NYダウはどこまで上がるのか?30000ドルを突破するのか?
2017/02/28
NYダウについて考察する
皆さんは普段のFXトレードで、NYダウについて考えたりしますか?
考えるというのは、漠然としているので取引の際に注意していますか? 米ドル/円のチャートを見ている時に、NYダウチャートも表示させていますか?
株取引なら個別株に影響を与える日経平均、そして日経平均先物とNYダウを意識しますよね。でも、FXトレーダーならそんなに関心を持っていないと思います。しかし、それはちょっと勉強不足だと思います。
NYダウ…アメリカの代表的な企業30社の株価指数
あなたや私が大好きなアップルやディズニーなど世界的な企業が多く銘柄として採用されています。
●代表的な企業一覧
- アップル
- アメリカンエキスプレス
- ボーイング
- ゼネラルエレクトリック
- ウォルトディズニーカンパニー など
因みに、"NYダウ"とは別名ダウ工業株30種平均、ニューヨーク平均株価と呼ばれているので総じて同じだと思って下さい。
もっと端的に表現するなら、世界経済を表す最も有効な目安が「NYダウ」なのです。
ですから、日本のニュースでも毎日、前日のダウが上がった(下がった)と報道していますよね。その次に代表とされるのが、ナスダック指数ですが、これはベンチャー向けという事もあり、そこまで注目されていません。
しかし、面白いのは日産自動車や任天堂など多くの日本企業も上場しています。
まとめると、世界経済のバロメーターが、NYダウなので当然、為替市場ともお互いに影響をし合っています。個人的には為替が影響を与えていると思っていますが、実際にはどうなのか分かり兼ねます。
世界の景気と為替状況を知りたいならNYダウとユーロ/米ドルこれだけに関心を持てば、そのほとんどを理解したも同然です。
NYダウと米ドル/円の関係は?
ここまで読んでいただければ、NYダウが最も重要な指数だと理解できたと思います。しかし、肝心なのはそれとFXにどのような影響があるのか、という事です。
まず、NYダウという名称からも米ドルと影響があるのは何となく分かりますよね。日本でも経済サイトや私のこのブログでも
・円安→日経平均や個別株が高くなる
・円高→日経平均や個別株が安くなる
と当然のように書いています。実際にはそうならない事も多々ありますが、過去の経験則からそのようにしています。
NYダウと米ドル/円の関係性ですが、少し前までは逆相関と言われてきました。この下記チャートからも、大まかな関係性が垣間見る事ができます。
(画像元:GMOクリック証券)
途中で両方が密接に接近する時期もありますが(黒円…2009年5月~6月)、基本的にはそれぞれが反発して動いている逆相関関係となっています。
すると、それは以下のような考えが頭をチラつきます。
NYダウ…上昇(下)、米ドル/円…円高(円安)
しかし、現実は結構難しいです。
続いて2012年からのチャートとなります。
(画像元:GMOクリック証券)
この2012年前後から、米ドル/円とNYダウが相関関係となりました。しかし、ところどころでは小さな逆相関も健在です。個人的にはこのあたりから、私のスキャル手法が悉く通用しなくなった、悪夢の時期が突入したのです。
このチャートを見ていると、やっと今回の記事タイトルである、「NYダウはどこまで上がるのか?」と言う事に関連してきます。
2015年7月から、下落を二度ほど経験したNYダウがその後は再び上昇トレンドに乗り、大きく上がっていきます。果たして今回の上昇は一体、どこまで行くのでしょうか?
NYダウはどこまで上がって行くか?
現在のトランプ政権は、その中身は問題噴出ですが、NYダウなど株価指数に関しては100点満点の出来となっています。
それはトランプ政権への期待感もありますが
- 米経済そのものが好調、景気観良い
- よって政策金利も上昇、今後もその傾向
- 世界中からお金が集まる、よって株高
ようするに、トランプ政権どうこうよりも、その以前からアメリカ経済が良い環境に変わりつつあったという事です。
NYダウ3万ドル突破もあり得るか?
2月22日、NYダウは8日連続で上昇し2万600ドルを超え、過去最高値を推移しています。
最近は北朝鮮、東京都議会など大きな話題が相次いでいるので扱いが小さいですが、このNYダウの最高値更新はとんでもない事ですよね。
日本のニュースはトランプの失言など弱点や負い目ばかりを報道するので、肝心のこのような良いニュースはまったく報道しれくれません。
さて、NYダウは一体、どこまで上がっていくのでしょう?
気が早い人は、今年中に3万ドル突破もあり得るか、とざわついていますが、個人的には十分あり得ます。その根拠としては、アメリカの新大統領が誕生すると、その良い効果が持続すればダウ年間1万ドル程度の上昇は、特に近年は十分あり得るからです。
もちろん最低限の条件はあります。
- 政策金利の下落は失望、最低限現状を維持する
- トランプ政権のトラブル極力減らす
- ドル高円安傾向も維持する
個人的には今年上半期で2万5000ドルを突破したら、その後は順調に推移して3万ドルも下半期の早い段階で達すると思います。逆にならないと困りますよね。
トランプ政権は問題が多いですが、考えてみると世界はどんな時代も常に混沌・混乱・問題だらけですが、それでもダウは上がってきました。
その最大トレンドに逆らうような事はないと思うのです。世界中の国が紙幣を刷りまくって、米ドルが基軸通貨である以上、一般市民の景気には反映しませんが、米株価のNYダウは今後も上昇し続けていくでしょう!
すると、米ドル/円のFX取引に活かせるようになれば良いのですが、それは私の凡庸な頭脳では無理です。大きな流れから
NYダウ…上昇(下)、米ドル/円…円安(円高)
となりますが、この相関関係がいつまで持続なのか分かりません。
まとめ
NYダウは世界の景気を図る目安であり、最も重要な株価指数です。当然、米ドル/円の取引でも参考になり、相関や逆相関を繰り返しています。
NYダウは過去最高値を更新し、それは世界経済に安心感を与えています。今後は2万5000ドルを超えて、3万ドルを優に到達するのでは、と個人的に思います。