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ロシア ロシアルーブル 各国の情勢 各通貨の状況

ロシアルーブルにデフォルトの危機【ルーブルの今後回復の見通し】

2018/04/17

ロイターの報道によりますと、ロシアでは年明け以降まったく経済報道がされないようで、中国の当局筋によると、想像以上にデフォルトが早いのではないかという観測が高まっているようです。

1月23日にサウジアラビアで原油の減産に強く反対の立場をとっていたアブドラ国王が亡くなったことからOPECの減産に見直しが入るのではないかとの思惑から1日で3ドル程度原油価格が上昇する局面となりましたが、やはりOPEC総意としてはとにかく米国のシェールガス事業が破綻や減産に追い込まれるまでは徹底的に交戦することになるようで、ロシアにとっては明るい兆しは見えないのが実情となっています。

プーチンは計画破綻を画策か?

米国の関係筋によれば、プーチンが計画的にデフォルトを画策する可能性も残されているようです。EUの直近の対ロシア投資額は920億米ドルに上っており、対ロシア投資の実に8割がEUからの出資金となっているようで、現状でロシアがデフォルトに踏み切った場合、やっとドラギがこぎつけたQEが台無しになるばかりでなく、対ロシア投資の中心的存在であるドイツ経済に大きな影響を与えることから、西側の制裁措置に対抗するものとしてこの春先までに破綻を起こす可能性を指摘する関係筋が増えていることも事実です。

ユーロから米国へと波及して世界的なシンドロームへ

こうしたロシアのデフォルトが現実のものとなった場合、その影響はEU全土から米国へと波及し、シェールガス業者の破綻からシェールガス開発のためのジャンク債のデフォルトへとつながる可能性が高く、最悪の場合サブプライムを上回る損害が出る可能性も指摘されています。

プーチンは制裁の仕返しとして本当にこうした計画破綻を検討中のようで、ロシアルーブルは更なる下落を伴うことになることが予想されますが、先進各国も同様のインパクトに見舞われるため、結果は痛み分けとなる可能性もでてきているようです。

中国が対ロシア投資に前向きな発言

こうした状況の中で中国はロシアからのエネルギー輸入や新たなロシア国内への投資をかなり前向きに検討中との報道も多く見られており、万が一のデフォルトの敗戦処理に中国が手を貸すこともすでに交渉済みの可能性もでてきています。

こうした状況が現実のものとなれば、ロシアルーブルはさらに大幅にその価値を下落させることが考えられますが、一方でユーロ圏も大きな痛手を被った場合、為替的にはルーブルにとって有利な展開となることも考えられるため、その取引にあたっては注意が必要となります。

もともと流動性の低い通貨ですから、もっぱら大きな影響が一次的に起きるのはロシア国内ですが、一旦暴落したあたりからの買戻しも考えられ、焼け野原に思わぬ利益機会がでることも考えられるというわけです。特に他国にその影響がでた場合には一方的にロシアルーブルだけが売り込まれることにはならないという点についても注意が必要となります。前述のとおり、中国が買い支えることになると意外な展開も待っている可能性ガあり、今後のロシアをめぐる動きからは目が離せない状況です。

ドイツが仲裁と救済に手を差し伸べる可能性もわずかながら残される状況

この間ドイツは一貫して対ロシア制裁に消極的な姿勢をとっていますが、自国の投資を守るためになにがしかの仲裁に入ることも当然考えられます。現状ではEU全体がロシア救済に乗り出すことは考えににくい状況ですが、こうした思わぬ尖兵の登場についても考慮しておく必要がありそうです。

とにかく2月以降もまったくロシアから経済情報が発信されないとなりますと、いよいよデフォルトに対する備えをしておく必要があるかもしれません。このタイミングとしてはECBがQEをはじめるところにぶつけてくるのがもっとも壊滅的効果を及ぼす可能性がありそうです。

ルーブルに投資する方法は?

ルーブルに投資する方法ですが、現在のところ外貨預金はなく、FXで投資するしかないようです。ルーブルのFXはサクソバンク証券で取引ができます。

参考:ロシアルーブルの外貨預金をFXでする方法【ルーブル(RUB)のFXができる会社】

デフォルトのリスクはありますのでリスクは高いのですが、ギリシャのようにデフォルトを回避し、回復することを想定すると、底値で投資するというのも一つの考えです。もちろん、デフォルトする可能性もありますのでリスクは十分に理解し、投資は自己責任でお願いいたします。FXでもレバレッジをかけない、もしくは2倍までにおさえて投資することをおすすめします。