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各通貨の状況 米ドル

米ドル/円FX(USD/JPY)は本当に初心者向きなのか?2017年為替見通し

日本でFX取引をしている以上は、米ドルと日本円の組み合わせこそが、最も注意深く見守る基本通貨でありペアですよね。ニュースを観ても、このアメリカと日本以外の通貨値動きは無視して、これしか報道しません。

まあ、他国も同様に自国通貨とアメリカドルしか報道しないと思うので、お互い様ですね。今回は基本に返り、FXの米ドル/円について考察します。

FX取引をしている人の多くが米ドル/円の取引をしていると思います。その理由は何でしょうか?

  • スプレッドが最も低い
  • どんな業者でも扱っている
  • 馴染みある通貨同士だから
  • 意外にスワップポイントも高い
  • 先進国同士なので安定している
  • 日本時間の取引に適している

これらがパッと浮かんだ理由ですが、多分多くの人にとってはスプレッドの低さが理由のはずです。スキャルや短期取引を繰り返すなら、スプレッドの低さは最重要だからです。

米ドル/円は初心者向けなのか?

FX関連の著書やブログを眺めていると、米ドル/円は初心者向けでポンドなどは殺人通貨と呼ばれて熟練トレーダー向けと書かれていますよね。という事は、日本人トレーダーの大半は最もイージーな通貨でも勝つことが出来ない、おバカさんトレーダーの集まりになります。

そんな表現はオカシイですよね。

そもそもFXは90%以上の人が勝てない(年間を通して勝てない)、と言われているのに、そんな過酷状況で初心者もないと思います。第一、勝ち誇って書いているブログも経済雑誌のなんちゃってエコノミストも、全員が勝てていないはずです。

だから、どこかの誰かが名付けた、「米ドル/円は初心者向け通貨」という表現を何十年も、なんの疑問も無く使い続けているのです。

さらに、初心者向けというなら、その必勝法を伝授してくれ、と思いませんか。一年間だけでもいいから、その期間だけ通用するとっておきの手法を与えてくれ、と。しかし、そんな手法は存在しないのです。初心者向け通貨でさえ、このザマなのですから、それはどんな通貨にも当て嵌まりますよね。

さらに、最近の米ドル/円相場は、トランプ政権や政策金利引き上げ、去年のイギリス・EU離脱など値動きが激しくて、とても大人しい優等生とは言えません。第一、経済指標発表などは米ドルに関連したものが多いので、それだけでも本来なら初心者向けという表現はオカシイですよね。

米ドル/円の今後の動きについて

新年になりトランプ政権が本格稼働した事もあり、米ドル/円の今後の動きがどうなるか、それについて書いている経済サイトやブログが多いですよね。

いちばん人気ある通貨ペアなので、当然と言えば当然ですが、中には首を傾げたくなるものもあります。

(画像元:GMOクリック証券)

新年明けてからは、それまでの円安動きが嘘のように重くなり、円高へと動いています。これでよくあるのは、トレンドラインを引いてそこを越えるなり下回る事で、トレンド転換と見る事ですが、そんな方法は誰でも行っていますよね。これで勝てるようになったら、苦労しません。しかし、一応の目安になるのも事実です。これを参考にして、多くの相場参加者がトレードをしているからです。

そうなると、去年の流れは無視して今年の今のところは円高トレンドが継続していると判断するのが無難です。しかし、まだ納得できない人もいますよね。何て言っても私達は、相手の事が信用できない勤勉なFXトレーダーなのですから。そこで次には、米ドル/円と相関関係が高いユーロとポンドも同様に調べてみます。

ユーロとポンドの動き

(画像元:GMOクリック証券)

本当ならこの調子で、豪ドルやNZドルもトレンドラインを引くのが賢い方法ですが、今回は割愛します。これらの3通貨/3チャートからも全体的にドル安円高トレンドであるのは間違いないと思います。しかし、いくつかの注意点もあります。

・米ドル/円、ユーロ/円は円高動きが強いが、ポンド/円はそこまで円高動きが強くない

・昨年10月からの円安トレンドが継続していると考えるなら、現在も十分高値圏にある(3通貨とも)

・2月はあまり大きなイベントがなかったので、参考しづらい

これらの事を考慮して、今後のトレンドを考えるべきです。ここからはかなり偏った私見となりますが、昨年からの円安トレンドは一旦忘れるべきだと思います。円安トレンドを思い出すのは、米ドル/円なら上値のトレンドラインを越えてからで良いでしょう。

それまでは長期に関しては円高トレンドが継続と捉えるべきです。

すると、自ずと今後の米ドル/円の流れが朧気ながら見えてきます。このブログで再三に渡って、長期金利や政策金利に注目しろと書いてきましたが、次回の利上げ発表で良いニュースがなく、その後も円高に動けば、トランプ政権に対する市場の答えは、「円高ドル安」だと思います。

そう言えば、トランプさんも当初は強いアメリカと言いドル高シフトでしたが、最近は円安批判のドル安に動きたい素振りを見せていますよね。これは世界的な動きに加速すると思うので、ドルが安くなれば、新興国にもお金が戻るので、もしかしたら良い流れになるかもしれませんね。

まとめ

米ドル/円の流れとして、昨年までは円安トレンドだったが、今年に入り気付けば円高トレンドになりつつあります。また、相関高いユーロやポンドの動きも貴重な参考にしていくことがおすすめです。

現状では円高流れなので、短期でも長期でも取引する時は、その動きに逆らわないのが賢明ですね。

参考情報サイト:ドル円FXでデイトレード ~FXで勝つための分析サイト~