ホクロ除去仲間(勝手に命名)の方が、SNSで『ホクロ除去したところが、テープでかぶれてる』と悩んでおられるのを見かけました。
私はそんなことなかったので気付かなかったのですが、肌がデリケートな方は、ホクロ除去後の傷に貼るテープで、かぶれてしまうことがあるそうです。
- ホクロ除去後のテープでかぶれる原因
- かぶれの対処法や予防方法
- かぶれを診てくれる診療科
今回は、この3つに注目して、解説していきます!
Contents
ほくろ除去後のテープでかぶれは起こる?
ほくろ除去のトラブルで多いのが、施術の失敗や、傷跡がいつまでも残ってしまうケースです。
傷跡が残ってしまう原因といえば、ホクロ除去をした傷跡がきれいに治らなかったことが第一にあげられますが、人によっては、別の要因で傷跡が残ってしまうことがあります。
それが、ホクロ除去後に傷をおおうために貼るテープによる、かぶれです。
怪我をしたときに貼った絆創膏で、経験した覚えのある方も多いのではないでしょうか。
絆創膏を貼り続けていると、どんどんテープの粘着部分が触れているところが、かゆくなってきますよね。同じような症状が、ホクロ除去後のテープでも起こり得ます。
傷跡に貼るテープでできる皮膚かぶれの種類
『かぶれ』といっても、大きく分けて2種類のタイプに分かれます。
かぶれた部分に薬をぬって、いまいち効かなかったり、症状がかえって悪化してしまったりしたことがある人も多いでしょう。
その理由は『かぶれ』の種類に合っていない薬を使っていたから、かもしれません。
かぶれの種類その①一時的刺激性接触皮膚炎
絆創膏を長時間貼り続けていると起こりやすいのが、『一時的刺激性接触皮膚炎』という種類のかぶれです。
- 原因…細菌の繁殖・絆創膏などの刺激
- 症状…絆創膏を貼っている部分のみ、かゆくなる
絆創膏を貼った部分が水や汗で濡れたり、同じ絆創膏を貼り続けていると、細菌が繁殖します。細菌が出す代謝物が刺激となり、かぶれを引き起こす症状です。
また、絆創膏を貼り換える際の刺激や、使用される薬剤なども、かぶれを引き起こす原因になります。
ホクロ除去の場合、防水性のテープを貼るので、患部に水がかかっても、簡単には濡れることはありませんが、それはあくまで外部からの水分の侵入のみ。
無数の毛穴やターンオーバーによって、テープの中は常に水分や汚れ(古い角質や皮脂など)が生まれる状況です。
そのままテープを貼り続けていると、外部からの水分は防げても、内部からにじみ出る水分は対処できません。
患部を乾燥させないために水分が通りにくい構造になっていることが、かえってかぶれの原因となってしまうのです。
ホクロ除去で行われることの多い湿潤療法では、人体の自然なはたらきを促すために、あえて幹部の消毒はしません。
人体の力である程度の細菌は殺すことができますが、体調がすぐれていなかったり、ストレスなどで自己治癒能力が衰えていると、細菌への抵抗力も低くなっています。
細菌が侵入しないと思っていても、ちょっとしたことで細菌が侵入・繁殖しています。あるいは、傷口からにじんでくる体液や周囲の汚れそのものが刺激になっている可能性も。
かぶれの種類その②アレルギー性接触皮膚炎
細菌の繁殖や貼ったりはがしたりした場合の刺激による一時的刺激性接触皮膚炎は、貼ってすぐにかぶれが現れるものではありません。
これに対し、比較的早く症状が現れることも多いのが、『アレルギー性接触皮膚炎』です。
- 原因…化学物質などのアレルゲン
- 症状…時間の経過にともない、触れていない部分にも広がる
絆創膏やテープの場合、肌に貼り付ける面に使用されている粘着物質がアレルギーを引き起こす可能性があります。
近年は改良が加えられ、刺激を感じにくい絆創膏などが出回るようになりましたが、それでもアレルギー反応が出る人もいます。
普段はアレルギー反応が出ないような人でも、長期間同じ場所に絆創膏を貼り続けたり、体調が悪い時に使用したりすることで、アレルギーを発症することがあります。
かぶれた際の対処法はあるの?
通常は原因となっているものを避け、外用薬(塗り薬)で症状を鎮めていきます。
細菌が原因のものはステロイドの軟膏を使って炎症をおさえ、それ以外は抗ヒスタミン剤や内服タイプのステイロイドを使用します。
絆創膏やテープが直接的な原因となっていることを考えると、すぐにでも剥がすべきですが、ホクロ除去後の傷跡に貼っているものは自己診断で剥がすわけにはいきません。
剥がすと患部が乾燥し、きれいに治癒しない可能性が高くなってきます。赤みがいつまでも残ったり、場合によっては凹んだままの状態で傷がふさがったりします。
このような時は、担当医に相談しましょう。
アレルギー性のかぶれなら、テープの粘着剤が原因かもしれません。異なるテープを処方してもらったり、症状を抑える薬を的確に処方してくれるので、治りが早くなります。
ホクロ除去を行っているクリニックの中には、ホクロ除去の施術だけを行って、その後の通院による経過観察は行わないクリニックもあります。
そういうクリニックは再診に行きにくいかもしれませんが、施術内容や肌の状態を把握している担当医でなければ分からないことも多いです。
思い切って相談してみましょう!
かぶれない予防方法も大事
かぶれないための予防も大切です。
ホクロ除去で貼るテープは、定期的に貼り換える必要があります。
この時、ただテープを貼り換えるだけでは、患部周辺の皮脂汚れなどに細菌繁殖が起こってしまうかもしれません。
軽く患部の周辺を洗ったり拭ったりして、汚れを落とすようにしましょう。傷口には触れないように注意してください。
少しでも細菌の繁殖を抑えるようにしましょう。
また、テープを剥がす時の剥がし方にもコツがあるので、むやみに引っ張って剥がすことはしないように注意してください。
肌を片方の手でおさえ、ゆっくりと剥がします。肌にあまり負担がかからないよう、肌から垂直方向に引っ張るのではなく、並行するように真横に引っ張るイメージです。
貼る際は、テープが伸縮性のあるものの場合、テープを伸ばさずに貼ります。
かぶれの原因の多くは、実はテープや絆創膏を貼ったりはがしたりする時の物理的な刺激によるものです。
細菌の繁殖やアレルギーと合わせて、貼り換え時の刺激には十分注意しましょう。
何科で診てもらえるの?診療科の選び方
かぶれの診察は、皮膚科で診てもらうのが一般的です。
皮膚科なら基本的にどこでも構わないのですが、もし通院しても治らないのであれば、それはアレルギー性のかぶれかもしれません。
アレルギー性のかぶれの場合、どの物質にアレルギー反応が出ているのかを正しく判断することから治療がはじまります。
- アレルギーに強い医師に診てもらう
- パッチテストの実施数が多いところを探す
ポイントは、この2点です。アレルギー性の皮膚病に強い医師なら、テープかぶれの原因を的確に判断してくれます。
ちなみに、かぶれに似た症状を出すものの中には、特定の部位にのみかぶれが出るものがあります。
もし足の付け根や指と指の間などのホクロ除去をして、かぶれを感じるのであれば、ホクロ除去による傷やテープが原因ではない可能性も考えられます。
たとえば、カビによる症状が疑えます。カビが原因の場合も皮膚科専門医が診察できるので、『肌がかぶれたら皮膚科』と覚えておきましょう。
皮膚科併設の美容外科ならほくろ除去ごとできる
ホクロ除去を行っているクリニックは、美容外科や一般的な皮膚科など、複数のタイプが存在します。
クリニック選びの際、ついつい料金のみを診てしまいがちですが、『診療科は何があるか』をチェックしましょう。
- 一般的な皮膚科…かぶれの診察が受けやすい
- 皮膚科併設の美容外科…ホクロ除去が受けやすい
- 美容クリニック…値段が安いところがある
おすすめは、一般的な皮膚科や、皮膚科併設の美容外科です。
その他の美容クリニックの場合、皮膚科出身の医師が担当してくれるとは限りません。
大手の場合、求人票には『内科医出身でも応募可能』と書いており、知識の少ない医師に当たる可能性が高いのです。
一般的な皮膚科であれば、通院しやすく、かぶれた時の相談もしやすいでしょう。難点といえば、診療時間が平日の日中に限定されやすいことです。
診療時間が比較的長くて、かぶれた時も安心できるのが、皮膚科併設の美容外科です。
担当医や院長が皮膚科出身のケースが多く、ホクロ除去後の傷跡治療についても気を配ってくれます。
施術後のかぶれも、ホクロ除去を依頼したクリニックなら相談しやすくなります。
当サイトで口コミや特徴をご紹介しているクリニックの中にも、皮膚科併設のところがあります。(美容皮膚科含む)
ホクロ除去を依頼するクリニック探しもしている方は、そちらもぜひチェックしてみてくださいね。下のリンクから飛べます。
→→『おすすめのほくろ除去クリニックまとめ~傷跡が残らない評判の美容皮膚科(レーザー治療)~』へ
まとめ:肌のかぶれは原因に合った対処をしよう
肌のかぶれといっても、刺激によるものや細菌によるもの、アレルギーによるものなど、原因はさまざまです。
もし原因を知らずに『かぶれ対策用クリーム』を塗るだけでは、症状は押さえられても完治には至りません。
症状の原因に合わせた対処や薬を使用することで、ようやくかぶれが治ります。
自分のかぶれは何が原因なのか、まず調べることから始めましょう。ホクロ除去を行った後の場合は、ホクロ除去を依頼したクリニックで診てもらうことをおすすめします。
ホクロ除去をしていない方は、一般的な皮膚科でも良いでしょう。アレルギー体質の方は、アレルギーの治療に強い皮膚科医がおすすめです。
コメントを残す