外国でほくろ除去するとお得?国内での施術との違い

最近、ホクロ除去に関係する呟きをSNSで見る機会が多いのですが、気になったのが、海外でホクロ除去をしている人がいることです。

近隣の国なら安くホクロ除去できるよ!という内容が多いので、本当かどうか調べてみました!

  • ホクロ除去は外国でもできるの?
  • 外国と日本はどちらが安く施術できるの?
  • 国内でホクロ除去を受けるメリットは?

今回は、この3つに着目してご紹介します!

「安いなら海外でも良いかな」と思っている方、まずこちらの解説をチェックしてみてください。

海外でもほくろ除去できるの?

海外でも、ホクロ除去などの美容外科手術を受けることは可能です。

経済新聞によると、今や日本はアメリカに次ぐ美容整形大国だそうです。プチ整形に分類されるホクロ除去や、まぶたの二重形成など、気軽に手術を受ける人が多いです。

美容整形に対する抵抗感を持たない考えが広がり、海外で美容整形の手術を受ける人も増加傾向にあります。

2018年のデータですが、某美容外科クリニックの医師によると、年間6,000人もの日本人が美容整形のために海外へ行っている、とのことでした。

わざわざ海外に行ってまで美容整形を受ける理由は、やはり価格が安いから。とくにお隣の韓国は美容外科技術が発展していることから、気軽に美容外科手術を受けられます。

韓国側も中国人や日本人、ロシア人を中心に、外国人向けのメニューを用意しているクリニックが多く見つかります。

しかし、一方でトラブルが起こりやすいのも事実です。

次の項目では、海外でホクロ除去などの美容外科(美容整形)手術を受ける場合の、国内での施術との違いや、トラブルのリスクなどについて解説します。

海外と日本のほくろ除去の違い

美容外科クリニックは世界各国に存在します。近場でいうと韓国や台湾、タイは安い料金や独自の施術があることから、日本人に人気です。

近年は美容整形のためのツアーも用意されており、調べてみると、韓国では政府認定の美容整形ツアーのエージェンシーも存在しました。

ただし、これらの美容整形ツアーが対象として想定しているのは、骨を削るなど大規模な美容整形手術を希望するお客さんです。

ホクロ除去の場合、個人で日本語対応可能な美容外科クリニックに直接予約するケースが主流です。

自力で予約を取って、施術の申し込みやカウンセリングを受ける点は、日本でホクロ除去施術を受ける場合と同じですね。

しかし、やはり海外での施術なので、価格や対応などが日本と異なっています。

こまかい違いを、項目ごとに分けてご紹介していきますね!

距離が近く、日本人が実際に多く施術に訪れていることから、韓国の例をメインにまとめます。

ほくろ除去の施術方法

韓国でのホクロ除去の施術方法は、日本と同じくレーザーを使用して除去するスタイルが一般的です。

日本との大きな違いは、麻酔です。

日本では麻酔は注射をする方法が多いのですが、韓国では麻酔クリームが主流となっています。

麻酔を注射で行うメリットは、麻酔が効くまでの速さです。私が施術を受けた際も、麻酔が効くまで5分程度も待たされませんでした。

一方、韓国でホクロ除去をした方の体験談をチェックしてみると、多くの方が麻酔クリームを塗られていました。

麻酔クリームは効果が表れるまで時間がかかるため、クリームを塗ってから20~30分ほどベッドで横になって待つことになります。

麻酔が効いた後は、日本も韓国もレーザーで取りたいホクロを除去して、傷口を乾燥させないためのテープを貼って終了です。テープ自体が傷口の自己治癒能力をサポートする点も、同じでした。

また、一度に複数のホクロ除去が可能な点も、日本と韓国で違いはありません。

違いをあげるとすれば、日本の場合は健康保険を利用して除去する場合、2個目以降を一度に除去すると、一部しか保険が適用できない点です。

韓国では日本の健康保険そのものが使えないので、初めから健康保険の適用を心配する必要はありません。

ほくろ除去の値段はどっちが安い?

海外でホクロ除去をする際に最も気になるのが、価格の違いです。私が施術を受けた大阪のソノクリニックさんの施術料金を例にして、韓国との違いを比較してみました。

  • 日本国内(ソノクリニック)…施術・通院で13,000円程度
  • 韓国…施術のみで1,000~3,000円程度

私が治療を受けたソノクリニックでは、施術に加えて傷の治り具合を確認するための通院期間が半年ほどあり、処方薬代込みで13,000円程度でした。

施術だけを見ると10,000円弱だったので、韓国はだいたい日本より10分の1~3分の1程度の価格で、ホクロ除去施術を受けられることが分かりました。

注意点は、あくまで施術費だけということです。韓国でホクロ除去を受けるには、他にも渡航費や滞在費、現地での交通費などがかかることを忘れずに。

※管理人の詳しいホクロ除去の料金事情については、ホクロ除去体験記をご覧ください。以下のリンクから該当ページへ行けます。
→→『ホクロ除去体験記⑩~レーザー施術の治療費は総額いくら?(保険適用の場合)~』へ

海外でほくろ除去は安全?おすすめしない理由

価格の安さを見ると、海外でホクロ除去をするほうがメリットが大きいように見えますが、実はそうともいいきれません。

何故なら、以下の問題も考慮する必要があるためです。

  • 本当に安いとは限らない
  • 渡航費や滞在費がかかる
  • 現地での交通費もかかる
  • 日本語対応できるクリニックが限られている
  • トラブル事例が少なくない

政府が認定する外国人向けの整形ツアーが存在する韓国ですが、一方で外国人向けの料金設定や、言語対応できるクリニックが限られているなどの問題もあります。

日本でも外国人観光客を取り入れる政策が行われているように、韓国でも整形で訪れる外国人向けの政策が進められています。

しかし、それが外国人を特別に優遇するものとは限りません。外国人だからこそ、現地人よりも高い料金設定となっている場合も少なくないのです。

また、ホクロ除去の施術費用以外にもお金がかかることや、韓国に限らず、外国での美容整形に関するトラブル事例が多いことも、不安要素です。

外国人向け料金の存在

外国人に対して、現地の美容外科クリニックを紹介してくれるサービスが充実している韓国。

政府認定のものもあれば、個人や少人数で行っている『ブローカー』と呼ばれる人たちも存在します。

彼らに紹介を頼むと、混雑していないクリニックを紹介してくれるなどメリットがある一方、さまざまなトラブルも起こりやすくなります。

たとえば、料金の問題です。

ブローカーの人たちが美容外科クリニックを紹介すると、そのクリニックからいわゆるバックマージン(紹介料・手数料)をもらえます。

このお金が彼らブローカーの収入となるのですが、基本的には施術料金の3割程度で、高額な場合は5割程度にもなります。

つまり、もしブローカーと知らずに美容外科クリニックの紹介を依頼してしまうと、通常の料金の2倍を支払わされる可能性があるのです。

具体的な説明がされなくても、クリニックで提示される料金は、ブローカーへ支払う料金が含まれた『外国人向け料金』となっています。

政府認定の紹介会社を利用した場合も、多少の料金は発生しています。余計な料金発生を避けるには、自力で韓国の美容外科クリニックを予約して、自力でカウンセリングに挑むしかありません。

渡航費と再発も視野に入れよう

現地へ行くには、当然ながら渡航費も必要です。仮に韓国の首都ソウルにある美容外科クリニックを訪ねると仮定して、調べてみました。

韓国の首都へホクロ除去をしに行くために必要な渡航費は、以下のとおりです。

  • パスポート代…8,000~16,000円
  • 航空費…15,000円~50,000円(片道)
  • 船旅…5,000~16,000円(片道)

パスポートを所有していない方は、パスポートの取得から必要です。

各都道府県のパスポート申請窓口でパスポートを発行してもらうには、8,000~16,000円かかります。料金の違いは、年齢と有効期限の違いです。(12歳未満は8,000円から、12歳以上は11,000円から)

パスポートの有効期限が切れており、更新する場合も、同じ金額が必要です。(再発行する場合も同じです)

手軽な方法の飛行機は、東京や大阪からも便が出ていて便利です。ただし、場合によっては複数回乗り換える必要があり、料金も大きく差が出ます。

片道で10,000円以上かかるので、この時点でホクロ除去するためだけに韓国へ行くのは、料金が高くつきそうです。

船を利用して行くことも可能です。大阪港もしくは福岡港から定期的に出ている高速船やフェリーを利用すると、5,000~16,000円程度で行けます。

ただし、ソウルに行くには、釜山の港から電車やタクシーを利用する必要があります。料金は電車の場合400円程度で済みますが、移動に4時間弱かかります。

距離が近く、渡航費が安い韓国の料金例を見ても、ホクロ除去をするためだけに海外へ行くのは、かえって高くつくことが分かります。

旅行ついでに寄る程度の方や、骨削りなど大がかりな手術を希望している方でなければ、海外でホクロ除去などの美容整形手術を受けるのは、あまりおすすめできません。

再発や失敗、衛生面の問題もあり

外国での手術で怖いのが、トラブルの問題です。

ホクロ除去で多いトラブルが、『傷跡がきれいに治らなかった』『再発した』です。海外で施術した場合、さらに失敗や衛生面の問題も加わります。

  • 再発時の施術は無料だけど、渡航費がかかる
  • 傷跡がきれいに治らなかったけど、遠いから通院できない
  • 通訳を介して相談したので、希望どおりにならなかった
  • 施術は成功したが、衛生面が悪く感染症を起こした

外国で美容整形やホクロ除去の施術を受けた人のトラブル例を調べてみると、たとえば以上のような事例が出てきます。

韓国の人気クリニックでは、ホクロ除去後1年間は無料で再発したホクロの除去を行ってくれます。

しかし、前の項目でご紹介したとおり、韓国へ行くにはそれなりの旅費がかかります。

ホクロ除去の深さによっては、ホクロの根が残ってしまうため、何度も再発する場合があります。その度に旅費がかかるのは、経済的ではありません。

また、基本的にホクロ除去の施術のみで、その後の通院を想定しない方が多いのも、トラブルになりやすいポイントです。

国内のクリニックでは、傷跡治療に力を入れているところは、傷跡がある程度落ち着くまで通院をすすめられます。

管理人も半年ほど通院し、治り具合によって処方薬が途中から変えられました。結果、今ではメイクなしでもホクロがあった場所が分からないくらいきれいに治りました。

外国でホクロ除去を行うと、その後の傷跡治療を自力で行わなくてはなりません。あるいは、国内の別のクリニックに通うことになり、余計な費用がかかってしまう可能性も。

実際、外国で施術を受けた後に、国内クリニックで再手術や修正、傷跡の対応を希望する人が多く、国内の美容外科医も注意を呼び掛けています。

C型肝炎が集団感染する主な理由に挙げられるのが、使い捨て注射器の使い回し。1つ数円~数十円程度の注射器を惜しんで再利用しているわけだ。

~中略~

経営に苦しむクリニックは保険対象外のサービスに躍起となっており、「カクテル注射」も美容効果などを盛大にアピールしてきた。

その結果、衛生管理の不十分なクリニックでの安易な注射措置が急増した。

出典:Business Journal

このように、衛生面も現地で問題視されており、美容外科では麻酔の再利用による感染症で死亡例も出ています

安いから旅行ついでにホクロ除去しちゃおう!と考える方も多いかもしれませんが、このようなリスクがあることを十分に理解しておいてください。

まとめ~安全性と料金を考えるなら国内がおすすめ~

1回あたりの施術費が安いため、外国でホクロ除去を受ける人が増えてきました。SNSやブログでも、「韓国でホクロ除去してきた!」という書き込みをよく見かけます。

もともと旅行目的があって、そのついででホクロ除去を考えている方は良いのですが、ホクロ除去のためだけに外国に行くのは、おすすめできません。

パスポート代や渡航費、現地での交通費などを加算していくと、けして安いとはいえません。また、傷跡や再発時に簡単に担当医へ相談しに行けないリスクもあります。

  • 渡航費だけでホクロ除去費の2倍近くになる
  • 再発や傷跡の治療にまた渡航する必要がある
  • 衛生面や日本人料金などトラブルも多い

何より、国内のほうが衛生面も料金面も安心です。

通訳や紹介会社を挟まずにクリニックへ予約できるので、余計な費用を後から請求される心配なく、ホクロ除去できます。

これらの事情から、料金を見ても、安全性を見ても、ホクロ除去はやはり国内のクリニックで行うほうがおすすめです!

国内なら、海外渡航費だけでホクロ2か所の施術ができますよ。

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