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ユーロドル 各通貨の状況

ユーロに見られるようにデフレ系通貨は上昇しやすい【ユーロドルの為替介入について】

2015/03/12

ここのところユーロドルは1.4が近づくたびにEUの要人から牽制のための口先介入発言がくりかえされ、最近では1.39前半でもこうした発言が飛び出すようになっていますが、この口先介入も徐々に効力を失いつつあるのが現実です。

ドラギ総裁以外にも最近ではドイツ連銀のヴァイトマンまで同様の発言をするようになり市場を驚かせることとなりましたが、やはりこれだけの要人の発言がでてくる背景には、簡単に金利低下を視野に入れた追加緩和がしにくいという物理的な背景があるものと見られており、いよいよ口先介入だけではディスインフレや景気の低迷といった欧州問題が解決できないと市場が見切り始めているだけに、実際の緩和を促す結果になるかどうかが注目されるようになっています。

こうしたユーロの動きを支える背景には、実需の動きが大きいとされています。ドイツは相変わらずEU内でひとり貿易黒字国になっていますから、どうしても需要としてのユーロの高まりがでてくることになります。

また最近ではロシアや中国が外貨準備の中での米ドルのウエイトを急激に下げ始めており、ユーロへのシフトが、ユーロ高を支えているのではないかとされています。実はこの影響は想像以上に大きく、一部は円買いもされているため、4月の日銀の政策決定会合後急激にドル円が円高に動いたのもこのせいであるという説が濃厚となっています。

そもそも、日本が長くデフレで円高に苦しんだように、デフレ通貨というのは高止まりしやすく、放置しておけばユーロは再度上昇局面にあることが指摘されはじめています。

加えて、米国の10年ものの長期国債金利が低下傾向にあることもユーロ高を促進させるドライバーとなっており、当面ユーロは下げにくい動きが続くものと見られています。

テクニカル的には下方向がなんども確認されているユーロですが、明らかにファンダメンタルズの要因がこうした動きを支える結果となっており、個人投資家には難しい日々が今後も当分続きそうな気配です。

ユーロドルは投資のチャンスか?

引き続きユーロドルチャートは下落し続け、1.1ドルを割り込もうとしています。さらに米国の利上げ、ギリシャ問題となると、ユーロ安はさらに続く可能性もあります。ですが、ユーロが再び回復すると考えると、ユーロに投資するチャンスとも考えられます。

ユーロドルという外貨預金はないのですが、FX(EUR/USD)は活発に取引がされています。

参考:ユーロドル(EUR/USD)FXにおすすめのFX会社とは

このままさらに下落すると考え、売りから入るのか、もう底打ちしたと考えて買いから入るのか、判断が難しいですが、投資家にとっては見逃せないポイントとなりそうです。