今回は為替ではなく、イギリスの株価指数である「ftse100」に関する記事です。
果たしてftse100に投資するメリットはあるのか?そこのところをズバッと私見を述べさせていただこうと思います。
ftse100とは何?投資するメリットは?
まずは簡単に説明すると、ftse100というのは、日本でいう日経平均や、アメリカでいうダウやナスダックといった、いわゆる株価指数の一種です。イギリスの大企業100社の平均株価、という認識で大丈夫です。
イギリスの会社といってもピンとこないかもしれませんが、構成銘柄にはユニリーバやシェルといった、日本にも馴染みの深い企業も多数含まれており、それらの顔ぶれを見ると「流石大英帝国」といった感があります。
で、ftse100に投資するメリットとしては「配当金が他の株価指数よりも貰える」そうです(確かにそうなのですが・・・という点は後ほど解説します)
というわけで、その配当金を計算して「年利10〜20パーセント!」みたいな感じで宣伝しているブログが多いです。
要するに宣伝しやすいわけです(笑)
ftse100に投資する方法。
ftse100に投資する方法ですが、これは2種類あり、くりっく株365と、普通の店頭CFDを用いるかで分けられます(それとetfも一応あります)
ただし、店頭CFDよりも配当金が高いとされたくりっく株365は、仕様変更により2020年からは1年に1度、ポジションを決済をする必要が出てきます。そのため最近は店頭CFDを推している方が増えているようです。
スワップ投資と比べると良さがよくわかります。
FXにおけるスワップ投資と比べると、ftse100に投資するメリットがよく分かります。
これはftse100の月足ですが、しっかりと上昇していますよね。
正直配当金よりも価格差益の方が重要なのですが、この値動きであるために「ftse100を投資して年利〇〇パーセント」という宣伝が出来ていることはご理解いただければと思います。
ちなみに高配当?のトルコリラ円のチャートも参考までに載せておきます。
ブロガーが嘘をついているわけじゃないけど・・・
別に私は今回のftse100のような投資商品を推している方を否定しているわけではないのですが、これだけは声を大にしていう必要があります。
「今まで勝てたやり方で今後も勝ち続ける保証はない」
やはり、これに尽きると思います。ftse100に限らず株価指数ロングは、株価が今までのような右肩上がりなら、配当であれ差益であれ勝てる事が出来ます。
ですが、歴史的に見ると株価には必ず「下げ相場」というものが出てきます。
そして、株価は未曾有の緩和バブルから、もう10年が経過しようとしています。また、イギリスに関して言えば、合意なき離脱という被害予測が難しいリスクも存在します。
まあ、緩和バブルの行き着く先の予測も難しいですし、今後どのようなやり方が稼げるやり方なのかは、定期的に変化していくものだと思います。
ですので年利を目指して投資をする場合は、常にアンテナを張り巡らせて考えながら投資をするしかありません。
あくまでもftse100投資法は、最近は上手くいった投資法、という域を出ません。株価ロングをしているだけと言えば、それまでです。
まとめ
- ftse100はイギリスの大企業が構成銘柄である、イギリス経済そのものといっても過言ではない株価指数です。
- 基本的には配当金よりも株価の差益の方が大きいです。この点は要注意です。ftse100で言えば、イギリス国民投票ショックから立ち直った後は、比較的綺麗な上昇トレンドを形成しているため、ftse100で稼げる!みたいな宣伝が出てきたのだと思われます。
- 株価はリスク商品です。暴落して下げ相場になれば、配当金なんて雀の涙ですし、レバレッジを高くかけてしまうとロスカットor追加入金という、あるあるパターンに入ってしまいそうです。
私は基本的に配当金やスワップポイントは信頼していませんが、やっぱり不労所得感があって魅力を感じるんですかね。
個人的には、リスクを取らずコツコツと稼ぐなら債券しか無いと思います。株価指数は結構な価格変動リスクを背負っていることだけはご理解いただければと思います。
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