「生理でもないのに下腹部に痛みを感じる。生理のような症状を感じる。」こんな方は、もし生理予定日の2週間くらい前に起こる症状であれば、排卵痛の症状を疑った方が良いでしょう。あるいは、生理の前日までに起こる症状だとすれば、「月経前症候群(PMS)」なのでしょうね。
排卵痛の症状について
排卵痛の症状には、下腹部痛だけではなくお腹のハリや腰痛などもあり、人によっては排卵出血が起こることもあるようです。他にも、下痢や便秘と繰り返したり、倦怠感や吐き気などの症状を伴う方もいます。
このような排卵特有の症状が起こるのも、もしかしたら卵胞とか卵巣の働きが関係しているのではないかと言われています。排卵で卵子が放出される時に、僅かに臓器を傷付けることで出血することもあるようです。それから、排卵痛を感じている皆さんは、主に左右のどちらで痛みや不快な症状を感じていますか。排卵が起こる場所は左右2つあるので、左だけとか右だけと言う方もいれば、両方と言う方もいるでしょう。
ちなみに、お腹全体が痛んでいる感じがする方は、きっと左右両側で痛みを感じているのでしょうね。このような不快感があると、排卵が起こるのが嫌になってしまうかも知れませんね。
妊娠のためには大切なもの
でも、排卵は将来的に妊娠を望んでいる方にはとても大切なものです。毎月コンスタントに生理が来ていても、必ずしも排卵しているとは限りません。排卵していなければ、もちろん妊娠することは出来ません。(参考:排卵痛があるのは良くないこと?【医者に見てもらう必要がある症状とは】)
このように考えると、排卵の症状が起こることは決してマイナスなことではないのではないでしょうか。あまりに酷い症状であれば、症状を軽減するために婦人科で治療を受けた方が良い場合もありますが。排卵痛は若い方ほど未経験だったり、症状自体をよく分かっていない方が多いようです。
逆に、出産を経験したことのある方に、排卵痛の経験者が多いようですね。若い方だと成長段階にあってホルモンバランスが安定しておらず、排卵がコンスタントに起こっていないことも関係しているのでしょう。排卵痛は、一般的には20代半ばくらいから経験することが多くなるようです。
排卵痛の対処方法
では、排卵痛で日常生活が困難になる場合には、一体どのように対処したら良いのでしょうか。もっとも効果的なのは、排卵を抑える働きのあるピルを使用することです。
ただ、この方法は暫くの間妊娠を望んでいなければ良いのですが、近々妊娠したいと考えている方にはお勧めできません。さらに、ピルには副作用の危険性があることも、覚悟はしておいた方が良いです。ピルは基本的には低容量で安全性の高いものを使用するものの、初めのうちは吐き気や胸の張り、頭痛などの症状が起こることがあります。
このようなリスクを負ってまで排卵痛を消すのか、排卵痛に耐えるのが良いのか悩むところですよね。「さすがにピルを使用するのは避けたい。」と言う方は、鎮痛剤や漢方薬などの薬を賢く使用する方がリスクが少なく安心かも知れませんね。
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