FXの手数料はすべて無料・・・ではない業者もまだ存在します。

すっかり競争が激しくなり、店頭FXの業者はいつのまにか殆どが取引手数料なるものを徴収しなくなってしまいましたので、FXに取引手数料など存在しないと思っているトレーダーの方も多いことと思います。しかし、現実には証券系の業者や専業の業者の中に取引手数料をとっているところがまだ残されているのです。

元々証券系はこうした取引手数料をとるのが当たり前になっていた部分もありますが、最近では、MT4や新しいサービスのローンチに合わせて手数料をしっかりとるところも珍しくなくなってきているのです。また、口座開設をして利用しないと口座維持管理手数料をとる会社もあり、まったく手数料無料とは別の世界が厳然として存在しています。

トラリピでおなじみのM2Jなども1万通貨で300円程度の取引手数料を取りますので、すくなくとも1回30pips以上利益がでないと採算のとれない業者も存在するというわけです。

当然スキャルピングなどには向かない業者ということになるわけですが、それでも生き残り、多くの利用者がいるということはそれなりのベネフィットが存在することを示唆する状況であるともいえます。

最近では自動売買などのサービスを提供するために、これまで以上に業者にコストがかかっていることから、こうした取引手数料でそのコストをカバーする動きも出てきているということができます。ある意味で、取引手数料を払っても設けられるシステムを提供しているからこそ顧客がついてきているとも言えるわけで、こうした手数料を徴収する業者のサービスをしっかり研究してみるというのも面白い考え方であるといえます。

自動売買の普及によってスプレッドを広く設定する業者も増えてきており、これまでのように手数料無料、スプレッド最狭だけがFX業者のサービスポイントではなくなっていることが見て取れるのです。またユーザー自身がこうしたサービスに価値を見出しているというところも非常に興味深いものとなっています。