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FXブログ 熊本地震の影響

熊本大地震が日経平均に与える影響について

2016年4月14日21時に熊本県熊本地方を中 心に最大震度7の地震が発生しました。そ の後も最大震度6の地震など、その地震回 数は500回超えとなり、死者40人以上、避 難者数は19万人超えとなっています。

九州地方は総人口が約1300万人、熊本県は 地理的にもその中心的な場所に位置し、福 岡県に次ぐ人口180万人で全国でも23位を 誇ります。県庁所在地である熊本市の人口 は約73万人で、こちらも福岡市と北九州市 に次ぐ九州第三の都市として、巨大な街と なっています。その熊本地方が壊滅的な状 態なので、それは九州経済だけでなく日本 経済にも大きな衝撃を与える事になりました。

震災翌日の日経平均

日経平均4月14日の終値が1万6911円、それ が熊本地震が発生し翌日は約200円下げか ら始まりましたが、その後は一転して値を 上げて終値は1万6848円で終了となりまし た。これだけ見ると、地震の影響は感じさ せませんが果たして本当でしょうか?

今回の地震が日経平均の大幅な下落に繋が らなかったのは、東京や大阪などの都心か ら離れた事が心理的な一番大きな要因でし ょう。また、阪神大震災のインパクトや東 日本大震災の津波や原発と比べると死者が 少なく、結果的に震度や地震回数に比べて 助かった人が多かった事が幸いしたと言え ます。

過去の大震災と日経平均の関連性

しかし、本当に日経平均は大丈夫なのでし ょうか? 熊本地震の影響は限定的で影響 がないのでしょうか。もちろん、大きな震災に関係なく株価が上昇するのか下落する のか、誰にも予想はできません。

しかし、 過去から学ぶ事はでき、それを教訓にする 事ができます。ここで、阪神大震災時の動 きを調べてみます。

・阪神大震災のケース

阪神大震災前日である1995/1/13の日経平 均終値が1万9331円、そして大地震は祝日 明けの17日(火曜)早朝に発生し、その日の 終値は1万9241円です。比較すると約90円 の下落でこれは、震災の影響がほとんど無かったと誰もが思ったはずです。

しかし、 この日から5日連続で値を下げ続け、23日 の終値は1万7785円となり1週間後には1500 円以上値を下げた事になります。

ここから持ち直してくれれば良かったのですが、1ヵ月後には1万7000円割れとなり7 月まで続落していきました。

もちろんこの年は激動の一年で、阪神大震 災以外にもオウム真理教の地下鉄サリン事 件やイギリスのアリングス銀行の経営破たんなどがありました。また震災ショックか ら立ち直ったのか、結局この年の終値は1 万9868円でほぼ震災前の状態に戻りました。

・東日本大震災のケース

東日本大震災は2011/3/11、14時46分に発生しました。阪神大震災と熊本地震に比較すると、死者や行方不明者の数が桁違いでまた津波と福島原発の爆発というインパクトが大きな違いです。

11日(金曜)の終値が1万254円ですが、それが翌週の14日(月曜)には大きく売られて終値は9620円となり、17日には9000円割れとなりました。その後は多少の反発もありましたが、3月の終値は9755円となり、その後も1万円を回復する事も7月に何度かありましたが最終的にこの年は景気が回復する事無く、大納会で8455円と2000円ほど値を下げて終了しました。

この年は、震災以外に欧州債務問題や円高などもあったので一概に下落の原因を一つに絞る事はできません。しかし、3月という上半期の起こった事で心理的に影を与えるインパクトとしては十分だったのでしょう。

まとめ

日経平均と大震災を直接結びつけるのは、やや強引な気もします。その年の大きな流れや世界経済との密接な関係の方が影響が強いと思います。しかし、短期的には間違いなく影響があり、熊本地震前は1万6900円前後でしたが、翌週の4月18日(月曜)では1万6400円台と大きく売られています。

もちろん今後の回復する可能性も十分有り得ますが、今年は為替も円高傾向で後半には世界的なイベントも大きく控えています。もしかしたら、経済の転換期に大きな自然災害が偶然発生したのかもしれません。