「寒い時期が来ると、どうしても寝付きの悪い日が続く。」
こんな悩みを抱えている方はいませんか。特に女性に多いかも知れませんね。
さらに、寒い時期の寝付きの悪さに悩んでいる方は、同時に冷え性に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
体温と眠りの関係
こんな方に必要なことは、寝る前に体の深部の体温をしっかりと下げることだと言われています。私たちの体は体温が上がると目が覚めて、体温が下がると眠くなるようにできているようです。起床してから15時間前後の時間が経過すると、「メラトニン」と言う睡眠を促進するホルモンの分泌量も増えるようです。
だからこそ、本当なら寝るべき時間になると、体温が下がるようになっているのですね。
ここで、「体温が下がるとかえって眠りに付きにくくなるのでは?」と疑問に思う方もいるかも知れませんね。こんな方は、もしかしたら「手足が温まる=体温が上がる」とか「手足が冷える=体温が冷える」などと思っているのではないでしょうか。
実は、これは大きな間違いです。
手足が温まっている時に体温が上がっている訳ではないですし、逆に手足が冷えている時に体温が下がっている訳でもありません。体の深部の体温が下がっている時こそ、実際には手足が温かくなっている状態なのです。
具体的には、手足の血管を拡張させることで熱を放出して、体温を下げているのです。そして、睡眠を取っている時には、汗をかきますよね。この汗によってより体温を低くして限界地まで下がった後は、今度は体温が上昇するのです。
寝つきが悪いと目覚めも悪い
ちなみに、寝付きが悪い方には、朝の目覚めが悪いと言う方も多いのではないでしょうか。これに関しては、もしかしたら体温が上昇する前に目が覚めてしまうからなのでしょうね。
逆に、体温が上昇してから目覚めれば、目覚めはきっとスッキリするはずです。「手足が冷えている時には体温も下がっている。」と言う方がいるとすれば、こんな方は手足の血管の収縮によって深部の熱が体外に放出しきれていないのです。熱が体内に溜まっているからこそ、体温が下がらずになかなか寝付けないと言うことなのです。
寝つきを良くする対策
では、寝る前に体温を下げるためには、一体どのような対策を行ったら良いのでしょうか。
【首を温める】
首と手首と足首の3つの首とお腹を意識的に温めるようにしましょう。3つの首に関しては皮膚の表面に太い血管があって、お腹は私たちの体の中でもっとも臓器がたくさん集まっている部分だと言われています。
入浴後は湯冷めしにように、腹巻きを活用すると体の深部の温度が下がりやすくなるかも知れませんね。必要に応じて、レッグウォーマーやアームカバーなども使用すると良いかも知れませんね。とは言っても、熱を放出する部分である手足の先に関しては、極力覆わない方が良いです。
【心地よい寝具選び】
また、質の良い睡眠を取りやすいように、体をいかにリラックス状態に持っていくかも大切ですよね。柔らかめのマットレスや布団、程良い高さの枕など、自分に取って心地良い寝具を賢く選んで使用することも大切です。
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