韓国パク大統領4月退陣決定！ウォンはどうなる？為替・株価への影響
2017/03/10
韓国朴大統領の政治スキャンダルが報道されています。この報道から違和感を覚えるのは、私だけではないと思います。
確かに大きな問題ですが、肝心なのは次どうするか？ という事です。
日本でも政治スキャンダルは忘れかけた頃に発生しますが、日本人はもう少し冷静で次の手を考えているように感じます。
一方で韓国は、毎週末のデモ行進など怒りをぶつけるだけで先の事を考えているようには見えません。怒りは大事なエネルギーで理解はできますが、滑稽に思えてしまいます。
12月6日付けの最新の報道では
- 朴大統領の弾劾案が9日に可決される可能性
- セウォル号沈没事故時、朴大統領は美容整形に行っていた
- 4月退陣を受け入れ、6月大統領選挙実施へ
これらが話題の中心で、最近の報道などからして新しい大統領が6月に誕生するのは間違いないでしょう。
何となく、経済の問題点が政治スキャンダルでかき消されてしまった気がしますが、新大統領が誕生すれば、今度は現実的な経済問題に気が付くでしょう。
前回の記事⇒機密文章流出で韓国朴大統領絶体絶命！【ウォン為替・株価への影響は？】
Contents
韓国ウォンと株価が危ない！
韓国ウォンのいちばんの問題点は、日本でいうアメリカ(米ドル)の様な大きなバックアップ体制、または信頼できる同盟国がいないという点に尽きます。
普通に考えると、それは隣国である日本の役目ですが、長年の敵対関係からそれは難しいでしょう。もちろん、日韓通貨スワップが再開する可能性もありますが、現状では難しいです。
最近の韓国通貨ウォンの流れを見ていると、世界的なドル高/円安の影響で漸く上昇トレンドに乗った可能性が高いです。
しかし、いくら世界的な流れでも、韓国は国内の問題を抱えているので、他国のように恩恵を受けられるかは、また別問題です。
(記載元:楽天証券)
上記チャートの黒円で囲んだ部分は、世界的なトランプ相場でドル高に動いたので、ウォンも円安に動いています。普通に考えると、円安に動けば株価が上昇すると思います。
(記載元:Yahoo finance)
しかし、現実は横ばい、やや下落傾向となっています。上記チャートは、韓国版の日経平均とも言うべき｢韓国総合指数｣です。
黒円の部分がトラン相場で為替はウォン高円安に動きましたが、その効果は株価に反映されていません。日経平均やダウなどは上昇しているので、こえは世界的な流れに乗れていない象徴的なケースになっています。
それ以外の諸外国の株価も調べないと、正確な結果とは言えませんが、少なくても今回の大統領スキャンダルが、投資家に懸念され買い圧力とならなかったと判断できます。
韓国ウォンの今後は？
日本も長期間、不景気が蔓延していますが、韓国も同様です。否、日本以上に酷い状況と言っても良いでしょう。韓国の大きな問題点は今回の朴大統領スキャンダルもそうですが、国としての大きな方向性がない事です。
これは他の国も同じ問題がありますが、より深刻なのが韓国なのです。今後の展開としては、朴大統領は遅かれ早かれ失脚するのは間違いありません。
すると
- 国政の停滞
- 新大統領は誰になるのか？
- 経済の不安定
- サムスン･スマホ発火事故
- ウォン危機再来の可能性
これらの問題が一気に表面化してきても、おかしくありません。もちろん最悪のケースを想定したもので、案外新大統領がトランプのように劇薬的な良い効果を発揮する事もあります。
当面の問題としては、ウォン危機が再び発生するのでは？ と根強く不信感で覆われている事です。韓国は中国に対して、経済危機の際に支えあう目的の｢通貨スワップ｣を結んでいますが、
これは
韓国メリット"大"、一方で中国メリット"小"
となっています。
韓国は近年成長していますが、それでも日本や中国の経済規模には到底匹敵していません。2017年10月に中国とのスワップ関係が一時切れるのが、その懸念される要因で、もちろん表明上は継続となっていますが、今後どのようになるかはわかりません。
まとめ
現在は朴大統領スキャンダルばかりが報道されていますが、実際の韓国経済はかなり危ない状態になっています。政治と経済のダブルパンチとなれば、いくらサムスンが頑張ってもどうにもならないのです。
肝心のサムスンも今後はスマホ発火事故などで、売上低迷が予想できます。そこに、中国とのスワップ問題もありますし、本当に大変な状態が刻一刻と近づきつつあります。何より、トランプ相場に乗れていない韓国株価は、今後の経済低迷を先取りしているのでは、と悪い予感がしています。