FX初心者のための役に立つブログ

FXに関するブログです。FX初心者向けのわかりやすい解説ブログを目指しています。

各通貨の状況 米ドル

ドルの上昇は終わりか?ドル円の今後の見通し【円安ドル高終焉の可能性】

2015/04/06

2015年3月30日からは既に為替の受け渡しも4月以降になるため実質的な新年度入りということで、本格的なスタートダッシュが期待されるところですが、ここへ来てどうも様子が変わってきているように思われるのがドルの動きです。

エリオット波動の大家、三菱UJFモルガンスタンレーの宮田氏のレポートによりますと、東日本大震災後の11年10月31日につけた75.560円から124.14円あたりまでが、この間のエリオット波動の上昇局面のA波の終焉と見られるそうで、今後2円ちょっと上まで上昇をしていくことになるのか、一旦122.026円でA波が終焉なのかどうかが判断の分かれ道になるようです。まだ2円到達していないという意見もありますが、この程度は誤差範囲ですでにA波が一旦終了している可能性もあるわけです。

ドル円

実際3月26日には118.30円レベルまで下落しており、ドル円が既に単純な上昇局面ではないことも容易に理解できる状況となっています。

ドル円2

多くの市場参加者が気にしていることですが、昨年末の121.841円と3月10日につけた122.026円はこうしてみますとダブルトップをつけた形にも見え、PKOなどの不思議な下支えがなければもう少ししっかり押し目を作っていくことが見込まれそうな状況となっています。

国内の株式相場とドル円はほとんど連動しなくはなっていますが、3月27日の東証も午後からは多額の先物売りがでて大幅に値を下げ、簡単につくかと思われた2万円の前で足踏み状態が続いています。一般的に31日最終日というのは決算対策で無理やり株価も上がることが多いので大きな下げがでるとすれば4月に入ってからの可能性が高いと思われますが、為替も株も新年度入りの割には上方向から一旦一息ついている可能性が高まっているのです。

同様のことはユーロドルにも言え、3月14日につけた1.04623以降、かなりのショートカバーが進んでいる状態となっています。これで直近戻り高値の1.0417を明確に抜けてきますと、ドル高がとりあえず終焉になることが予想されます。

ドル円3

ドルインデックスも100を超えたところから現在97.61で推移しており一旦ピークを終えているように見受けられます。

ドル円4

このように、一旦ドル高が終焉したようにも見えるわけですが、本当にそうなのか、年度初めで盛り返すことになるのかの見分けをつけることが重要な週になりそうです。

これが、ドル高継続となればドル円は124円までは向かう可能性が極めて高くなりますが、さらに下値を模索する動きになると確実にドル高はワンラウンド終焉し、冒頭に触れましたようにエリオット波動ではB波の下落局面が展開する可能性が高まりそうです。

eワラント証券の土居さんがまとめている毎月の当落率を見ますとアベノミクスが始まった2013年以外は4月、5月というのはかなり株価が下げる時期になりますので、これに付き合って為替も下げることになるとそれなりの調整を覚悟しておく必要がありそうです。

ドル円5

4月は統一地方選挙もあり、株価をなんとしても維持したい政権の思惑も渦巻くこととなりますが、それ以降に様々な調整が来ることにならないか、かなりの注意が必要になりそうです。またドルに対してユーロが大きく戻すことになるとドル円にもかなりの影響がでることになるため十分に市場をチェックしていくことが重要になりそうです。

昨年に比べますと今年はあきらかに為替も動いてはいますが、やはり不自然なPKOなどによるオペレーションが出ますと価格の調整ではなく、日柄だけでの調整となるため予想以上に相場が膠着することも考えられます。このあたりをしっかり見極めるのが4月第一週の相場状況といえそうです。

米国の株価状況にもそれなりの変化が現れはじめていますので、こちらも注意が必要になりそうです。直近の米国株式相場は下値では自社株買いが株価を支えているようですが、極端に取引額が少なくなっているので、こちらも少し状況が変わりつつあるようです。