ホクロのある部分を見ると、毛が生えていた!という経験はないでしょうか。
ホクロとおなじ部分に毛が生えていると、なんとなく恥ずかしい気持ちになりますよね。
- ホクロと毛は関係あるの?
- ホクロにある毛の特徴とは?
- 脱毛はホクロのあるところもできる?
今回は、この3つの疑問に絞って、原因と対策をご紹介します。
Contents
ほくろのある部分に毛が生える原因と対処法
人の体には多くの毛穴があります。誰もがおよそ全身で500万個、顔だけでも実に20万個もの毛穴を持っています。
女性誌の美肌コラムの取材でコメントを残している、美容皮膚科ウォブ クリニックの髙瀬医師によると、人の毛穴の数に男女の差や年齢の差はほとんど差がないそうです。
毛穴の数が成長するにつれて増えたり減ったりすることは、基本的にはありません。赤ちゃんでも、成人でも同じです。
毛穴の数は多少の個人差はありますが、身体の大きさで決まるものではないため、大柄な男性も、小柄な女性も、生まれたての赤ちゃんも、大差はありません。出典:VoCE『毛穴のQ&A』
体型が大きい人や年齢を重ねるにつれて毛穴が増えたように感じるのは、単純に皮膚が肥満で引っ張られたり、加齢でたるみの出た毛穴が目立っているだけ。
きちんと毛穴を目立たせないスキンケアを行えば、毛穴が増えたように思うことはありません。
誰もが毛穴の数が全身500万個以上ということは、ホクロができる部分にも毛穴がある可能性は高く、『毛穴の存在がホクロの原因ではない』ということ。
ホクロのあるところに毛が生えるのは、毛穴の数から考えるととても自然なことで、毛穴があるからホクロになったわけでも、ホクロのある部分に後から毛穴ができたわけでもないのです。
ただし、ホクロと毛穴にまったく関係がない、とも言いきれません。
実は、ホクロと毛穴にはちょっとやっかいな相乗効果があるのです。
ほくろに生えた毛は濃くなりやすい
ホクロはメラニン色素が過剰に作られて、母斑細胞(ぼはんさいぼう)に変化することで生まれます。
メラニン色素が他の皮膚よりも多く集まっているので、黒くなるんですね。そんな状態のホクロ部分にある毛穴は、このメラニン色素が多く集まった環境の中で毛を作ることとなります。
そのため、メラニン色素の多い毛となり、他の部位よりも濃く太い毛が生えてしまいます。
またメラニン色素が活発化していることから、生えた毛は長くなる傾向が見られます。
ホクロに毛が生えているだけでも恥ずかしいのに、太くて濃い毛が生えて、長く成長するなんて、ちょっと嫌ですよね。
ただし、良い側面もあります。毛が生えているということは、そのホクロ部分の皮膚は正常に細胞がはたらいているということ。
ホクロによく似た外見の皮膚ガン、いわゆる『メラノーマ』になっていると、毛穴の機能も正常ではなくなっているため、毛が生えることはありません。
ホクロに毛が生えた状態は、そのホクロを正真正銘のホクロだと証明していることでもあります。
皮膚ガンのメラノーマは複数あり、中には年齢性別問わず発症するタイプもあるので、毛が生えていることで「このホクロは安全だ」と分かるのは、メリットではないでしょうか。
※メラノーマについての詳細は、別ページで解説中です。ぜひそちらも読んでみてください。以下のリンクから移動できます!
→→『ホクロのガン「メラノーマ」はホクロ除去で早期発見できる?』へ
ほくろの毛の対処方法は?抜く?剃る?
ホクロの毛を処理する方法で一般的なものは、ピンセットで抜くことですが、あまりおすすめできません。
その理由は、以下のとおり複数あげられます。
- 根本的な解決にはならない
- 埋没毛のリスクがある
- 肌を痛めてしまう
毛を抜くだけでは、根本的な解決にはなりません。抜いても数日経てばまた生えてくるので、定期的に抜かなくてはならず、とても面倒です。
しかも、毛を抜くという行為は埋没毛のリスクを招きます。
埋没毛とは、毛を抜いた後に毛穴が狭まってしまい、新しく生えた毛が皮膚の中に埋もれてしまう現象です。カミソリで処理した毛もなるので、すね毛や脇毛を自己処理している方は、一度くらいは経験したことがあるのではないでしょうか。
ホクロの部分に生えた毛が埋没した状態であれば、他の部位にできた埋没毛よりは目立たないかもしれません。
しかし、濃くて太い毛が薄い皮膚の下で少しずつ伸びていくのは、気持ちが悪いですよね。気になって触ってしまう人もいるでしょう。
前の項目では「毛が生えているホクロは皮膚ガンの心配がない」と書きましたが、だからといって何のリスクもないわけではありません。
たとえばピンセットで生えた毛を抜き続けると、毛穴部分にダメージが蓄積します。
毛穴のダメージはメラニン色素をさらに増やしたり、炎症を引き起こすものです。そのため、さらに濃くて太い毛が生えたり、ホクロがさらに濃くなる可能性が高まります。
これらの理由から、ホクロに生えた毛をピンセットなどで抜くことはおすすめしません。新たなトラブルを招かないよう、他の対策方法を試してみてください。
たとえば、抜くことはできませんが、切ることは問題ありません。
肌にダメージを与えずに自力でできる対処法は、ハサミで切ることくらいです。
カミソリで剃ると、肌にダメージを与えてしまい、余計に毛やホクロが濃くなってしまいます。
ピンセットと抜く場合と同じく根本的な解決にはなりませんが、抜くよりは切ったほうがダメージもなく、安全です。
ほくろにある毛は脱毛できる?
ホクロに生えた毛をピンセットで抜くことができない以上、次に検討できる方法は脱毛です。
せめて生えている毛だけでもどうにかしたい!という方は、脱毛サロンも検討しているのではないでしょうか。
ここで注意したいのが、「そもそもホクロ部分にある毛の脱毛を受け付けてくれるサロンやクリニックはあるの?」です。
試しに大手の脱毛サロンや脱毛クリニックで、ホクロのある部分の脱毛や対応について確認してみました。各サロンやクリニックのホクロがある部分への対応は、以下のとおりです。
- ミュゼ プラチナム…お手入れ不可(シールで保護)
- リゼクリニック…大きさによる(基本はテープで保護)
- アリシアクリニック…お手入れ不可(先に同クリニックのホクロ除去を紹介)
- キレイモ…お手入れ不可(シールで保護か、5cm以上離れた部分までの照射)
- 脱毛ラボ…お手入れ不可(白い布などで隠す)
- KM新宿クリニック…お手入れ不可(先に同クリニックのホクロ除去を紹介)
- シースリー…お手入れ不可(シールで保護)
リゼクリニックのように、大きさによっては相談次第でホクロ部分にもレーザーを照射可能、というところもありました。
ただし、これは「ホクロに生えた毛を処理する」のではなく、「ホクロがある部分もレーザーの光を当てることで、ホクロが薄くなる効果を期待する」ものだそうです。
そのためホクロ部分にもレーザーを照射できると宣伝しているクリニックでも、ホクロに生えた毛の処理までしてくれるとは限らないのです。
ご覧のように、リゼクリニックの特殊な場合を除くと、すべてのサロンやクリニックで基本的にはホクロ部分への脱毛レーザーを照射できないと公式サイトで明記されていました。
ホクロ除去の施術も受け付けているクリニックでは、先にホクロ除去をおすすめされるそうです。
ちなみに、最近主流の医療レーザー脱毛や光脱毛ではなく、ホクロのある部分の毛も施術できる脱毛方法もあります。それはニードル脱毛です!
ニードル脱毛とは?ホクロに生えた毛も脱毛できる?
ニードル脱毛とは、クリニックによっては針脱毛と明記されている施術方法です。
美容クリニックや皮膚科などで受けることができます。有名所でいうと、エステティックTBC の『スーパー脱毛』です。
ただし、エステティックTBCによると、厳密にはニードル脱毛と同じような原理を利用した、別の脱毛方法(ニードル脱毛の進化版)だそうです。
ニードル脱毛はレーザー脱毛のようにメラニン色素に反応するわけではなく、直接毛穴に針をさして電流を流し、その毛穴からは毛を二度と生えない状態にするものです。
- 施術したその場で毛が抜ける
- 一本一本施術するので効果が高い
- 施術前に自分で剃る必要がない
- ホクロや日焼けのある部分も脱毛できる
- とても時間がかかる
- 毛穴1か所ごとの料金なので高い
- 施術中はかなりの痛みがある
メリットが高い一方、デメリットもあります。
毛穴ひとつひとつに針を刺して脱毛していくので、広範囲を一度に照射するレーザーと違って確実性が高いニードル脱毛。
しかし、電流を流すので激痛があり、しかも一本一本処理するため時間がかかります。
メラニン色素の有無が関係ない施術方法なのでホクロのある部分に生えた毛も脱毛できますし、レーザー脱毛のように施術前に自力で剃る必要なく脱毛施術を受けられます。
ただし、料金が高くなることは覚悟しなければなりません。
たとえばエステティックTBCでは毛穴一本あたりの施術料金を130~143円と表記しています。(施術箇所によって異なる)
人の顔の範囲で20万個以上の毛穴があることを考えると、仮に顔と同じくらいの数の毛穴に脱毛を受けるとすると、単純計算で2,600万円以上になります。
即効性や確実性を考えれば、妥当な金額かもしれませんが、一般人には現実的ではありませんね。脱毛がセレブのためのものだった時代の料金、といったイメージではないでしょうか。
ただし、気になる部位だけニードル脱毛で行い、残りは医療レーザー脱毛や光脱毛でゆっくり脱毛する、複数コース選択が可能なサロンもあるようです。
どうしてもホクロに生えている毛を脱毛したい!という方は、部分的な施術が可能なニードル脱毛を行っているクリニックを探してみましょう。
ニードル脱毛でもホクロがあると脱毛できない場合がある
ただし、ニードル脱毛でも、ホクロに生えた毛を脱毛してくれないケースがあります。
先に例にあげたエステティックTBCですが、関係者の方に直接質問できる機会があったので質問してみました。
医療機関ではないので、リスクのある施術はできませんよ、ということらしいです。
ホクロは刺激を与えると、ホクロが悪化したり皮膚がんの一種メラノーマに発展することがあるため、あえてホクロ部分に施術をする、ということはないそうです。
「それでもニードル脱毛でホクロに生えた毛を除去したい!」という方は、美容サロンではなく、万が一のときに対応してくれる医療機関で脱毛しましょう。
大阪だと、きぬがさクリニックなど、美容外科や美容皮膚科でニードル脱毛の取り扱いがあります。
ニードル脱毛についてしっかりとした知識があり、医療機関なので危険な場合は「あなたのホクロではリスクがあるので無理です」とはっきり診断してくれます。
※エステティックTBCのスーパー脱毛がホクロ除去に使用できない理由や、脱毛のメカニズムについては、別のページで解説中です!
→→『TBCならホクロに生えた毛も脱毛できる?実際に聞いてきました!』へ
ほくろにある毛はほくろ除去でなくそう
最近主流となっている医療脱毛や美容脱毛にある、レーザー脱毛と光脱毛では、ホクロのある部分に生えた毛の脱毛は不可能です。
唯一ホクロのある部分にも脱毛効果があるニードル脱毛は、料金が高くなりがちで痛みも強く、ホクロにダメージを与える可能性もあります。
そのため、誰にでも利用できる方法ではありません。
そこでおすすめは、『ホクロ除去で毛も一緒に焼き切ってもらおう!』です。
アリシアクリニックやKM新宿クリニックのように、実際、先にホクロ除去をおすすめするクリニックもあります。
また、ニュースサイトではホクロに生えた毛で悩んでいる方からの質問に、以下のように回答している医師もいました。
ホクロ自体は皮膚の表面にできてしまった良性の腫瘍ですが、毛を抜いてしまうとその刺激により、良性腫瘍が悪性(皮膚癌)に変化することもあるといわれています。
~中略~
処理が面倒な場合は、ホクロをレーザーで取ってしまう方法もあります。
小さなものであれば治療時間も数秒と短く、跡も残らずキレイに取れるのでおすすめです出典:exciteニュース
医師は「抜くくらいならハサミで切りなさい。面倒ならホクロ除去でホクロを取ってしまいましょう」と言っていました。
ホクロ除去用のレーザーも、メラニン色素に反応するタイプが多く利用されています。レーザーでホクロ除去の治療を行っているクリニックなら、毛ごと焼き切ってくれます。
ちなみに、ホクロ除去で毛も焼き切ってもらった人の中には、毛穴が深すぎてその後また毛が生えてきた人もいるようです。(参考→『日々のつれづれ』)
この方の場合、ホクロ除去後に再び生えてきた毛は、サロンで脱毛してもらったら解決したとのことでした。
先にホクロ除去を受けておけば、その後また毛が生えてきても、スムーズに脱毛施術を受けられるようになります。
うまくいけばホクロごと脱毛もできる可能性がありますし、人によってはホクロが消えることで、毛が再び生えても気にならない外見になるケースもあります。
ホクロに毛を生やしたままにしたくない。
でも、ニードル脱毛は痛そうだし高くつきそうだから嫌。
そんな方は、ホクロ除去で脱毛効果も期待してみてはいかがでしょうか。
※ホクロ除去を脱毛より先に行うメリットとデメリットについては、以下のページもぜひ参考にしてみてください。
→→『ホクロ除去と脱毛はどっちを先にやるべき?施術の順番』へ
ホクロ除去も脱毛も同じクリニックで受けると安心
ホクロに生えた毛が気になって、ホクロ除去で毛も一緒に処理したいと考えている方は、クリニック選びに注意しましょう。
おすすめは、ホクロ除去も脱毛も受け付けている美容外科や美容皮膚科系のクリニックです。
とくに美肌系の施術に力を入れているクリニックなら、万が一傷跡が残っても、適切な治療方法を提案してくれます。
両方を同じクリニックで受けるメリットは、担当医が自分の事情や肌の状態をしっかり把握していることです。
「ホクロに生えている毛が気になる」ことを知っている点が重要です。
レーザーでうまく毛も処理できれば良いのですが、中には毛だけ後から生えてくることもあるため、きちんと自分の状態を知っておいてもらう必要があります。
ホクロ除去後の肌が一見するときれいに治っているように見えても、新しく生えてきた毛が埋没毛となって埋もれているかもしれません。
どこの毛をホクロごと焼いたか知っている医師であれば、埋没毛の不安があることを伝えればきちんと見てくれます。
ホクロも毛もしっかり治したい(除去したい)方は、ホクロ除去と脱毛の両方を行っているクリニックを探しましょう!
当サイトで口コミ情報などをご紹介しているクリニックの中にもホクロ除去と脱毛の両方を行っているクリニックは複数あります。
おすすめは、傷跡治療にも力を入れているKM新宿クリニックです。
KM新宿クリニックならホクロ除去も医療脱毛もできる
当サイトでホクロ除去におすすめのクリニックのひとつとしてご紹介しているKM新宿クリニックは、東京で人気の高い、総合的な美容外科クリニックです。
特徴は、院長や所属医師が全員、形成外科の出身という点です!
形成外科が行う治療の中には傷跡治療も含まれているため、ホクロ除去で傷跡を残したくない方や、万が一脱毛用レーザーでヤケドしてしまうことが心配な方は、形成外科の経験がある医師がおすすめです。
予約の取りやすさなら、全国展開の大手クリニックのほうがメリットがありますが、そういったクリニックの中には形成外科出身ではない医師も多く在籍しています。
とある大手クリニックの求人情報を見ると、内科医も外科スタッフとして採用しており、傷跡治療どころか外科治療の経験のない医師にまで手術を任せているのです。
KM新宿クリニックは、しっかりと形成外科出身の医師が担当してくれるので、初歩的なミスでトラブルを起こされる心配がありません。
東京に2院しか展開していないので、地方の方には通いにくいのですが、関東でホクロ除去と脱毛の両方ができるクリニックを探している方は、ぜひ無料カウンセリングで相談してみてください。
KM新宿クリニックはホクロ除去の実績が多く、当サイトでもホクロ除去のクリニックとしておすすめしていますが、脱毛もおすすめです。その理由は、最先端の脱毛マシンを導入しているからです。
KM新宿クリニックの医療脱毛、『HAYABUSA脱毛』は、最新のレーザー脱毛用マシンを採用しています。
2種類の波長を出すレーザー照射で、毛を作る幹細胞だけを集中的に破壊するので、従来のメラニン色素に反応するタイプと違い、色黒の方や日焼けした肌にも脱毛施術が可能です。
ただし、ホクロがある部分への照射は行っていないそうなので、ホクロの部分に生えた毛を処理したい方は、ホクロ除去を先に済ませてからになります。
※KM新宿クリニックの口コミを参考にした評判まとめは、以下のページでご紹介中です。
→→『KM新宿クリニックの口コミと評判を調べてみました!』へ
ホクロに生えた毛のおすすめ対処法まとめ
ホクロに生えた毛は、安易にピンセットで抜いたりカミソリで剃ったりすると、肌にダメージを与えてしまいます。
安全かつ根本的な解決をするには脱毛が一番ですが、医療脱毛や美容脱毛で採用されている光やレーザーを使った脱毛は、ホクロのある部位に対して施術不可となっています。
高い料金を払って激痛にも耐えられる!という方はニードル脱毛でホクロに生えた毛を一本一本処理することが可能です。
そんなお金はないし、痛いのは嫌!という方におすすめなのが、ホクロ除去を先に行ってホクロに生えた毛ごと処理してしまう方法です。
KM新宿クリニックのように、ホクロ除去も脱毛も行っているクリニックなら、ホクロ部分に毛が生えていることを相談したうえで施術できるので、(将来的に脱毛を視野に入れた)ホクロ除去後の傷跡ケアも相談できます。
まずは、ホクロに生えた毛の状態を無料カウンセリングで相談してみましょう。
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