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ロシアルーブル 各通貨の状況

ルーブル(RUB)円のFXをする方法とは【ルーブルのFXができる会社】

2018/04/24

原油価格の下落から急激に注目されるようになったロシアルーブルですが、国内ではこの通貨は果たして取引できるものなのでしょうか?

実は調べてみますと現状では8社が国内ではロシアルーブルの取り扱いを行っています。ルーブルできる会社

(今後の取り扱いが変動することがありますし、相場状況に合わせて取引停止になる場合もあります)

とはいえ、いずれのFX会社もRUB/JPYという通貨ペアは取り扱っておらず、USD/RUBかEUR/RUBになります。じゃあFXをするにはドルを口座に入れないといけないのか?という話ですが、その必要はなく、日本円をドルに自動換算してくれます。

さて、なんといってもこのロシアルーブルは金利が高いのが魅力になっています。最近の急激なドルに対する下落を阻止するために1週間物入札レポ金利が10.5%からなんと17%へと一気に上昇されることとなり、なんとか下落を食い止めたい金融当局の狙いが色濃くでた金利となっています。

直近のUSD/RUBの売りのスワップポイントは公表されているサクソバンクFXで1万通貨あたり377.11円と高額な数字になっていますが、流動性は極めて低いため、業者の都合でこの数字が動くこともありますので注意が必要です。

なにより変動が激しいのは為替の価格で2014年1月には1ドル32,9ロシアルーブルであったのが直近の12月17日には1ドル79.9ルーブルをつけるほど下落しており、実に価値は年初のほぼ半分にまで落ち込むこととなっているのです。これは1ドルを得るためにこれまでの2倍の現地通貨を支払うことを意味していますから、とんでもない切り下げとなっているわけです。

猛烈なルーブル変動を経験中

この動きの凄まじさは下のグラフを見ていただいてもおわかりの通りで実に1日で14%程度まで変動するという猛烈な切り下げが起こっているのです。USDRUBチャート

このロシアルーブルの大変動はそもそも原油価格の大暴落に端を発しており、ロシアの主力輸出品である原油の大幅な価格変動がロシア経済に大打撃を与えることになるのではないかという懸念から大幅なルーブル安が連日更新されている状況にあります。

この原油価格はこの先1バレルあたり40ドルといった最安値を更新することも考えられており、今回はOPECも減産を行っていないことから、この先さらに切り下がることも視野に入れておかなくてはならない通貨となっているのです。

そもそも信用力が低く流動性の低い通貨

ロシアは経済力としては大きな国であり、世界的にも政治的な意味を含めて非常に影響力の大きな国となっていますが、その割にはロシアルーブルというのは流動性が低く、信用力も極めて低いのがこの通貨の特徴となっています。したがって世界的に見ても流通量は極めて少なく、中国元が外貨預金の対象となっているのに対してロシアルーブルの金融商品というのは全くといって見かけないものとなっており、非常に特殊性の強い通貨なのです。

すでに二度のデノミを敢行

長くロシア通貨を向き合ってきたトレーダーはロシアルーブルと聞くとまず思い出すのが過去二回におよぶ突然のデノミです。デノミとは、通貨単位の切り下げのことで、ソビエト連邦時代の1961年に1回、そしてロシア危機直前にあたる1998年も再度実施しています。

このデノミが敢行されますとロシアルーブルで持った資産はデノミ実施のたびに価値を切下げられることになり、国民の資産は毀損され、海外から投資された資産も著しくその価値を下げる結果となります。したがってこの通貨は長く自国民からもっとも信用されない通貨としての歴史をもってきており、通貨危機に直面する今日でも同様の不信感を与える存在となっているのです。

FXで取引できる主要な通貨ペアは2種類

こうした特殊な歴史と評価をもつロシアルーブルですが、通貨自体の価値の問題はあるものの、外部からみて魅力を感じるのがその利率にあります。直近では年利17%ですからロシアルーブルを買えば応分の高額なスワップポイントを期待することができます。

現在国内で売買ができるのはEUR/RUBとUSD/RUBの二つですが、陸続きで実際に取引実額の大きいのはユーロ・ロシアルーブルとなりますので、ロンドンタイム中心に一定の流動性があるのが特徴となります。また最近話題の原油の受け渡しはドルベースで行われるため、その関連で一定の取引額が維持されている状況となっています。

リスクの宝庫 ロシアルーブル買い

FXにおけるスワップ狙いの売買ですとドルかユーロを売ってルーブルを買わなくてはなりませんので、ルーブルを買った途端に直近の事例では10%から14%程度が即日下げられるといったことになりかねませんので果たしてそれを加味してもあえて買いにいくかどいうかは一つの判断ポイントとなります。

またFX業者によっては市場が混乱した場合に取引停止とするところもあるため、止められた通貨ペアが強制決済されると何も残らなくなる可能性があることもあらかじめ承知しておくことが必要です。また大きく下げている時には買ったルーブルを売るに売れず、価格がつかなくなるという主要通貨では経験したことのないようなリスクに直面することも考えておかなくてはなりません。

ルーブルのFXにおすすめのFX会社 ルーブルは高スワップか?

ルーブルのFXにおすすめのFX会社はサクソバンク証券です。

上記で紹介した主要なFX会社のうち、サクソバンク証券であれば5,000通貨から取引ができます。

5,000通貨であれば約30万円分の取引ですので、レバレッジを抑えて投資することもしやすいです。

サクソバンク証券は多彩な通貨を取り扱っており、上級者向けにはなりますが、CFDではロシア株やドイツ株などの欧州株も取り扱っています。投資の幅を広げるためには抑えておきたい口座ですね。

ロシアの政策金利は15%にもなっており、スワップポイントも高くつくことが予想されますが、スプレッドも大きく広がったり、また、スワップも変動しますので、リスクを十分に理解して投資は自己責任で投資するようおねがいいたします。