2019年は利下げの年?トルコリラは買いのタイミングなのか?

トルコリラチャート週足

2019年はまだもう少しありますが、このまま特に何も起きなければ、この年は相場界で「利下げの年」として後世に語り継がれていく事でしょう。

とにかくどこもかしこも利下げラッシュな訳ですが、今回は各国の利下げ事情に加え、トルコリラの最新状況についても書いていきたいと思います。

アメリカ利下げ

今年8月に10年ぶりの利下げを行なったアメリカですが、9月のFOMCでも結局追加利下げとなり現在は1.75〜2.00パーセントに設定されています。

米国利下げ

そして気になるのは今後の方針ですが、9月のFOMCでは追加利下げに反対の意見も出てきたようで、2019年に関してはこれ以上の利下げは難しいのではないかと見られているようです。

現状はまだ利下げサイクルが始まった訳ではなく、あくまでも予防的な利下げの範囲内に留まっています。

ただし、今後の経済状況次第では更なる利下げをするとパウエル議長が宣言しているため、まだまだ利下げサイクル入りへの期待は出ていると言えるでしょう。

欧州(ユーロ)も9月に利下げ

悪材料のデパートことユーロですが、こちらも9月に利下げに踏み切りました。いわゆるマイナス金利の深掘りですね。

ついでに量的緩和も再開したので、もうほとんど非常事態宣言のような状況ですが、とにかくドイツ経済の数字が悪いので仕方がなかったのでしょう。

ドラギ総裁がそろそろ退任ですが、後任のラガルドさんもハト派な方らしく、もうしばらくはユーロが売られやすい状況が続きそうです。

オーストラリア

現在政策金利が1パーセント台に落ち込んでいるオーストラリアですが、昨日ロウ総裁が色々と語っています。

豪中銀総裁、追加緩和に含み 市場では10月利下げ観測後退

オーストラリア準備銀行(中央銀行)のロウ総裁は24日の講演で、追加利下げが必要な可能性があるとの認識を示した。

中略

ロウ総裁は、連続利下げに言及しつつ「追加の金融緩和が必要となる可能性がある」と述べ、「来週の理事会では、再び兆候の評価をすることになる」とした。

必要なら政策をさらに緩和する用意があるとし、低金利が長期間継続する必要があるとの見方を示した。

状況次第で量的緩和を検討するとしながらも、可能性は依然として低いとの認識を示した。

と、このような感じで世界緩和競争に全力で参加する意気込みを見せています。

個人的な注目は量的緩和を検討するという部分ですね。本当にやるのかは知りませんが・・・

トルコリラ 遂に利下げ!買いのタイミングか?

今日の主役ですね。まずはニュースから確認していきましょう。

トルコ・リラが上昇、一部予想ほどの大幅利下げなく安心感

12日の外国為替市場でトルコ・リラは上昇。中央銀行が大幅利下げを発表したものの、利下げ幅が一部の予想ほど大きくはなかったことで安心感が広がった。

中略

中銀は1週間物レポ金利を3.25ポイント引き下げ16.5%とした。ブルームバーグがまとめた調査の予想中央値は2.75ポイント利下げだった。一部アナリストはより大幅な利下げを予想していた。

大幅利下げですね。では次にリラ円のチャートを見てみましょう。

トルコリラチャート

相変わらず地べたを這いつくばっているような状況が続いていますが・・・(ちなみに下ひげは個人投資家のストップ狩りかなんかで急落した分です)

トルコリラチャート週足

週足で見ると底を固めているような気がしなくもないです。ドル円なら一発買ってみたいような感じですね(笑)

利下げ後のトルコリラのスワップポイントは?

では、次は皆さま大注目のスワップポイントです。

トルコリラ利下げ後のスワップ金利

画像はみんなのFXのバナーですが、買いスワップが随分安くなっちゃいましたね。何が「始めるのは今」なのかさっぱり分かりません(笑)

利下げ前のスワップ

ちなみに利下げをやる前、政策金利が24パーセントあった時はこうでした。

120円⇒80円のダウンですね。

トルコリラ円は買い?

まあ、私ごときのレベルではよく分かりませんので、材料となる事実のみを箇条書きにしておきます。

  • トルコリラ円は利下げでスワップポイントが大幅に下落した(一万通貨あたり120円→80円)
  • しかし、それでも高スワップなのは事実。
  • さらにトルコリラの場合はある程度なら利下げがある意味買い材料である。だが今後の利下げはインフレ率的にちょっと難しい。勿論それが解決すれば利下げになりそう。トルコ中銀の本音は利下げにありそう。
  • さらにさらに(笑)テクニカル的には底打ち感が無きにしも非ずで、価格的にも10円代を割ることはすぐには無さそう。少なくとも30円や40円から買うよりは遥かに安全そうで、本格的に上げ始めれば夢の世界が待っていてもおかしくない。

・・・うーん、こう書くとすごく魅力的に見えます。ちょっとデメリットも書いておきましょう。

  • 最近は矛先がそれているが、アメリカを始めとする先進国といつ揉め始めてもおかしくない状況は相変わらず。エルドアン氏も健在。
  • 所詮新興国通貨であり、リスクオフが本格化すれば上値は絶望的になりそうだし、フラッシュクラッシュ的な事態も頻発しそう。不安定な通貨には違いない。

まあ、こんな感じですかね。私は買いませんが、買うのも全然ありだと思います。今のところは、そこまで状況が悪くないように感じます。

まとめ

以上のように世界的な利下げ合戦が起きていますが、これもトルコリラには追い風かもしれません。

捨ててもいいような余剰資金があれば、夢を追ってみるのも一法かと思います。あくまでも新興国通貨なので、私はあまり期待していませんが・・・

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