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FXブログ 原油価格

2016年原油価格の今後見通し【回復する可能性はあるのか?】

2016/11/02

原油価格に影響をあたえるものとは何か?

  • 石油(原油)需要増加量
  • WTI原油先物価格
  • 為替相場

原油の事を詳しく知らなくても、パッと考えてこれらの要因が価格に影響を与えている事が想像できます。

まず、石油需要増加量というものがあり、これは主に前年や今年と来年の増減比較から価格の予想ができます。

OPECが7月12日に

「2017年の世界における原油の需要が現行の生産量を上回り、原油価格の上昇を抑えている余剰石油の在庫も減少する」

という見通しを発表し、そうなると単純に額面通りに想定すると、多少の価格上昇が見込めますが、この程度なら価格上昇にインパクトを与えるとは到底思えません。

しかし、物事はそんなに単純ではありません。なぜなら、経済に限らず原油価格にもアメリカの動向が関係するからです。2017年は多少、原油需要が増えてもそれがそのまま価格に反映されるかは、アメリカの現状が関係あるからです。

それはつまるところ、

  • アメリカの原油在庫 減少→WTI原油先物価格 上昇
  • 石油掘削装置稼動数 増加→WTI原油先物価格 下落

という関係になります。

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イギリスのEU離脱は、原油価格にも影響大

上記を読んでもらうと、原油価格も結局はアメリカの気分次第なのではと考えてしまい、それで終わってしまいますが、経済というのは不確定なものでそんなに単純/短絡的ではありません。

まずイギリスのEU離脱の余波が少しずつ世界経済、特にヨーロッパへの悪影響は間違いありません。

株価や為替は、実態経済に反映されない事も多々ありますが、原油需要は今のまま正式にイギリスが離脱すれば、減少する事は目に見えています。

そして、昨今の世界経済を表面上は引っ張ってきたのは、間違いなく中国ですが、その中国が今後も今の力を維持できるかと言われたら、懐疑的です。

普通に考えると、少しずつマイナスになっていくと予想するのが賢明です。

原油価格は回復するのか?それとも下落か?

原油価格

原油価格2 原油価格3

(引用元:GMOクリック証券)

このチャートから判断すると、米ドル/円と原油価格には、少なからず影響があるように見えます。

原油価格の下落は2014年の後半からで、その理由としては

  • 世界的な原油供給過剰
  • アメリカのシェール革命

とされています。

これも簡単に言うと、アメリカでシェール層という岩盤から原油を採掘できるようになり、原油生産が大幅に増加。中東各国も対抗して生産調整せず、今までのシェアを維持する事に努め、結果的に過剰生産で原油の暴落となりその影響が現在も続いています。

この事と上記チャートから判断できるのは、まず、

  • 為替は円高で原油暴落前の2014年付近に戻る
  • 原油は暴落前の半値も戻っていない 

そして何よりも、アメリカは着々と次世代エネルギーとしてのシェール(ガス)を国内だけでなく、ブラジルなど他国への輸出を始めています。

日本にも2017年から輸出が開始され、新エネルギーとして期待されています。

その一方で、シェールの関係会社も巨額の借金や負債、倒産するなどの報道があるのも事実です。果たして、どれが正しいのでしょうか。それは時間が経過するまで分かりませんが、決定している事実を目にする事です。

最後の総括 投資方針

長年のアメリカの動向を見ていると、中東への積極的な介入は原油というエネルギーが目的でした。原油を制するものが、経済や世界を制すると言っても良いでしょう。

それがあるので、どんなに国内や対外から批判があっても、絶対に止めなかったのです。しかし、自国内で革命的なシェールという燃料が採掘できれば、また違ったものになります。

何よりも、アメリカが中東に配慮して、この宝を捨てる(減産)とは到底思えません。

中東は原油しか頼みがないので、今度価格を上昇する事はまず有り得ません。仮に、多少の価格アップはあってもそれは、テロや為替変動、何かしらの要因で一時的なものでしょう。

まとめると、経済は生き物なのでどのように転ぶか分かりませんが、短期的に為替変動など外的要因で、多少の変動はあっても、長期的な原油の高騰は期待できない。

特に2017年に関しては、石油需要増加量も決定し、そこから2014年初頭まで戻るのは実現不可能。シェール関係が全て破産でもしない限り、現状維持から下落トレンドは変わりありません。

原油価格はこのまま下落、下値を停滞することが予測されますので、もし一時的な要因で上昇した場合、原油先物売り、もしくは原油ベアETFを買うという方針になります。

原油投資については原油価格暴落は投資のチャンスか?【原油先物に少額から投資する方法】で詳しく書かれていますので参考にしてください。この記事によると、原油ダブルブルの買いを推薦していますね・・・あまりに下がったときは買うのもありかもしれませんね。いずれにせよ投資は自己責任でお願いいたします。