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ギリシャデフォルト危機、国民投票でユーロ価格はどうなる?投資のチャンスか?【ヘッジファンドの絶好の売買ネタ】

2015/07/01

2015年6月29日週明けの東京市場は予想どおり株も為替も大きく窓をあけてスタートしました。

しかし驚いたのはユーロドルが1.09台まで押したにもかかわらず同日のNY市場ではなんと1.12790まで吹き上がった次第で、この相場は故意に下押ししたところでしっかり拾っている連中が存在することを示唆する相場状況となっています。これはデリバティブによるヘッジファンドの仕業であることは間違いなく、夏休み前にひと儲けしてやろうという故意の市場参加を強く感じる次第です。

7月5日のギリシャの国民投票については、市場の見方は、それまでIMFはデフォルトを待つ形で、放置し、国民投票の結果で大多数のギリシャ国民が緊縮財政を望むことが決まれば再度EUが歩み寄りとりあえずデフォルトは回避という見方が強まっています。

ただ、実際にはこの5日の投票にもいくつかのリスクが残されています。

投票率が40パーセントを切れば無効

まず恐ろしいのが投票率が40%を切った場合です。もともといい加減な国民がいるからこうした局面を迎えているわけで、もしこの国民投票の投票率が一定のレベルに達しない場合には緊縮賛成が多数でもワーク氏なくなるリスクが残っているのです。

国民総意でデフォルト賛成の場合

国民投票までしてみたものの、結果としてNOがつきつけられるといった決定的な事態に陥ればEUもIMFも正式に支援を打ち切ることになりますので西側からのサポートの手立てはなくなることになります。ただしAIIBをちらつかせる中国が手を差し伸べると発表することが起きると事態は急変することになります。

現状ではありえないがチプラスの前倒し辞任もリスク

自分から国民投票を口にしたチプラスがこの場に及んで辞任するとは言わないと思いますが、5日の前に辞任すると発表しますと次の首相が決定するまでは事実上国民投票ができなくなることになります。この場合選挙のやり直しとなるわけです。

ギリシャショックは投資のチャンスか?ユーロドルの見通し

以上3つがリスクとなりますが、冒頭にも書きましたようにこのリスクを使ってヘッジファンドが仕掛け売りで儲けようとしているのが見え見えの世界になっていますので、すべては逆張りで対応するのが利益のお裾分けにあずかる大チャンスと言えます。

たとえばユーロドルが大幅下落した場合よく見計らった底を少なめに買ってみる。またなんらかの支援なり決着が着きそうになり暴騰した場合にはピークを売ってみるということです。実際ユーロドルは昨日のピークに売れていればすでに90PIPS以上抜けている状況であります。

実態としては日本における四国の一部がデフォルトするような話ですから大きなリスクではないわけですし、すでにEUサイドにはセーフティネットができていますので、これによって経済がどうにかなることは考えらません。あくまで仕掛け売買の先を見越してうまく利益を取りにいくことが重要になりそうです。ユーロドルの場合にはこの関係で大きくもどすことがあればそこが絶好の売り場となることは間違いありません。

またドル円も結局この騒ぎでは122円を割れておらず、仮にそれを切っても絶好の買い場となりそうな気配です。あまり全体としてナーバスにならずにいい売買機会と考えて対応してみてはいかがでしょうか?市場は基本的に債券金利としっかり連動して動き始めていますので、気にするのであれば常に米国とドイツの債券金利を見ていることにつきると言えます。

むしろ、気になるのは上海株式市場の状況であり、この間にだれも気にしないうちにウクライナがデフォルトの危機を迎えており、相場の状況はかならずしもギリシャを中心に回らなくなってきている状況にあります。そのほかのニュースにも十分に気を配る必要があるタイミングとなってきているようです。

関連サイト:ギリシャショック時にFXで稼ぐ方法について