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ロシア ロシアルーブル 各国の情勢 各通貨の状況

ルーブル計画的デフォルトか?年明けからぱったり報道されなくなったロシア経済状況

ロシアの経済関連に関する報道が国内でほとんどされなくなっているという。中国の分析筋によると、計画的デフォルトを企てるつもりがあるのかもしれないという話が伝わってきています。これがデフォルトに向けたサインと読み込めるのかどうかはかなり微妙ですが、確かに経済関連の報道がきわめて希薄になっていることだけは嘘ではないようです。

突然利下げに踏み切ったロシア中央銀行

そんな中市場関係者を驚かせることが起きています。1月30日ロシアがまさかの利下げを実施したのです。通貨防衛(ルーブル安阻止)放棄ともとれる利下の実施で、一部のファンドからは、プーチンは意図的なデフォルトをする腹か?との見方が一層強くなっています。

ウクライナ交渉にドイツも乗り出す

そんな中ウクライナ問題の解決のためにドイツのメルケル首相が乗り出して来ており、ロシアを単純に追い詰めたくないドイツの腹づもりが見え隠れしています。ロシアも誰とも戦争をするつもりはないといい始めていますし、何かしらの停戦合意が取り付けられる可能性もではじめています。ウクライナ問題は日本から見ていると非常に判り難いものとなっています。

対ロシア投資額はEU圏が8割

1998年にもロシアはデフォルトを余儀なくされていますが、その時に比べますとロシアへの投資額は非常に大きくなっており、2013年時点でEU全体の対露投資額は920億ドルとなっており、そのうちオランダが230億ドル、ドイツが110億ドルといった形で結構な額の投資が進んでしまっているのです。したがってこれ以上のロシアへの締め付けで投資がすべて無にならないために調整に必死というがドイツやオランダの現状と思われます。

チプラス首相ともつながりのあるプーチン

急進左派が大勝して首相になったチプラスは就任当初から金の借り手とは思えないごね放題でEUともECB、IMFとも激しい応酬を重ねており、その報道が起きるたびにユーロは乱高下をしていますが、このチプラスSYRIZA党首は昨年のクリミア選挙後お祝いにロシアを訪れた西側諸国の実に数少ない人物だそうで、急進左派というだけありロシアと通じているのです。今回万が一EU離脱となればロシアに助けを求める可能性もありますが、そもそもロシアが他国を助けられる状況かという素朴な疑問も当然浮かび上がります。

全ての軸が2月末から3月に集まり始める

このギリシャの債務問題のトロイカとの交渉期限が2月末、ECBのQEスタートが3月初旬となってきており、ウクライナ問題での停戦交渉もこの時期に丁度重なるものとなってきています。たとえばこの時期に時限爆弾的にプーチンがロシアのデフォルトを仕掛ければECBのQEも吹っ飛びますしギリシャのEU離脱も同時に行われるようなことがあれば、かなりのダメージとなる可能性は確かにあるのです。

デフォルト後を睨んでか対ロシア投資に前向きな中国

こうした状況下ですが、中国は今ロシア投資にかなり積極的であると言われます。インフラに対する投資をはじめとして石油開発などにも興味を示しており、デフォルト後のロシア投資を睨んでいるのではないかとの憶測も高まっています。

プーチンがデフォルトのボタンを押すと米国のエネルギージャンク債バブル崩壊も

当然こうしたプーチンのデフォルトが実施されますと米国のシェールガス関連にも波及することは間違いなく、それはとりもなおさずエネルギージャンク債のデフォルトを誘発させる可能性があります。最近週刊現代が3月16日ブラックマンデー説を掲載して話題になっていますが、3月頭を狙ってロシアがデフォルト攻撃を仕掛ければ月の真ん中あたりにこうしたジャンク債のバブル崩壊が起きる可能性も確かにあるといえます。

どれもこれも噂に過ぎませんから一つも実際に起こらずに桜の季節を迎えられることを祈りたいですが、転んでもタダでは起き上がらないロシアを考えるとこうした陰謀説もまんざら嘘ではないように思われます。

株もルーブルも買うならこのボタンが押された後がベストタイミングかも知れませんね。

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