144gものブドウ糖が消費されていることになるのです。炭水化物の摂取量を制限すれば体内に元々溜まっている糖分がエネルギーとして消費されるので、早いダイエット効果は期待できます。

炭水化物不足の悪影響

ただ、極端な炭水化物の制限に走ってしまうと、脳がエネルギー不足に陥ってしまいます。

脳だけではなく肝臓や筋肉の糖分が不足する場合にも、肝機能の低下や疲労などが起こりやすくなります。さらに、体内の糖分不足が酷くなると、「ケトアシドーシス」と言う体内のpHが酸性に傾いて昏睡状態に陥ることがあります。このように考えると、やはり炭水化物を極端に制限してしまうのは非常に危険ですよね。「炭水化物ダイエット」ではなく「低炭水化物ダイエット」を意識した方が良いのかも知れませんね。

炭水化物の摂取量の目安 炭水化物ダイエットの正しい方法

炭水化物の摂取量は、頑張っても今までの2分の1程度までに留めておくのが望ましいです。今までにも既に炭水化物を制限してきていると言う方は、1日の目安量として90~150gの範囲内になるよう摂取量を調整してみてはいかがでしょうか。

また、低炭水化物ダイエットのやり方としては、量だけではなくどういうふうに炭水化物を摂取するのかを考えてみることもダイエット効果を左右します。よく噛んで食べることには、血糖値の上昇を抑える効果や余分な脂肪として蓄積するのを抑える効果などがあります。体や脳の活動が減る夜間には、炭水化物を控えめにするのも大きなダイエット効果に繋がります。

参考:糖分が無さそうで実は多い食品は?【炭水化物ダイエットのコツ】

他には、糖分の代謝を促進してくれるビタミンB群を積極的に摂取することも、糖分が体内に残りにくくするのに効果的です。ネギやニラ、レバーなどのビタミンB群が豊富に含まれている食品を意識的に取り入れてみましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました