自分では全く気付かないのですが、家族からよく「いびきがうるさい。」なんて言われることはありませんか。こんな方には、1つの原因として枕が合っていないことが考えられます。
私たちの首の前には気道があって、枕の高さが合っていなければ首の角度が悪くなって気道が圧迫されることがあります。気付いていなくても、その時の呼吸はきっと苦しいはずです。いびきには「無呼吸症候群」なんて言う名前もあるくらいですから。実際に枕の高さを変えることで、いびきが改善したと言う方もいるようですよ。
それから、いびきと関連性があるのかどうか、寝ている時には寝相なんて言うのもありますよね。実は、寝相も枕と関係するもので、枕が合っていない場合に寝苦しさから身体を楽にしようとして色々なアクションを取ってしまうのです。朝起きた時に、枕から頭が落ちているなんて言うこともよくあるのではないでしょうか。
ちなみに、寝相と寝返りは似たものとして考える方もいますが、全く別物です。寝返りは血液やリンパ液などの循環を良くしたり、体温を調整したりするために身体が求めて行っているものです。寝返りを自然に行うためには、自分に合った高さの枕を選ぶ必要があります。目安としては、仰向けに寝た時に首の角度が約15度前後くらいになるのが良いと言われています。首から肩にかけての力が自然と抜けてスムーズに呼吸が出来るのが、良い高さの枕です。枕の高さはたった5mmの違いでも大きな差が出てしまうので、低いと思ったらタオルを重ねて微調整を行うと最適な枕にしやすいです。
普段ほとんど枕を使わないお子さんでも、タオルを重ねたものを使用したら「今まで気になっていた首の不調が解決した。」とか「寝返りを打ちやすくなった。」「寝相が良くなった。」などと言う方は多いようです。
どんなに十分な時間睡眠を取っていても、自分に合っていない枕で寝るのは、疲労や肩こり、首のこりなどが慢性化しやすくなります。この他、頭痛や腰痛などの全く想像もしない不調にまで発展してしまうこともあります。枕は高すぎても低すぎても、固すぎても柔らかすぎても駄目なのです。
柔らかいのは一見心地良さそうな感じがしますが、今度は頭が沈んで寝返りが打ちにくくなってしまうのです。枕の高さを変えても疲れが改善しない場合には、枕の硬さを調整してみると疲れが改善するかも知れませんね。実際に枕の上でゴロゴロしてみると、丁度良い硬さが分かるかも知れませんね。
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