糖尿病は、今や生活習慣病の一つとして知られていますよね。糖尿病に死に至るケースもあるなんて思う方は少ないでしょうが、実は世界的に見ると年間380万人以上もの方が糖尿病関連の病気で命を失っているようです。380万人と言う人数でもピンとこないでしょうから、もっと分かりやすい数値で表すと10秒に1人が糖尿病関連の病気で命を失っているようです。
糖尿病には自覚症状がほとんどないことから、余程酷くなるまで放置してしまうからなのかも知れませんね。こんな糖尿病ですが、日本人の中には生死関係無く発症者を見ると2千万人以上もいるようですね。世界糖尿病予防デー(11月14日)なんて言うものもあるくらいですから、それだけこの病気が私たちにとって身近なものであると言うことですよね。
糖尿病は一体どういう病気なの?
そもそも、こんな糖尿病とは一体どういう病気なのでしょうか。簡単に言うと、血液中の糖分が多く血糖値が高くなる病気のことを言います。「血糖」と言うのは、食事で摂取した栄養を消化して生成されるブドウ糖のことです。ブドウ糖は血液によって体内を循環して、臓器や筋肉に届けられることでエネルギー源として使われます。
ただ、糖尿病で体内の「インスリン」と言う血糖値を下げるホルモンが不足したり、機能が低下したりすると、ブドウ糖が体内に循環しにくくなってしまいます。このような状態を「高血糖」と言うのですが、高血糖状態が続くのが糖尿病の主な症状です。
合併症の危険性
この病気の厄介なところは、糖尿病の症状だけで終わることはなく、色々な合併症の危険性が考えられることです。高血糖状態でブドウ糖が体内に循環しにくい状態が続くと、血管は弱ってダメージを受けやすくなります。失明のリスクのある網膜症、足の痛みや壊疽を起こす神経障害、脳梗塞などを引き起こす動脈硬化、透析が必要となる腎症、刃を失う危険性のある歯周病などの合併症の危険性があります。
さすがに、ここまで症状が悪化してしまうと、精神的な苦痛も大きいですし、経済的な負担も苦しくなってしまいます。これに加えて、自分の好きな食べ物も食べられなくなると言う食事制限もきついですよね。
糖尿病の初期症状とは
では、こんな恐ろしい糖尿病の初期症状で分かりやすい症状は、何かないのでしょうか。口が渇きやすくすぐに水分を欲したり、頻尿、倦怠感、体重減少などの症状が見られることがあります。とは言っても、倦怠感や体重減少が気になるところまで行ってしまっては、だいぶ症状が悪化している危険性もあります。
できることなら喉の渇きで、早めに病気の可能性を疑うことができると良いですよね。糖尿病を予防するためには、とにかく肥満を予防することが大切です。まずは、自分は関係無いと思っている方も、BMIのチェックから始めてみましょう。身長(m)×身長(m)×22が25以上になる場合には、食生活や生活習慣を見直しましょう。18.5以上25未満であれば普通体型なので、このまま健康的な生活を継続しましょう。
コメント