EAは最終的な損益だけでなく途上のドローダウンにも注意が必要

最近話題のシストレの自動売買ですが、EA・エキスパートアドバイザーをどう選択するかについて、悩まれている方も多いようです。国内ではMT4を使えるようにしているFX業者の数が急激に増えてきていますので、実際に有償にせよ無償にせよEAをインストールして自動売買をはじめているトレーダーの方が飛躍的に増えている状況です。ただ、こうしたEAについては、しっかりバックテストの結果を見ているとともに、いくつかのチェックポイントをクリアさせて利用していく必要があります。

まず過去のバックテストについては、相場状況が似た期間を選定しませんと、単純に昨年どうだったという結果はほとんど役に立たないのが現状です。

また、バックテスト上でチェックすべきなのは、スタートとフィニッシュの損益だけではなく、その期間の途中のドローダウンのレベルを確認することも大変重要になるのです。実は色々とチェックをしていますと、稼動期間中に驚くほど含み損を出すEAが結構存在することがわかってきており、ある意味で相当余裕をもった証拠金投入をしませんと、最終的に利益確保できないものも多いことも徐々にわかってきているのです。

結果オーライというのは簡単なのですが、その途上のプロセスにも目を向けることが非常に重要となります。またこうしたEAは利用者同士で情報交換を蜜にできるような仕組みを利用することがお勧めになります。単なる優良EA照会サイトだけですと、実績に対する字実態が余りよくわかりませんので、有償で購入する決断ができないというのは正直なところです。より多くの人達の利用結果をシェアしあえるのが理想となります。仕組みはかなり異なりますが、国内業者がミラートレーダーにあらかじめバンドルした戦略を利用して検証するところからスタートしたほうが安全なシストレとなることも考えられ、MT4のEA利用についてはさらなる深い検証が必要となりそうな状況です。