日経平均先物とCFD取引はどちらが良いか?手数料等を徹底比較

日経平均株価を対象とした投資商品を売買する場合には、大きく分けて先物取引とcfdという二つの方法があります。

とはいえ日経平均株価に投資したくても、先物とcfdの違いが分からず、どちらを取引すればいいかよく分からない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は日経平均株価における先物取引とcfdとの違いを比較し、どちらの取引方法がよりオススメなのかを紹介していきます。

売買単位を比較

日経225先物はラージとミニの2種類があります。ラージは日経平均先物価格×1000、ミニは日経平均先物価格×100が最低取引単位となります。

よくツイッターなんかでは「ミニ1枚」や「ラージ1枚」などといったつぶやきが見られますが、それはこのような意味で使われています。

×1000のラージ1枚では、価格が1円動けば1000円、100円動けば100000円の損益が発生し、×100のミニ1枚では価格が1円動けば100円、100円動けば1万円の損益が発生します。

日経平均は日にもよりますが、1日2、300円ぐらいなら割と普通に動きますので、仮にミニ一枚で取引したとしても、日数が経過すれば結構な額の損益が出る事となります。

初心者の方がいきなりこのサイズで取引するとかなり危険と言わざるを得ません。

しかし、日経平均cfdの場合は価格の1倍から取引する事が出来ます。また証拠金さえあれば2倍でも3倍でも、自由に細かい枚数を決め、取引を行う事が出来るのです(勿論1.5倍とかは無理ですが)

余程大きな投資資金があるのなら別ですが、この枚数調整の部分はcfdの方が圧倒的にやりやすいです。

ナンピンやピラミッディングといった細かい建玉操作も、先物だと制約が多い(というか一枚が大きいので普通の人はやりづらい)ですが、cfdなら自由自在にポジションサイズを調整出来ます。

このような事情から、少額の試し玉から徐々に枚数を増やしていく投資スタイルを採る方、あるいは投資資金が少ないけど日経平均価格に投資をしたい方には、cfdをオススメします。

売買期限を比較

先物というのは「未来の決められた期日に〇〇〇〇円でその商品を売買することを約束」することですから、必ず指定された期日には決済をする必要があります。

そのため先物というのは、長い時間をかけて投資をしていくというよりは、あくまでも短期的な投機に向いた投資商品だと言う事が出来ます。

それに比べて、cfdには先物にあるような期日がありません。

つまり価格がまだ自分の信じる方向に動くと思えば、ずっとそのポジションを持つ事が出来るのです(勿論逆行していて証拠金が無くなれば別ですが)これは先物と比べた時に、明らかに有利な点です。

長期投資も視野に入れた柔軟な取引をしたいという方には、cfdをオススメします。

取引時間を比較

取引時間についてですが、こちらもcfdの方に軍配が上がります。225先物の方にもナイトセッションがあるので、平日であればヨーロッパやニューヨーク市場での動きには対応出来ますが、祝日は取引が出来ません。

しかし、cfdの方は日本が祝日でも日経平均cfdを取引する事が可能なのです。

理由としては、祝日ではないシカゴやシンガポールの市場に上場された、日経平均を対象とした先物の取引が行われているからですが、この辺りの詳しい仕組みは少しややこしいです。要するに窓開けのリスクがcfdの方が低いということです。

ここまでの話をまとめておきます。

  1. cfdの方が先物に比べ最低枚数が小さく、細かい建玉操作など柔軟な取引が可能。
  2. 先物には売買の期日があり、決められた期日には必ずポジションを解消する必要があるが、cfdにはそれがない。よって長期投資が可能。
  3. カバーしている時間が先物に比べcfdの方が長いため、窓開けのリスクが低い。

これらのことから、日経平均株価を対象とした投資をする場合には、先物よりもcfdの方が柔軟性が高く、一般の方が最初の始める投資商品として優秀だと言わざるを得ません。

ただし先物取引にも全くメリットが無いわけでは無く、一回の売買単位が高額なため、手数料はcfdよりも若干安めに設定されています。

ひっくり返してみれば、cfdは一回の売買単位を安くする事が出来るため、取引にかかる手数料が高く設定されていると見る事も出来ます。

ただし、スキャルピングのように、余程短いスパンで売買を繰り返すので無ければ、手数料の差はあまり関係がないと思います。デイトレやスイングレベルならcfdでも充分に安いです。

今回は日経平均の先物取引とcfdの違いについて検討しました。

繰り返すようですが、cfdの方が小さい資金で柔軟な取引が可能なため、日経平均という指数を取引する場合には、手数料というデメリットを加味しても、まずはcfdを選択することをオススメします。

先物取引の方は、ある程度資金が増大し、手数料をさらに安くしたいと考える上級者の方に向いていると思います。

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