大豆食品と言えば、化粧品でもサプリメントでも「大豆イソフラボン」と言う成分の配合された商品が存在するくらいで、多くの女性が知っている成分ですよね。
大豆イソフラボンは女性ホルモン「エストロゲン」と同じような働きをして、お肌にも体調にも良い成分として有名ですよね。
イソフラボンと女性ホルモンの関係の新事実
ところが、こんな私たちの知識をバッサリ切ってしまうのが、「イソフラボンを摂取しても必ずしも女性ホルモンが増えたり活性化したりする訳ではない。」と言う考え方です。
今までイソフラボンを信仰してきた方にとっては、裏切られた気分ですよね。
そもそも、イソフラボンと言うのは、大豆の胚芽に含まれているポリフェノールのことです。
女性ホルモン「エストロゲン」と同じような構造をしていることには違いありません。とは言っても、ただ構造が似ているだけに過ぎず、たくさん摂取すればそれだけイソフラボンの効果を大量に得ることができる訳ではないようです。
腸内のエクオール産生菌が女性ホルモンの活性の鍵
なぜ摂取した量に比例してエストロゲンが活性化してくれないのかと言うと、イソフラボンの働きは私たちの腸内のエクオール産生菌が関係しているからです。
エクオール産生菌の働きでエクオールに変化して、女性ホルモンを活性化してくれるのです。
エクオールに変化することによる女性ホルモンの活性化は、エストロゲン全体の1000分の1程度と言う僅かな確率です。
しかも、全ての女性が腸内にエクオール産生菌を持っている訳でもないようです。
自分自身の腸内にエクオール産生菌があるのかどうかも分からないですし、あるとしても1000分の1程度の低確率では、大量にエストロゲンを摂取しても効果が実感できる保証がほとんどないですよね。
婦人科系のトラブル対策の1つとしては有効
特に20代や30代の方だとホルモンの分泌が盛んなので、たかが1000分の1では大した差を感じられないかも知れませんね。
逆に、婦人科系のトラブルを抱えている方や更年期障害を発症している方の場合は、イソフラボンの摂取で何らかの効果が実感できる可能性があります。
最近は、「若い方でもホルモンバランスが乱れている方が多い。」なんて言う話もありますよね。生理不順や生理痛、無排卵などのトラブルを抱えている方が増えているのですが、こういう方のイソフラボンの摂取は1つの対策としては有りでしょう。
ホルモンバランスの乱れは生活習慣の乱れ
ただ、こういうトラブルは特に現代人に多いようなので、生活習慣や食生活に大きな原因が潜んでいるのかも知れませんよね。
サプリメントとかイソフラボンの摂取などばかりに頼らず、生活面での原因にも目を向けてみることが大切でしょうね。
十分な睡眠が取れていない方は、できるだけ十分な睡眠を取るように心掛けるべきでしょうし、食生活のバランスが崩れている方は1日3食バランスの良い食事をするよう心掛けるべきでしょう。
ストレスの溜まっている方は、楽しい時間を作るとか休日を有意義に過ごすとか何らかのストレス対策を心掛けるべきですよね。まずは、自分に思い当たる不健康な習慣から1つずつ改善していきましょう。
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