10月から政府念願の(?)消費税10パーセントがスタートする事になりますが、それで株価等がどう影響を受けるのかを考察していきたいと思います。
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まずは結論から。消費税増税がどう影響するのか?
そんなに難しい話では無いのでまず結論から言いますと「今までの傾向ではその時の地合いに左右される」です。
たしかにポジティブな話では無いのですが、株価にどう影響するのかと言われれば、微妙な部分があるのです。
消費税3%が導入された時の株価の影響
まず、1989年4月に消費税が3パーセントになった時ですが、この時株価は消費税導入後もしばらくは爆上げしていました。丁度バブル景気の時だったからです。
で、それからしばらくして株価は暴落したのですが、これは消費税による影響というよりかは、バブル崩壊の方がはるかに大きかったことは言うまでも無いでしょう。
まあ、消費税も売材料の一つではあったかもしれませんが、特に決定的な要素は果たさなかった訳です。では次。
消費税が3%⇒5%に増税したときの日経平均株価の動き
次は1994年4月ですね。5パーセントになった時です。この時は消費税引き上げ後、何故か株価が一時的に上昇していたのですが、結局はバブル崩壊後の傷が癒えていない局面で増税をしたことにより、株価は大きく下落をしました。
ただし、あくまでもバブル崩壊後の不景気という大きな流れがあっての出来事であり、この時も消費税引き上げが果たしてどこまで影響したのかと言われれば微妙なように思います。
消費税が8%になったときの株価の動き
最後は2014年ですね。消費税が8パーセントに引き上げられたのですが、この時は株価は下落せず、その後も大きく上昇しました。
何故かといえば、いわゆるアベノミクスからの景気回復という、消費税とは別の大きな流れがあったからです。
このように消費税増税は今まで「別の大きな流れ次第」で株価に織り込まれてきたようです。確かに下落の加速装置、上昇の減速装置ぐらいにはなるかもしれませんが、大きな流れをぶち壊すほどの威力は無いようです。
それでは「大きな流れ」は今どこに?消費税10%で株価はどうなる?
というわけで、次は今の流れ、重要問題についてさらっと考えてみましょう。
現在はリーマンショックから始まった金融危機からの立ち直りから10年ほどが経過して、いい加減上昇トレンドが飽和状態にある状態です。
アベノミクスから始まった強烈な上昇相場ですが、ここ1年間ほどは高値も殆ど更新出来ず、踊り場が出来ています。
勿論だからといって上昇トレンドが終わるかは分かりませんが、イケイケムードが一時的にせよ消失した状態です。
また、米中貿易戦争を始めとして世界的にもきな臭い話がやたら増えており、経済指標の数字も悪化の一途を辿っています。あまりいい状態とは言えないです。
「金融危機→景気の立ち直り→爆上げ→???」みたいな感じですかね、現状は。この中でどう消費税が影響してくるのかは・・・やはり今後の展開としか言いようがないです。
まとめ
- 消費税の引き上げは10月で4度目になりますが、引き上げ後の株価の推移はまちまちです。
- 正直、今後の展開は米中貿易戦争次第になりそうです。これが現在の最重要問題ですので、株価はこれの推移次第に動きそうです。
消費税に関する個人的な感想。
まとめの後に項を設けるなという声が聞こえてきそうですが(笑)少しコンパクトになってしまったので追記のような感じで書いておきます。
まあ、今回の増税に関して一言で言えば、「げんなり」します。政治に関するアカウントではありませんので、あまりべらべらと語る気もないのですが、やることなすこと全て庶民いじめばかりで、政策によって世の中のバランスを取ろうなんて考えは微塵もないんでしょうね。「自分さえ良ければそれでいい」という考えが政治に限らずあらゆる部分に蔓延しているのか・・・まあ、そんなことを考えて憂鬱になってしまいます。
・・・と、いうのも変な愚痴なんでしょうけどね。庶民にお金を回すとどうなるのか、日本はその痛い経験が忘れられないんでしょうね。多分我々にちゃんとお金を回せば、あっという間に2パーセントのインフレ率を達成出来るでしょう(笑)それをさせずかつ見た目の数字を良くするというのが、現在の経済政策のミソであるように思います。ホントのところは分からないですけどね。
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