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ユーロドル 各通貨の状況

ECBのQE実施でどこまでユーロは下げるのか?【ドラギ総裁発言の為替への影響】

2015/02/05

9月に入ってここのところ連日のように講演会などでECBドラギ総裁がQEの実現性をほのめかす発言をしはじめており、これをうけたユーロドルは大きく値を下げています。

先進国で本格的にデフレに直面したのは日本だけですが、どうも欧州はディスインフレという言葉ではすまない本格的なデフレの入り口に立っているようです。

量的金融緩和の可能性

2014年8月のジャクソンホールで、恩師であるスタンレーフィッシャーにそそのかされたのかどうか判りませんが、ドラギ総裁がアドリブで発言されたとする量的金融緩和はいよいよ本格的に現実味を帯びてきていると言われます。

ECB理事会は今後輪番制となるようでドイツ連銀が出席しない回に無理やりQEを決定するのではないかという説も盛り上がっているようです。

GSといってもガソリンスタンドではなくゴールドマンサックスはユーロドルの見通しを下方修正しています。3ヵ月後が1.29、6ヶ月後が1.27で、12ヵ月後は1.2を目標値としているようで、2015年末は当初1.27でしたが1.15へ変更、2016年待つは1.23から1.05、2017年には1.2から1.0つまりパリティを目指すとしています。

まあ本当にパリティになるのかという気もしますが、実はユーロの導入当初ユーロドルは1を割る局面も何度も見られているわけですから、可能性のまったくない話ではないといえます。また日本国内におけるデフレの経緯をみれば一旦デフレに陥ると簡単には抜け出すことができないのも事実であり、金利政策だけで抜け出せるのかという大きな問題は残ります。

ユーロ安を脱却されるためのデフレ政策か?

しかし、デフレ国家は日本の過去20年に見られるように猛烈な自国通貨高に直面しますから、こうした政策を早期にとりたいECBの意向もよくわかるといえます。

先ごろ行われたTLTROの入札は思ったほどではなく、かなりドラギ総裁を怒らせたという話もありますが、今回の国を超えたECBのQEによる国債買取がどのような形で実現していくことになるのかは注目されるところです。ドル円がどこまで行くことになるのかは依然として不明ですが、ユーロに関しては1.2方向にさらに動きを早めることになるのは間違いがないようで、ここのところ口先介入ではなく言ったことは本当にやってしまうドラギ総裁の手腕に注目が集まっています。

すでにドルインデックスは85を大きく超えるようになってきており、ドル1人勝ちの世界が当分続きそうな気配であることは間違いありません。この勢いがドル円の援護射撃になれば年末までに115円といった方向の可能性もではじめてきているといえ、10月以降のECBの動きから目が離せない状況が続きそうです。

ユーロドルは投資のチャンスか?

引き続きユーロドルチャートは下落し続け、2015年1月には1.17ドルを割り込もうとしています。さらに米国の利上げ、ECBの金融緩和となると、ユーロ安はさらに続く可能性もあります。ですが、ユーロが再び回復すると考えると、ユーロに投資するチャンスとも考えられます。

ユーロドルという外貨預金はないのですが、FX(EUR/USD)は活発に取引がされています。

参考:ユーロドル(EUR/USD)FXにおすすめのFX会社とは

このままさらに下落すると考え、売りから入るのか、もう底打ちしたと考えて買いから入るのか、判断が難しいですが、投資家にとっては見逃せないポイントとなりそうです。