スワップポイントだけで生活をすることは可能か？

ストレスフリー、究極のトレード生活を目指す！

毎日生活をしていると、本当にストレスだらけですよね。都心の方なら、通勤の満員電車で1ストレス、会社の上司小言で2ストレス、無意味な残業で3ストレス、さらにFXで負けて4ストレス、妻の小言で5ストレス…。

こんな生活を何十年も繰り返していたら、胃に穴が開いて病院のベットに舞台を移して、白衣の天使を見つめながらのFXトレードの日々となります。

まあそれはそれで羨ましくもあり、ちょっと憧れますが、誰もが思うのは健康で大金を稼ぎたいという気持ちです。

いくらFXで成功しても、肝心のお金を使う体力が残っていなかったら、本末転倒ですね。

そこで、今回は毎日ジャラジャラ小銭を稼ぎ続ける、スワップポイントトレードについて、解説と私見を述べていきます。偏った考えですが、ご理解ください。

スワップポイントとは…

まず、スワップポイントとは何かについてです。

スワップポイントとは

1. 2国間の金利差から発生する利益、または損失。
2. 金利高い通貨を買い、金利低い通貨を売れば利益。逆になると損失になる。
3. 各FX会社によって違いはあるが、米ドル/円なら5万円ほどの投資。金で1万通貨を建てると平均で毎日10円～30円ほどのスワップポイントを貰える。

これだけ見ると、本当に夢のようなシステムだと思いませんか？ 今の日本で、銀行に預けていったい普通預金の利子はいくらだと思いますか？たったの、0.001％～0.02％程度です。そして、0.02％というのはネットバンクになり、さらに年利であり、手数料を引かれるというお粗末な結果が待っています。

FXスワップポイントと銀行金利比較

・FX…米ドル/円なら、5万円で1万通貨建てれば毎日数十円、一年間で約1万円の利益

・銀行普通預金…100万円を一年間預けても、たったの1500円程度

そもそも最初の投資金(入金額)を考えたら、この差は何十倍～何百倍にも感じてしまいますよね。これは最低金額でのポジションという事なので、お金に余裕ある人が何十枚も建てたら、それだけでスワップポイントも大きな金額となって反映されます。

スワップポイントでバラ色生活を送れるか？

ここまで読んで賢いあなたなら気が付きましたよね。米ドル/円でこの程度なら、もっと金利が高い高金利通貨を探せば、その分でスワップポイントも高く、これで夢の金利生活を送れる。それはきっと最高な日々になると。

しかし、スワップポイントは至高であると同時に、最高ではありません。私が大人になって社会から学んだのは、カタカナ言葉のものは、大概その奥には魔物が潜んでいます。

まず金利が高いというのは、不安定な裏返しでもあります。一般的には先進国は金利が低く、発展途上国は金利が高いです。その理由としては

• 先進国→何もしなくてもお金が集まる。よって金利低い。
• 途上国→何もないのでお金が集まらない。よって金利高くする。
• 先進国→通貨安定、お金を借りる人少ないので、金利低くなる。
• 途上国→通貨不安定、お金借りる人多い、金利高くなる。

■高金利通貨国の一覧

• ブラジル レアル　　13.00％
• トルコ リラ　　　　8.00％
• 南アフリカ ランド　7.00％
• メキシコ ペソ　　　5.75％
• 中国 元　　　　　　4.35％

となります。これらはFXの長期投資を行っているなら、高スワップポイントの国として当然知っていますよね。因みに日本や欧米などの先進国はと言うと

・ニュージーランド ドル 　1.75％
・オーストラリア ドル 　　1.50％
・アメリカ ドル　　　　　 0.75％
・イギリス ポンド　　　　 0.25％
・日本 円　　　　　　　　 0.10％
・EU ユーロ 　　　　  　　0.00％

このような低金利になります。高金利と低金利通貨国のペアを建てれば、その金利差からより多くのスワップポイントがたくさん貰えると思ってしまいますよね。その考えは大正解です。

南アフリカランドでスワップ生活するなら…

先ほど、米ドル/円は数十円程度と書きましたが、これが南アフリカランド/円なら1万通貨建てで、100円前後のスワップポイントとなります。

本来なら米ドルの10倍の金利になっているので、5倍程度になるのは納得できませんが、そこにはFX会社側の大人の事情があるのでしょう。

まとめると、南アフリカランド/円なら現在8円程度です。

・10万通貨必要な資金…約500,000円～800,000円(レバレッジ１～2倍）

・スワップポイント…各FX業者の1日平均約100円

一か月30万円が必要なら、一日1万円として単純計算で、100円×1000万通貨＝1万円のスワップポイントになります。

1000万通貨を建てるには、50,000円×100＝500万円となります。これはざっと計算したので、実際にはもっと少ない金額でも可能でしょう。これが高金利通貨のマジックなのです。

500万円なら、貯金をしっかりしている社会人なら手の届かない金額ではありません。これで、あなたも夢のストレスフリー生活を送れるのです。さあ、勇気を出しFX世界で、南アフリカランドに全額を次ぎ込んでみては？？笑

参考：南アフリカランドのFX投資で少しずつスワップ収入を得ています【目指せ金利生活】

スワップ生活の真実！リスクについて

私も以前は本気でスワップポイント生活を夢見たので、あれこれ考えました。

しかし、現実は結構厳しいのです。

なぜ、スワップポイントが上手くいかないのか、考えてみたいと思います。その前に最近こんなニュースが飛び込んできて、スワップポイントトレーダーの間で話題になりました。

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トルコリラ円のレートが過去最安値近辺まで下落している状況下でスワップ市場におけるトルコリラ円のスワップポイントも下落を続けております。好条件のスワップポイントを提供できるよう弊社で出来る限り努めてまいりましたが、上記理由に伴い、2015年5月から続けておりますTRY/JPYの買いスワップ115円（1万通貨あたり）固定での提供を継続することが難しくなりました。つきましては、2017年1月18日（1月18日午前7時時点の付与分）まででTRY/JPYの買いスワップ115円固定での提供を終了させていただきます。
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これは、ヒロセ通商がトルコリラのスワップポイントから撤退するというお知らせです。

あのFX界の新興勢力であるヒロセでも、このような行き成りの方向転換が、高金利通貨には非常に多いのです。

今回は最悪ケースですが

• スワップポイントの低下
• 各国政策金利の逆転
• FX会社側のスワップポイント逆転(ある日マイナススワップとなり、逆に金利支払うようになる)

など、挙げたらキリがないほど、不確定要因が多いです。

そして日常的に厄介なのが、途上国は｢通貨変動幅が大きい｣という事です。

せめて、FX会社側が一年間はスワップポイントを逆転しないなど、対策を練ってくれれば、途上国通貨でも十分可能ですし、面白いのですが、そこが一向に改善されません。

スワップ生活に向いている通貨ペアとは

長々と書いてきましたが、FXとはスワップポイントが魅力だと思っています。

これこそが究極の奥義であり、手法や損切など全てを無意味にしてくれるからです。

先ほど、スワップポイントの弱点を書きましたが、それらを克服する作戦/建て方を考えれば良いのです。

まず、若い人や勢いで突っ走る行動力タイプの人に有りがちですが、何事も全力でストレートに動くのは危険なのです。慎重に熟慮するのが、賢いトレーダーです。

• スワップポイント低下…取引FX業者を増やす/見直す
• 各国政策金利の逆転…取引ペア数を増やす/別ペアに乗り換える
• FX会社側のスワップポイント逆転…取引FX業者を増やす/見直す

物事は単純にいきませんが、基本的には資金管理しつつ、ポジションを少なく持っていれば、最悪ケースを免れる事が出来ます。

一つのFX会社で一つの通貨ペアを全力で建てるのは絶対に避けるべきです。

次におススメ通貨ペアですが、これは先進国と途上国を万遍無く持つのが絶対に良いです。というのも、今までどんなに値幅が急変したり、政治的な大転換があっても同時に何通貨ペアが反対スワップにはなった事がないからです。

よって、株の分散投資のように

• 低スワップペアと高スワップペアを両方建てる
• 建てる通貨ペアは多いほどリスク分散される
• 安定したスワップ狙いなら、先進国の高金利通貨が良い
• 途上国の高スワップなら、危機回避としてFX業者を複数で建てる

よって、初心者なら豪ドル/円、NZドル/円を中心に建て枚数を絞り分散させる。

ベテランなら途上国通貨を入れつつ、先進国通貨も絶対に建てる。何度も言っていますが、最悪ケースを想定してそれでもスワップポイントの恩恵が得られるようなポジションを持つべきです。

そうなると、100万円ほどの資金を用意しても20～30万円程度のポジションに抑えるべきです。

最近は1000通貨単位でも取引可能なFX業者も多いので、そこを口座開設してポジションが逆行しても十分耐えられるように1000通貨単位で刻み建てするのが良いでしょう

まとめ スワップ生活を安全に送るためには

スワップポイントで毎月生活するには、最低500万円ほどでも可能です。

しかしそこには大きなリスクが伴います。まずは毎月安定したスワップポイントの獲得を目指すなら、無理せず分散してポジションを持つことが重要です。

高金利通貨は途上国通貨という事なので、その分で不安定要素が強いです。先進国でもオーストラリアやNZは、日本と比べたら十分高いので、これらの通貨ペアと途上国通貨を上手に利用するべきです。

さらに、スワップ逆転も考えるなら同じ通貨ペアでも、取引FX業者を何社も用意して建てる慎重さが必要です。

スワップ生活については以下のサイトで詳しく検証されています。
⇒目指せ！FXでスワップ金利生活