国内FX会社のキャッシュバックは景表法の縛りがあります

FX業者は口座開設するととても大盤振る舞いでキャッシュバックをしてくれるようなイメージがありますが、実は国内で金融庁からの事業許可を得ている業者の場合には、すべて景表法の対象になっており、それほど自由にはこうした現ナマの販促キャンペーンを行うことはできないのが実情になっています。

基本的にはスプレッドや取引手数料の増加分の利益に対しての一定ウエイトでキャッシュバックを行うことが前提となっていますので、最近では口座を開設しただけではなかなか大きな金額をもらうことができないというわけです。

応分の証拠金を入金し、かつ一定期間に一定以上の取引をすることが履行条件となっているのはこのせいで、10万通貨とか100万通貨といった取引条件を提示してくる業者も多く、昔に比べると簡単にはキャッシュバックを貰える状況ではなくなっていることがわかります。

一方、海外の業者はまったくこうした規制を受けないので、FXでもバイナリーオプションでも入金する証拠金に一定のボーナスをクレジットとして支給してくれるケースが多くなっていますが、こちらは国内の業者のように何のひも付きもなく現金支給してくれているわけではなく、あくまで取引金として利用可能なものにすぎないため、出金が簡単にできないという問題が起こったりもしています。

国によってこうした規制はかなり異なりますので、日本のFX業者にはとにかくまねできないのが大きな金額のボーナスということになります。TPPなどが締結されるとこのあたりがどうなっていくのか興味のあるところでもありますが、今のところは取引額にあわせてインセンティブが与えられるのが基本となっているようです。口座開設だけで多額のキャッシュバックを狙うというのはどうもユーザー視点で見た場合にはそれほど魅力的ではないようです。

ですから毎月取引ボリュームにあわせて食品がプレゼントされるJFXやヒロセのやり方はある意味でかなり順法なプロモーションということができるわけです。現金支給というのはよくも悪くもいろいろとトラブルのもとになりやすいですから、モノやサービスにして支給するというのは結構よく考えられた方法とも言えそうです。

こうしたことから一昔前までは全盛期であった口座開設時のキャッシュバックというのも、この内容で業者を選択するのはあまり得策とはいえないようなので、あまり気にせず、本来の機能やスプレッドなどのメリットを比較していくことが重要となりそうです。