「PMS(月経前症候群)」による症状は、女性にとって悩みの種となりやすい不快な症状です。もちろん、PMSの症状が無いと言う方も僅かながらいるのですが、逆にPMSの症状で10日以上も悩まされる方も少なくないようです。いくら生理前だからとは言え、「生理の10日以上も前から症状が起こるのは、さすがに早すぎるのでは?」なんて思いますよね。そもそも、PMSの症状って、いつから起こるのが正常なのでしょうか?
生理前の症状が起こりやすい時期は?
PMSの症状には、生理の約2週間前に起こる排卵日から分泌の増える、黄体ホルモン(プロゲステロン)の作用が大きく関係しています。なので、黄体ホルモンの分泌が増え始める排卵日から生理が始まるまでの2週間の間は、どうしてもPMSの症状が起こりやすくなります。
PMSの症状が早く表れる方だと、生理の12日ほど前から症状に悩まされている方もいます。比較的短期間で済む方でも、生理の2、3日前からPMSの症状を感じるようです。
ただ、PMSの症状は早くて生理の始まってすぐ、遅い方でも生理3~4日目くらいには治まります。
PMSの具体的な症状は?
PMSでもっとも多くの方が感じやすい症状と言えば、まずはイライラしたり、いつも以上に緊張感が酷かったりなどの精神症状があります。普段はそれほど落ち着いていられるようなことでも、生理前ばかりはやたら感情的になってしまうこともあるでしょう。
それから、生理が近付いてきたり、生理中になると、「プロスタグランジン」と言う子宮を収縮させるホルモンの影響で、頭痛や腹痛、下痢などの症状が現れることもあります。
このような症状は基本的には生理が来れば治るのですが、もし生理が終わっても治らなかったり、強い下腹部痛や不正出血、胸のしこりなどの明らかに異常な症状がある場合には、必ず医者にかかりましょう。
PMSの症状は軽くできる?
PMSの症状を軽くするためには、まず食生活や生活習慣を改善することです。
特にPMSでイライラしやすい方には低血糖症に原因がある場合があり、食事を小分けにして適度な間食で血糖値の急激な変化を抑えるのが効果的です。ちなみに、こういう場合の間食は、ヨーグルトやナッツ、ドライフルーツ、小魚、果物などの軽いものにしておくのがベストです。
それから、カルシウムや鉄分、ビタミンB群、食物繊維などを意識的に摂取して、バランスの良い食生活を心掛けるのも良いでしょう。
この他には、PMSの症状が現れやすい時期を中心に、できるだけ睡眠を多く取って休むよう心掛けることも大切です。
生理前の不眠についてご紹介
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