「出産を終えれば体が楽になる。」と思っている妊婦さんは多いようですが、産後にも「肥立ち」と言う言葉があるように注意すべき時期があることを忘れてはいけません。Sponser Link
産後の肥立ちとは
そもそも、「産後の肥立ち」と言うのは、妊娠中に変化した体が妊娠前の状態に戻ろうとすることを言います。産後の体調が優れない状態が続き、なかなか妊娠前の体に回復しないことを「産後の肥立ちが悪い」とよく言います。産後は慣れない赤ちゃんのお世話だけでも大変なのですが、お母さんの体調の回復の時期でもあって色々な意味で大変なんですよね。
産後のですが、出産で大きく膨らんだ子宮が、妊娠前の大きさに戻るため収縮します。そこで、「後陣痛」と言われる痛みも起こりますし、「悪露」と言って産道や子宮からの分泌物が血液として排出される生理のような症状も1~2ヶ月程続きます。最近では、「産後の肥立ち」を軽視している方も少なくありません。
参考:後陣痛の痛みはどのような感じでしたか?(回答者数=1478名)
でも、実際には、産後の肥立ちが悪くて死に至るケースもあるようなので、とても軽視できるものではありません。
産後の肥立ち悪いときの影響
ちなみに、産後の肥立ちが悪い時には、次のような色々な症状が起こるようです。まずは、産道や子宮の傷口で細菌感染が起こることで39℃近くの熱が出る産褥熱があります。
もちろん、産後には36度台後半、37度台の熱があることはよくあるのですが、もしあまりに高い熱が出た場合には、早めに医師に診てもらいましょう。それから、産後の不調には、なかなか子宮が収縮せず悪露が長期間続くことがあります。
さらに、母乳が乳腺に溜まって炎症が起きたり、細菌による化膿が起こることで乳腺炎にかかるお母さんも多いものです。この他には、出産の影響で骨盤が広がって、周辺の筋肉が緩むことで尿道の締まりが悪くなって尿漏れが頻繁に起こることもあります。開いた骨盤が元に戻ろうとすることで、腰痛が起こることもあります。精神的には、不眠や育児への不安、食欲不振などの産後うつに陥ることもあります。
産後の体調不良を予防するには
では、こんな産後の体調不良を予防対策するには、一体どのようにしたら良いのでしょうか。健康的な生活を当たり前のように行うことです。育児をしているとどうしても睡眠が不規則になりやすいですが、十分な睡眠を取ることは大切です。赤ちゃんが寝た時間に一緒に睡眠を取るくらいの方が良いかも知れませんね。食事に関しても、1日3食しっかりとバランス良く摂取しましょう。
もちろん、この時期ばかりは新聞を読んだり、パソコンやスマホを頻繁に見たりなど目を酷使することは避けた方が良いです。ただでさえ出産で出血が多いのですから、目を酷使することでますます子宮回復にも影響を来してしまいます。肝臓には血液を浄化する作用があって、目とも密接に関係しています。
そして、悪露が続いているうちは、入浴は避けてシャワーのみで感染を予防することも大切です。少なくとも産後1~2ヶ月のうちは、出産を終えたことに油断せずしっかりと体調管理しましょう。
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