6月総選挙関連での下落時が狙い目のトルコリラ

2015年5月１1日から、くりっく365にトルコリラ円が上場したことから、トルコリラ円を買う動きが非常に強くなってきています。特徴を欠きはじめたくりっく365にとってはいいドアオープナーなのかもしれませんが、トルコが抱えている状況はFX業者が言うほど調子のいいものではなく、政情不安も非常に高くなっているので、このタイミングに買いを入れるのはかなり慎重に行うことが必要な状況といえます。

直接選挙で選ばれたはずのエルドアン大統領はめちゃくちゃな政治を主導

2014年8月、トルコ初の直接投票で大統領に選出されたエルドアン氏ですが、就任後は放送メディアを制圧したり、中央銀行にプレッシャーをかけて金利を大幅に引き下げるよう強力に働きかけるなど、かなり政治的状況は悪化している状況です。5月のメーデーも集会から反政府デモになり流血騒ぎになっていますし、決して安定した状況ではないのです。

2015年6月には総選挙も実施

6月には総選挙が実施されますが、エルドアン大統領は、さらに大統領権限を強化する旨画策しており、この選挙結果では大きくトルコリラが売られる事態も考えられるのです。ですからトルコリラを買うのであればこうしたタイミングをよく見極めることが重要になりそうです。

米国の利上げにもっとも影響をうけるフラジャイル５のひとつがトルコ

トルコ、南アフリカ、ブラジル、インド、インドネシアの五カ国は米国の利上げの影響をもっとも受けやすい国としてフラジャイル5という名称を付けられていますが、2014年に新興国不安が広がったときにも大きく売り込まれ、トルコリラは南アランドとともに大きく値を下げたことから利上げをせざるをえなくなった経緯があります。万が一米国が6月に利上げを実施した場合、一時的にでもトルコリラは大きく売られることが想定されるため、6月のFOMCにも注目をしておく必要がありそうです。

トルコの計上収支は特によろしくない状況

トルコは証券投資の割合が大きく、リーマンショック以降のQEで大量に出まわった米ドルが投資信託経由でトルコに大量に流れ込んでいることは間違いなく利上げのタイミングで資金が引き上げられるとトルコから多くの資金が逃げていくことになるのです。特にトルコはブラジルなどに較べると直接投資額が少なく、アメリカの利上げに対しては非常に弱い存在となりかねないリスクを抱えているのです。

大きく下げたときが一番の買い場

こうしたトルコリラですが、状況としては依然利下げをできるようなタイミングではなく７％以上の政策金利は続けざるを得ないものと考えられます。かっといってデフォルトのような危機的情況でもありませんので、なんらかの原因で暴落することになれば、スワップ狙いで通貨を買う絶好のチャンスが到来することになるのです。

そのチャンスが、ざまざまなことが複合的に起きそうな6月に到来するのではないかという期待ができるわけです。トルコリラ円でいえば40円を割り込むような状況にまで落ち込めば回復するまでに十分な期間スワップポイントを享受することができますし、なにより為替の相場に気をつかう必要がなくなるわけですから、まさにベストタイミングとなるのです。

こうしたことから6月をターゲットにして慎重に買い場探しを行っていきたいものです。

単なる人気と話題で今買っている人たちには負けないいいエントリーポイントがかならずこのタイミングにやってくることになるのではないでしょうか。それまでとにかく欠かさず相場の状況をチェックしていくことが肝要となるのです。売買タイミングさえ見極めることができれば、その後はたっぷりスワップポイントを獲得していくことが可能となります。

参考サイト：トルコリラFXで高スワップ収入を稼ぐ

くりっく３６５なら利回りは8.99%

2015年5月11日にくりっく３６５に上場したトルコリラ円ですが、なかなかスワップが高く、10,000通貨あたりの1日のスワップが123円となっています。年間にすると44,895円です。

トルコリラを50円と仮定すると500,000円あたりの年間スワップが44,895円で利回りは8.99%とかなり高くなっています。まあ、もちろん、スワップは日々変動しますので微妙に違うのですが、かなりたかいスワップを得ることができるようになりました。

参考：くりっく３６５のトルコリラ円FXのスワップ金利が高い！

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