FX初心者のための役に立つブログ

FXに関するブログです。FX初心者向けのわかりやすい解説ブログを目指しています。

イギリス ポンド 各国の情勢 各通貨の状況

ポンド/円の今後の見通しとFX取引のポイント ~EU離脱でポンドは暴落するのか?~

2016/06/26

前回の記事「イギリスはEUを本当に離脱するのか?その根拠」では、イギリスのEU離脱問題がテレビというメディアから、ほぼ無視されていると書きましたが、流石に国民投票まで1週間を切ったという事で、16日や17日のニュース番組でも多く報道されるようになりました。

さらに円高に動くと思っていましたが、朝起きてチャートを確認すると円安方向に動いています。

その理由として、様々な要因がありますが心情に訴え掛ける、以下のようなニュースがあったからです。

16日のロイター通信によると、
<英国のウェスト・ヨークシャー州リーズ市近郊で16日、欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票をめぐる集会の準備中に、野党・労働党の女性議員ジョー・コックス氏(41)が銃で撃たれ死亡した。英警察当局が明らかにした。EU離脱の是非を問う23日の国民投票を一週間後に控えた英国では、事件の衝撃が広がっており、離脱派、残留派はともに同日の活動を中止した>

このニュースがどの程度影響したのか分かりませんが、ポンド/円を筆頭にして、FXは値動きの激しい展開が続いています。通常なら値動きが緩く、東京都議会のように温い退屈な時間が続くのが東京時間なのですが、舛添氏の怒りのように本日17日は早朝から激しい展開となりました。

pondmitoosi(引用元:GMOクリック証券)

このチャートはポンド/円の1時間足ですが、注目すべきは、午前8時の値幅です。

1時間で140ppほど動いています。私の曖昧な記憶が正しければ、ここ1年ほどでも午前8時の1時間という短時間で1円以上の値動きをした事は、記憶にございません。通常なら東京時間の開始は9時であり、東証と合わせて9時に動くなら理解できます。

この8時はワイドショー的な番組が始まる時間でもあるので、舛添氏と自民党による怒りの円支えの動きだと、自分勝手に考えています。その後の円高に振れて動くのも、面白い展開だと言えます。

午前8時のレート画面が速すぎる!

FX個人投資家なら、三度の飯よりもレート画面やチャート画面が大好きなはずです。

私は以前はチャート派だったのですが、今はレート派に切り替えました。舛添氏が絵画や美術館が好きなように、私はレート画面が大好きなのです。

この数字が無機質に変わっていくのを眺めていると、勝負しなくても勝負の世界に入った気分になれて、最後は賭けてもないのに、負けた気分にさせてくれます。

運良くというか、この午前8時にはPC前でまず腕時計を外して、ペットボトルの水をグラスに注ぎ水を一杯飲んでから、戦闘態勢万全でレートを見つめていましたが、最初はびっくりするほど値動きが速くて、一瞬何が起きているか分かりませんでした。

経済指標発表時や何か国際的な動きがあったのなら分かります。しかし退屈な日本時間の開始前にこのような展開があるとは、こちらも想定ができませんでした。

ポンド/円は数秒で15ppほど動く事もあり、これは私のようなキャリア官僚や東大法学部に入れなかった知能では、どうする事もできません。ただ黙ってレート画面を見つめていると、本来ならチャンスでもあるのに何もする事ができない。自分の無力さを噛み締めながら、時間が過ぎ去っていきます。

mitoosi2

ポンド/円の必勝取引!暴落か暴騰か?

国民投票が行われ、結果が判明しても数日は値動きの荒い展開が予想できます。さらに事前の予想通りに、離脱が正式決定したらポンドがどのような値動きになるか想像ができません。

例えば、離脱の報道がでる前なら、ポンド/円はドル/円やユーロ/円、豪ドル/円と相関関係が高かったので、それを利用してのトレードが容易でした。しかし、容易でも勝てるかはまた別問題です。云わば、「不適切だが違法ではない」と同じで「相関関係高いが絶対ではない」という事です。

それでも、このブログを読んでくれる稀な方のタメに、国民投票日プラスαまでの必勝取引を伝授します。

まずこのような大きなイベント時には、過去のデータや統計などは無意味です。

そしてリバウンドや逆張りを狙うのも危険です。これは通常時なら良いですが、前記した通りに退屈な東京タイムの午前8時でも、突発的に値動きが荒いのです。ボリンジャーバンド、MACDなどもおススメできません。

いつも、これらのツールを使って勝っている人がいたら、それは素晴らしい才能ですが今回は利用しない方が良いでしょう。これらを考えると、値動きが荒い相場は、素直にブレイクで建てるのが、いちばん効率的だと思います。

次にブレイクと言っても種類が多いです。いちばん多いのは1時間足ブレイクでしょうか! しかしこれは、騙しが多いのも事実です。それでも先週と今週に限っては有効だったと思います。さらに、来週も有効だと思います。

それでも只の1時間足ブレイクでは、まだ不安が多いと思います。そこで、舛添式の投資法があります。あの人は絵画を分散投資に当てていたと思いますが、手当たり次第に購入する手法でした。

それをFXに応用すると、ポンド/円と相関関係の高い通貨を、分散で建てるというのも一つの作戦です。

その際に、注意点としては各通貨の1時間足チャートを表示させるのがベストです。さらに、これは反対方向に動くと大きな損失に繋がるので、予め損切りポイントをきっちり決めておく必要があります。

まとめ+来週の見通し

私だったら、ポンド/円の必勝法と謳っていますが、ポンド/円を参考にして他通貨を建てます。なぜなら、ポンド/円は本当に値動きが速いです。躊躇している暇はありません。数日保有するなら良いかも知れませんが、損切りは絶対にいれておくべきです。

数日間、ポンド/円でスキャルピングを夢中でやりましたが、最終的には微増です。微増というのは、数千円程度で、これなら長時間画面を睨んで、目つきだけが悪くなってしまい、顔が一段と都知事に瓜二つになってしまいました。

最後にポンド/円の見通しを予想します。

もちろん、イギリスの国民投票次第ですが、円高に動くと思えて仕方がありません。

月足を見ると分かりますが、今年は結局、円高に振れています。それが全体の流れで、そこに運良く?運悪く? イギリスの離脱問題が重なっただけのように感じます。

来週には、また最新の世論調査結果が出ると思いますが、それが残留優勢になるまでは、基本的には円高目線で良いと思います。