「夏の妊婦さんは大変。」などとよく言いますよね。これには、妊娠中の体温の上昇が関係しています。なので、妊婦さんは夏ばかりではなく1年を通して大変なのですが、夏はバテやすい時期なだけに一層体調管理に注意が必要です。では、妊婦さんが夏バテを予防するためには、一体どのように対策したら良いのでしょうか。
そもそも、夏バテが起こる原因は?【体温調整、水分不足】
夏バテは妊娠中に限らず健康な人でも起こることがあるのですが、いずれにしても夏バテが起こる原因は同じです。
私たちの体温調整は自律神経によって行っており、夏にエアコンを使用していると室内と外の温度が全く違いますよね。暑い外から涼しい室内に入った時の急激な温度変化は、自律神経の働きが追い付かないこともあります。これを頻繁に繰り返してしまうと、やがて自律神経が疲れてバランスが乱れやすくなります。
それから、夏バテが起こるのには、体の水分不足も関係しています。私たちの体は体温の上昇に伴って発汗して、熱を放出するようになっています。もし体の水分が不足すると汗をかくことができず、体温が下がらず体の不調が起こりやすくなります。
こまめに水分を摂ること【脱水症に注意】
妊婦さんの夏バテ対策も通常と同じで、もっとも大切なことはこまめな水分補給です。妊娠中は血液の量が増える分、体内の水分量も2割以上も増えるのです。さらに、赤ちゃんは水分の多い羊水の中で育つため、水分はママだけではなく赤ちゃんにも必要なものです。
妊婦さんは夏以外の時期でも水分が必要なのですから、汗をかいて水分が失われやすい夏は余計に水分が必要です。なので、水分は少なくとも1日1.5リットル、できることなら2リットル摂取してください。もちろん、一気にこれだけの水分を摂取するのではなく、こまめに水分補給をして体内の水分が安定的に保たれるようにしましょう。
自律神経のバランスを整える栄養を意識的に摂取すること
妊娠中は食生活に気を付けなければいけないことは分かっているのですが、具体的にはどういうふうに気を付けたら良いのか分からない人も多いでしょう。
夏バテ対策としては、まずは自律神経のバランスを整えるのに効果的な栄養を意識的に摂取しましょう。
豚肉やレバー、うなぎ、大豆食品などからビタミンB群を中心としたビタミンを摂取しましょう。
それから、疲労の回復に効果的なビタミンCも、トマトや柑橘系の果物、イチゴ、キウイなどの食品から摂取しましょう。
もちろん、ビタミンB群やビタミンCだけではなく、他のビタミン、ミネラル、タンパク質、炭水化物などの栄養も適度にバランス良く摂取してくださいね。
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