「東京海上」といえば言わずと知れたかつての国内No.1損害保険会社です。近年ではライバル社の合併により業界3位に甘んじていますが、それでも国内損保業界において厳然たる影響力を持った大手損害保険会社です。
一昔前は「ミレアグループ」、現在では「東京海上グループ」という保険グループの中核を担っており、東京海上日動火災あんしん生命やイーデザイン損保など、生保やダイレクト系損保を販売する会社とグループ関係にあり、それぞれの分野で強みを活かし、代理店販売のスケールメリットを生かしたクロスマーケティングを行っています。
幅広い商品プランの充実
東京海上日動火災保険は自動車保険や火災保険、傷害保険、海外旅行保険など一通り幅広く損害保険その他保険商品を扱っており、主力の販売チャネルは代理店チャネルです。
したがって今保険業界では主流となりつつあるダイレクト販売は直接は主力チャネルとしての販売は行っていないため、(ダイレクト販売は同グループ会社のイーデザイン損保が行っています)保険料の点から言うとダイレクト系損保と比較してそこまでのメリットというものはないものの、しかし商品のプランの充実さと安心・実績でいえば間違いなく国内でもトップクラスの損害保険会社であることは言うまでもありません。
では東京海上日動火災保険の主力商品を次項においてご紹介いたします。
東京海上日動火災の自動車保険について
以上のように東京海上日動火災についてご紹介しましたが、本項では取り扱いの主力自動車保険商品「トータルアシスト」についてみていきたいと思います。
自動車保険「トータルアシスト」のウリは3つの補償にあり、それぞれ「賠償に関する補償」、「自身の補償」、「車の補償」が主な補償となります。これらに様々な特約を付加することが出来る総合自動車保険といったイメージです。当然補償を増やせば保険料も増えるので、特約を増やせばそれなりの保険料となり、安く抑えようと思えばそれなりの補償になるといった具合です。
国内の大手損保会社はダイレクト系については軒並み傘下の子会社が販売しているため、自社では代理店を経由したこのようなトータルな自動車保険の販売となっております。もちろん自動車保険において補償と同等に重要な事故対応等のサービス面についても国内においてはトップクラスであり、こちらは長年の実績と信頼を得ているだけあってしっかりしたサービスであるようです。自賠責のカバーというだけではなく、しっかりとした補償を用意したいということであればうってつけの自動車保険であると思います。
また主力商品ではないのですが1日単位での加入が可能な「ちょいのり保険」という商品も取り扱っています。たとえば親や友達の車を臨時で短期間のみ借りて運転するといったようなシチュエーションの時に最適な保険で、こういった保険商品も取り扱っているのが東京海上日動火災の保険商品の特徴です。
終わりに
東京海上日動火災の自動車保険については以上のようになりますが、一言でいうと「手厚いサービスをそれなりの保険料で」といった商品でしょうか。自動車保険を選ぶ際にコストパフォーマンスを取るか、サービスの質を取るかということになりますが、損保は特に自動車保険は、実際に保険事故に遭遇する頻度が高くその際の事故対応などのサービスの重要性が生保のそれよりも高くなっています。
したがって保険料は安くともサービスの質が悪いということになればまったくもってよい自動車保険とは言えません。各社の保険会社の保険料の試算と同じく、サービスについても保険の総合サイトの口コミ等で調べたうえでご加入を検討されるのが良いでしょう。