信用取引とCFDはどちらがおすすめか?手数料・レバレッジを比較検証

レバレッジをかけた株式投資を行うのには「信用取引」と「CFD」という二つの形式があります。

今回はその二つの形式の違いについて検討していきます。

レバレッジの違いを比較

信用取引は口座のお金を担保にして、3倍までのレバレッジをかけて株式を取引することが出来ます。

一方、CFDの方は株式なら証拠金の5倍のレバレッジをかける事が可能となります。

そのため資金効率はCFDの方が高いです。

元手は少ないが一攫千金を狙いたいという方は、この部分において信用取引と比べてCFDの方が有利であることは間違いないです。

信用取引の空売りは面倒な部分がある。

信用取引の空売りというものを行う際にあるリスクの一つとして逆日歩(ぎゃくひぶと読みます)というものがあります。

これはザックリと説明すると、信用取引の貸方(証券会社)が借方(投資家)に貸す株式を他所から調達してきた際にかかる手数料です。

要するに証券会社がなんらかの事情で顧客から要求された株式が不足している際に、他所の機関投資家から必要なその株式を借りてくるわけですが、当然機関投資家はタダでは株式を貸してくれませんので、その品貸料を当初証券会社に株式を注文した顧客が負担するという事です。

株式の不足具合によっては、高額の品貸料が発生する場合もあるため(希少なものは高い)これが信用取引を行う際に気をつけなければならないこととされています。

また、借りたものは期日にまで返さなければならないため、株式を借りてから60日が経過するとポジションを清算しなければなりません(そのルールがない証券会社もあるみたいですが)

一方、CFDの場合は空売りを行なってもそのようなリスクはありません。基本的に細かい事は気にしなくてもいいわけです。

CFDにはスプレッドがあるが、信用取引には手数料がかかる。

次はコストの問題です。信用取引には手数料がかかりますが、CFDにはスプレッドがかかります。

スプレッドと手数料の最大の違いは、スプレッドは取引量が多くなればなるほど負担額が増えるのに対して(レートに差を設けるため)手数料は取引量に関わらず、ある程度一定の範囲に収まる部分にあります。

一応、手数料も取引量が大きいほどかかるのですが、スプレッドほどは増大しません(手数料は各証券会社によって違うので一概には言えませんが)

ハイレバレッジにはリスクが付き物。

これは当然の話ですが、レバレッジを高くかけられるCFDの方が、レバレッジを高くかけた場合はリスクが増大します。

これは「レバレッジの違い」で書いた資金効率の良さと表裏一体の部分(という書き方も変な気もしますが)です。

そういう点ではCFDの方が自制心を要求されると言っていいかもしれません。無理なマーチンゲールなどをしないように気をつけた方がいいと思います(私はそれでよくやらかしていましたが・・・)

オーバーナイト金利を比較

CFDにはオーバーナイト金利と言われるものが存在します。

これはポジションのオーバーナイトをした時に発生するもので、買いの場合は金利を支払い、売りの場合は金利を受け取ることになります。

細かい仕組みはややこしいのですが、買いの場合はCFDを提供する会社からお金を借りている、売りの場合はその逆でお金を貸している、ことから来ます。

FXのスワップポイントと似ているといえば似ていますが、似て非なるものなので気をつけましょう。

結局、CFDと信用取引はどちらがオススメなのか。

信用取引もCFDも一定の勢力を保ち続けているということは、どちらにも一長一短があるという風に言えると思います。これまでの議論を踏まえた上で、具体的には

  • 信用取引には色々と面倒でリスクのあるルールがある。特に逆日歩は厄介。
  • CFDは基本的には細かい事を気にせず、自由にその銘柄に対して、上がる下がるを張れることが出来る。
  • しかし、CFDにはスプレッドという重大な問題があり、これが信用取引と比べるとかなり厄介。オーバーナイト金利は貰えたり払ったりするので、あまり気にしなくてもいいかも。

個人的には、手軽に細かい事を気にせず取引の出来るCFDのほうが、信用取引よりも優れていると考えています。

しかし取引を何度も重ねた場合、スプレッドによる取引コストも決して馬鹿にはならないため、CFDが完全無欠で信用取引よりも劣っていると結論付ける事は出来ません。

結局は各投資家の判断でメリットデメリットをしっかりと理解した上で取引をするのが一番良いと思います。投資を始めたばかりの方は、CFDの方が敷居が低くやりやすい事は間違いありませんが。

おすすめのCFD会社

おすすめのCFD口座ですが、国内株銘柄はありませんが、株価指数や原油先物、金先物、米国VI、米国株等をトレードするのであれば、GMOクリック証券のCFD口座がおすすめです。

国内銘柄の空売り(東芝など)や欧州株(VW株など)をCFDでトレード、空売りしたい場合はサクソバンク証券のCFD口がおすすめですね。

※関連記事:CFDと日経平均先物を比較
⇒日経平均先物とCFD取引はどちらが良いか?手数料等を徹底比較

外国株取引についても現物とCFDを比較しました。
米国株取引はCFDと現物ではどちらが手数料が安いのか?どっちがいい?

追記

これはあくまで個人的な見解ですが、今後は買いよりも売りの方が強そうな相場になりそうな気がするので、そういう意味でもCFDの方がいいかもしれません。勿論未来の事は私ごときには全く分かりませんが、まあそういう意味でも私はCFDを利用していこうかなと考えています。

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