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UK(イギリス)のEU離脱の可否を問う住民投票の為替への影響【2015年前半為替相場の新たな火種】

2016/06/09

今年2015年5月にイギリスでは総選挙が予定されていますが、ここへきて反EU政党が躍進しはじめているのです。この政党は英国独立党(UKIP)でEUからの離脱と移民受け入れの凍結を主張して国民の支持を取り付けるようになっているのです。

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反EU政党の躍進の背景

この背景にはEUからの財政負担金の問題があります。EUは加盟各国の富裕度に基づき財政負担金を求めていますが、GDPベースでの算出基準をEU統計局が実施したことにより日本円にして2800億円ほどの追加支払いを求められたことなどでキャメロン首相が昨年EUに対しての不払いを宣言するなどEUとの関係がぎくしゃくし始めていることに起因します。

もともとキャメロン首相は2017年にはEU離脱の可否を求める住民投票を実施するとしていましたが、この英国独立党が既に昨年欧州議会選挙で議席数トップに躍り出ており、5月の総選挙でこの政党が第一党にでもなれば、本格的にEUからの離脱を主張するようになり、2017年といわれた住民投票が前倒しで今年中に行われる可能性が出てきているのです。

UKIPは、EUからイギリスが離脱すれば、EU内の移動自由の原則を守る必要がなくなり、移民の流入を制限することが自由にできるとして保守的な有権者の支持を集めはじめているのです。

イギリスがEUから離脱することによる為替への影響

イギリスでは昨年スコットランドの独立の可否を問う住民登場も、事前想定では可決しそうな気配でしたが、結果は意外にコンサバティブなものに落ち着いており、案ずるよりなんとやらといった状況に落ち着く可能性もありますが、欧州系の金融機関のアナリストの分析によりますと、こうしたEUからのUK離脱が実際に決まれば、ポンドドルはほぼパリティかそれ以下まで落ち込むことになるのは間違いないようで、当然のことながらユーロの下落はギリシャ関連のトラブルの比ではないものになる可能性があるとのことで、この選挙と住民投票の行方が今から注目されはじめています。

EUという共同体がせっかく完成したにもかかわらず、個別の加盟国では結構揉め事が起こっており、その数も内容もギリシャだけではないものが多いことがわかります。経済成長の度合いが低くなると結果として保守主義が台頭しやすくなるのかも知れませんが、通貨としてのユーロには様々なリスクが隠れていることがわかります。

こうした思いがけないファクターが登場することになりますと、今年は必ずしも円安一方向には動かないことも考えられ、米国の利上げ時も含めて難しい判断を強いられる局面がやってくることも可能性として想定しておく必要がありそうです。

ポンドドルへの影響

ポンドドル

ちなみにポンドドルの推移は上のグラフのようになっており、85年に1.1を記録しています。おそらくUKのEU離脱が決まればそれを下回る相場状況は間違いないものと思われ、さらにそれよりも進むと想定する金融アナリストも存在するような状況となっています。

ギリシャの影に隠れてほとんど話題にならないものですが、これが現実になりそうな動きとなるとスコットランド独立以上に相場は上下に降らされることになるものと考えられます。まず最初の激震が走るのは5月の総選挙後の英国独立党の得票状況で、仮に第一党の座を射止めれば、その段階で為替相場に一定の動き出るものと思われます。

リスクはありますが、ポンド円のFXで参戦してみるというのも投資の妙味があるのかもしれません。

参考:ポンド円(GBP/JPY)のFXにおすすめのFX会社

またEU離脱を問う住民投票が開催されることになってもかなりの影響がでることは間違いないと思われ、この選挙しだいでは夏までのUKおよびユーロの動きは断然注目となりそうです。うわさで買って事実で売るという最近の相場の動きから考えますと、結構想像よりも早くこうした動きがポンドとユーロに出る可能性も視野に入れておく必要がありそうです。ギリシャ問題も片付いていない状況でUKの話まで登場するはいささか混乱を加速する内容ですが、ユーロを取り巻く取引は当面気が抜けない状況が継続しそうな気配です。

今後もユーロは下落していくのか?投資のチャンスか?

「ECBの量的金融緩和後ユーロの動きはどうなる?」の記事でも紹介しましたが、ユーロの量的緩和により、ユーロの価格が下落しました。ユーロドルでは1.1をつくほど大きく下落しました。現在は少し落ち着いていますが、今後もイギリスのEU離脱問題、ギリシャ問題、そして、アメリカの利上げを考えると、ユーロドルチャートは下落するイベントが控えていると考えられます。

このユーロ下落のイベントの前にFXでユーロドルを売っておくというのも一つの考えでしょう。

参考:ユーロドル(EUR/USD)FXにおすすめのFX会社とは

もちろん、杞憂に終わる可能性はありますし、何か別のイベントでユーロが回復する可能性もあります。FXをするにしてもレバレッジは極力低く抑えることをおすすめします。

イギリス議会の今後の流れについて

イギリスのEU離脱の可能性について、以下の記事を追加しました。

イギリス議会の今後の流れについて【EU離脱の可能性、経済・為替への影響について】

参考にしてください。

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参考サイト:ポンド円(GBP/JPY)のFXにおすすめのFX会社

変動幅の大きいポンド円ですので、レバレッジは低めで投資することをおすすめします。

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