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日本最大手の生命保険会社:契約者の利益還元を優先
日本生命は言わずと知れた日本最大手の生命保険会社であり、またさらに言えば世界最大の生命保険会社といってよいでしょう。かんぽ生命や第一生命に保険料収入等で抜かれはしたものの、25年以上に渡って世界に冠たる生命保険会社の座に君臨していました。
また民間企業最大の機関投資家としても日本経済のみならず世界経済にも影響を与えてきたことも有名です。宣伝CMや冠スポンサーも多く日本で最も有名な保険会社の一つで、日本の生命保険といえばニッセイがまず第一に出てくることと思います。
そんな日本生命ですが、会社形態は生命保険会社独自の会社形態である相互会社であり、もう一つの最大手第一生命は株式会社化を果たしましたが、日本生命においてはあくまで契約者に対する利益還元を第一と考え相互会社を変えない方針とのことです。
販売チャネル:生保レディの対面型に加え、FP常駐の来店用店舗なども
さて明治22年創業以来リーディングカンパニーとして日本の生命保険業界をけん引してきた日本生命ですが、販売チャネルは国内生保ならではの全国50,000人強の生保レディをはじめとした営業職員による対面販売がメインです。それに加え代理店販売、ライフプラザ販売、インターネットやコールセンターによる通信販売により保険募集を行っています。
代理店については郵便局と都市・地方銀行との提携を生かした販売を行っています。またライフプラザとは、FPを常駐した来店用店舗のことで、専門スタッフが併せて保険相談を行っています。インターネットやコールセンターについてはそれ自体で完結するというよりもむしろ営業職員への橋渡し的存在としての販売チャネルとなっています。
「みらいのカタチ」:11の保障(全てが主契約)を組み合わせ
商品に関して言えば日本生命の主力商品はオーソドックスな死亡保障をメインとした総合保障を中心に保険募集を行っていました。
以前の主力商品は「ニッセイ生きるチカラ」という定期保険付終身保険で、現在の主力商品は11の保障を備えた「みらいのカタチ」となっています。11の保障をそれぞれ並べると、定期保険・終身保険・生存給付付定期保険の死亡保障系3種類、3大疾病保障保険・身体障害保障保険・介護保障保険の介護保障や重度の疾病保障の3種類、総合医療保険・がん医療保険・特定損傷保険の医療保障系3種類にくわえ、年金保険と養老保険の貯蓄系の2種類となっています。
一つの契約が終了しても他は継続できる :割引制度もありお得
これらの11種類の保険を組み合わせて最適な保険にするというのが「みらいのカタチ」の保険商品の特徴です。一つ一つの保険は主契約として独立しているため、支払い期間や保障金額が自由に選べることと、「生きるチカラ」の時では主契約の消滅により特約もあわせて消滅し無保険となってしまったものが、「みらいのカタチ」では一つの保険が消滅しても他の保険は継続できるというメリットがあります。
たとえば外資系や通販系ですと一つ一つの保険は低廉であってもがん保険はA社、入院はB社という様に保険種類ごとに加入する会社や商品を区別していたものが、この「みらいのカタチ」では一つに収めることが出来る点がメリットの一つと言えます。
もちろん組み合わせにより保険金や保険料が一定額を超えた場合は割引がきくので、そういった面でも一つにまとめるのはお得と言えるでしょう。
営業職員の適格なプランニング力:家庭状況を把握し必用保障額を算出
もちろん「みらいのカタチ」のような組み合わせ自由の総合保険は日本生命のみの販売ではありませんが、こういった総合保障の価値とはいかにその家庭にあったプランを作るかという営業職員のプランニング力によると思います。
ただ保障がたくさんあっても必要なければ保険料の無駄ということになってしまい、必要な保険を必要な額だけ付加した時にこの保険は最適な保険となるでしょう。つまりいかに家庭状況や家計を把握し、必要保障額に基づいた保険設計を出来るかがこの保険の価値を上げるでしょう。