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トルコ トルコリラ 各国の情勢 各通貨の状況

トルコ新政権樹立失敗なら選挙やり直し?【これだから新興国通貨は恐ろしい】

2017/07/06

2015年6月7日に投開票されたトルコ国会の総選挙はイスラム系与党である公正発展党(AKP)が258議席と過半数を割ることとなり。2002年以来続くAKPの単独政権で過半数割れは初めての結果となっています。第1党は維持したもののエルドアン大統領はさらに強い権限を有する実権型大統領制への移行を図ろうとしたものの、国民からノーを突きつけられた状況となっています。トルコ選挙

これを受けて選挙後のトルコリラはドルに対して史上最悪の下げを既得しており、架空通貨ペアでるトルコリラ円も大幅下落となりました。国内では2015年5月11日にくりっく365がトルコリラ円を上場したことからちょっとしたスワップ狙いのトルコリラ円買いがブームとなっていましたが、この結果を受けていきなり冷や水を浴びせられる状況となっています。

参考:くりっく365のトルコリラ円FXのスワップ金利が高い!

今回の選挙では、政治的に中立であるべきエルドアン大統領が自ら実権型大統領制への移行を訴えたあげく、終盤ではイスラム教の聖典であるコーランを手に演説するという状況に国民からかなりの反感を買うこととなったようで、信仰心のあつい人々の支持を得ようとしたのが完全に裏目にでて、多くの有権者がトルコの国是となっている政教分離に反する行為だと批判した結果得票率を大幅に減らす結果となっているのです。

しかしこの先AKPが45日以内に連立内閣を樹立できない場合には再度選挙を実施することを大統領権限として与えられているため、もうひと悶着ある可能性がでてきているのです。

大統領の中央銀行への恫喝は一旦止んでいるものの再選挙結果ではもう一段の下げも

トルコの中央銀行は7.5%の政策金利を維持して今日に至っていますが、この組閣問題と再選挙次第ではトルコリラがもう一段下落する可能性もあり注意が必要になってきています。

こうした大幅下落局目ではレバレッジを下げることでリスクを減らせば、確実にスワップポイントを獲得することが可能で、1万通貨で1日120円前後が確保できれば、月間で3600円ほどのスワップを獲得できることから、うまいタイミングで下落局面で底値を拾うことができればかなりいい買い物になることも考えられます。

特に再下落局目である程度のレバレッジで購入することができれば将来的にキャピタルゲインとインカムゲインを双方確保することもできそうで、底値をいかにして狙うかが大きなポイントとなっています。

やはり政治情勢に振らされる難しい通貨

こうして見てきますと、単なる経済情勢ではなく、明らかに政治情勢に大きく振り回されるのが新興国通貨であることがよくわかります。FX業者は当初トルコリラの取り扱い局面で経済的な安定度や将来性などを口にしていましたが、大方当たっておらず、トルコリラを扱うのであれば欧州のメディアにアプローチし、相当がんばって情報をあつめるところからスタートしないと国内メディアだけではわけがわからない状況になっていることがよく理解できます。

それでも南アフリカよりはまだ情報は集まりやすそうではありますが、常にドルトルコリラの動きなどドルストレートでのトルコリラがどうなのかといったところから見て行くことをお勧めしたい状況です。トルコの場合、大きく通貨が下落しても破綻することはありえませんが、テーパータントラムの再来が期待されるとすれば、もう一段大幅下落した局面で買いを入れることができるかどうかが勝負となりそうです。

できることならば、こうした通貨ペアを扱うのであれば、ほかの通貨ペアの売買とは独立した口座を利用することがお勧めとなりそうです。たとえば取引手数料をとらないくりっく365に口座を開設してトルコリラ円だけを扱うのもひとつの方法ですし、ドルトルコリラを売買できるところに口座を開いてトルコリラを買うというのも一つの方法になりそうです。

参考サイト:投資目的別トルコリラ円取引でお勧めのFX業者