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10月末日銀が追加緩和をしないと株もドル円も下落の可能性

2015年9月17日のFOMCにおける利上げ見送りを受けて株も為替も非常にわかりにくい動きをしています。

FOMC以降大幅に下げ始めた米国の株式相場を危惧してか、イエレン議長は24日の講演でも突然タカ派発言をするようになり12月利上げを色濃くする発言が飛び出していますが、そもそもの海外情勢の低迷から考えれば年内利上げはもうないのではないかといった観測も高まっており、ドル円を中心として為替は上抜けしようとしているのか下抜けしようとしているのかよくわからない状況が続いています。

日銀ETF買い資金は枯渇

ただ、日銀のETF買いの資金だけは確実に枯渇しつつあり、もはや20営業日分程度しか持たないため10月30日の日銀会合でのなんらかの緩和を市場がかなり期待しはじめていることは事実のようです。

ただし、もはや国債の買い入れはこれ以上できない状況となっていますし、社債やETFの買い入れ増額に加え,付利の撤廃、マイナス金利などの追加措置が本当にこのタイミングで登場するのかどうかもかなり注目されるようになってきています。

海外投機筋はアベノミクスから離脱か?海外勢売り越し

すでにアベノミクスに対する海外投機筋からの期待は大きく剥落してしまっていますから、最低ETFの買い付け増額でも決定されませんと市場の意思として大きく下押しして見せる可能性もでてきており注意が必要な状況になってきています。

11月4日には郵政3社の上場も控えていますから何もしないわけにはいかないという見方がある一方で、このタイミングに小手先の緩和措置を出してくる可能性は少ないという見方も広がっており、結果がどういうことになるのかが大きな焦点になりつつあります。

仮にFOMCの利上げが10月も見送られるとした場合に、果たして単独で日銀が株価対策を中心として追加緩和をするのかどうかは、かなりその見方が分かれるところですが、もしこのタイミングでないもせず、最終的にETFの買付資金も枯渇することになると投機筋を含めて日経平均が相当深く売り込まれる可能性もあり、日経平均が1万6000円台のサポートラインで踏みとどまったとしてもドル円は110円方向を試しに行く可能性が高くなっているといえます。

ドル円が20ヶ月移動平均線を割り込むかがポイント

海外の投機筋ではドル円が20ヶ月移動平均線を割り込むかどうかに大きな注目があつまってきており、現状で113円30銭程度のラインを走るこの移動平均を下回ると、黒田バズーカ2の前の106円近辺まで逆戻りしてもそれほど不思議ではないところまできている状況です。

逆に市場の期待通り追加緩和がなんらかの形で実現すれば、年内は株も為替も上昇する可能性が高まることになり、この10月末に向けて市場とどう向き合うかが大きなポイントになりそうです。おそらく政権からは日銀黒田総裁に何らかの追加に対する要請がでているはずで、昨年同様サプライズ的に日銀が市場を動かすのかどうかが大きく注目されます。

ドル円でいいますと、テクニカル的には三角持合が続いており、徐々に膠着感が強まってきていますから、下にせよ上にせよ抜けた方向のそれなりの値幅をもって動いていく可能性が十分に考えられる状況となっています。下押しの場合どこがその底になるかは意見の分かれるところですが、113円近辺では一度買いをいれてみるタイミングとなり、さらにそれを抜けた場合にはいったん損きりしてさらに下値で買い向かうことを想定しておきたいところです。

参考:ドル円スプレッドが最も狭い最小のFX会社とは

ただ、こうした下値の買いがワークしたとしても来年3月まで延々とあげる相場になるかどうかはかなり不透明であり、ある程度の利益がのったところでリカクしながらしっかり実現益を稼いでいくといったやり方が必要になりそうです。

10月末になっても日銀から追加緩和が打たれなかった場合、どのあたりまで下値を模索することになるのかが大きな問題となりそうですが、催促相場という意味でも厳しい下げになる可能性をあらかじめ想定しておいたほうがよさそうです。