妊娠中の肥満は子供にも良くない影響を与える?【妊娠中のダイエットは良くない?】

かつては「妊娠中は赤ちゃんの分までしっかり栄養を摂らなくちゃ。」と言って、妊娠前以上にカロリーを摂る妊婦さんが多かったものです。でも、最近では、「妊婦さんの割に痩せているけど大丈夫?」と思うような女性が増えていますよね。

妊娠中の体重管理について

妊娠中は胎児と羊水の重さがあるので8㎏以上増えていれば問題ないようで、むしろ太りすぎてしまう方が問題のようです。元々痩せている方であれば12㎏まで太るのは大丈夫で、こんな方でもさすがに15㎏以上も太ってしまうと良くないようです。

それから、肥満の方が10kg以上太ってしまうのも問題で、こういう方は5kg以上の体重増加を目指す必要があるようです。「産道が脂肪で塞がって赤ちゃんの出口が狭くなり、難産になりやすい。」妊娠生活を経験したことのある方は、医師からこんなことを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

いや、「自分だけの問題なら大丈夫!」と思って、食事制限が難しい言い訳をしたくなる方もいるかも知れません。

妊娠生活の肥満の悪影響とは

ところが、妊娠生活の肥満は、子供の健康的なリスクも高めてしまうと言われています。ある研究では、妊娠中の肥満は子供の成人後のリスクを約1.4倍にまで高めることが分かっているようです。ここで、成人後と言っても、色々な解釈ができてしまいますよね。この研究では初回妊婦健診の際の体重を基準にしているようですが、肥満の妊婦さんは正常の妊婦さんに比べて、生まれた子供が55歳以下で死亡するリスクが1.4倍になるようです。BMIが25以上の方は、自分だけではなく子供のためにも今一度食生活を見直した方が良いかも知れませんね。

ちなみに、生まれた子供が成人してから発症しやすい病気が、高血圧や脂質異常症、狭心症、脳卒中、心筋梗塞、脳血管疾患、末梢動脈疾患、心血管疾患などのようです。先には成人してからと述べましたが、思春期でも子供が肥満だと何らかの病気を患う危険性があるようです。

妊娠中のダイエットも良くない

ただ、太っているのが危険だからと言って、決して妊娠中に痩せれば良いと言う訳ではありません。妊娠前に痩せていた女性から生まれた赤ちゃんは、2500g以下の低体重になりやすいにもかかわらず将来的にメタボにもなりやすいようです。

さらに、妊娠初期のダイエットも良くなく、胎児までお母さんと一緒にダイエットしていることになってしまいます。生まれてから赤ちゃんの肥満遺伝子が活性化して、生まれてから太ってしまうのもそのためなのです。子供の将来を考えるなら妊娠中は太りすぎず痩せすぎず、とにかく適度な体重を維持し続けることが大切です。

とは言っても、特に妊娠初期はつわりで食べられる食品が限られていて、食欲不振や栄養バランスの偏りなどが出てくるかも知れません。こんな時には、できる範囲で栄養バランスを整えるよう心掛けて、医師から適切なアドバイスを受けるのも良いでしょう。あるいは、妊婦さん向けの雑誌にも色々な栄養の摂り方が掲載されているので、参考にしてみるのもお勧めですよ。

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