献血看護師が血液センターから退職する理由【転職先はどこが多い?】
血液センターで働く看護師が、血液センターを辞めるときとは、どんなときでしょうか。
それは、大きく3つの理由に大別できます。
引越し
1つ目は、引っ越しです。血液センターの看護師として働く場合、各都道府県単位で雇われます。
例えば、東京都で働く場合、日本赤十字社東京都血液センターに雇われます。
都道府県をまたいでの人事異動がないわけはないですが、基本的には各都道府県内での異動が行われます。
私事でその時に働いている都道府県外への引っ越しをする場合、退職を決断する看護師が多いです。
出産
2つ目は、出産です。血液センターで正社員で働く場合、日本赤十字社の正社員と同等の待遇が受けられます。
つまり、産前産後休暇・育児休暇もしっかり取得する制度があります。産休については、もちろん、しっかりと取得することができます。
育児休暇をどのくらいの期間取得するかについては、その時の看護師の人数によります。看護師が潤沢に雇われている時であれば、育児休暇を取得することは、それほど嫌がられることはないかもしれません。
ただし、人員が確保されいたないタイミングで育児休暇を取得希望すると、現場が厳しくなってしまうので、退職を選択する看護師も多いようです。
また、退職と言わずとも正社員ではなく常勤嘱託職員として雇われ直される場合もあるようです。
また、献血バスに乗って、遠出をして採血業務に当たっている場合、業務途中に早退ができません。
幼稚園や保育園に預けた子どもが体調を悪くしたとしても、業務から抜け出せない現実があります。
家族のサポートがあり、幼稚園・保育園より呼び出しがあったとしても、誰かが迎えに行ける体制が整った環境であれば、仕事を続けていくことができますが、近くにサポートしてくれる誰かがいないという環境の場合、仕事を続けていくことは難しくなるでしょう。
体調不良
3つ目は、体調不良です。血液センターでの業務は、資材を運んだり体調不良になってしまったドナーさんを介抱したり、採血する大きな機械を移動させたり、採血室の掃除をしたりと、肉体労働が多く、ほぼ立ち仕事です。
全て日勤という面では、夜勤をされている看護師さんと比較して肉体的なダメージは少ないのかもしれませんが、体力勝負なところがあります。病気を抱えながら、業務をしている看護師ももちろんいますが、長く立っていられない力仕事が出来ないとなってくると業務の継続が難しいです。
ここからは余談ですが、私が勤めていた血液センターには30年近く勤めている看護師さんがいました。俗に言う『お局』看護師さんです。
その人のターゲットになってしまうと、採血中に邪魔をされたり、業務を押し付けられたりと勤務中に嫌がらせをされてしまうことが多く、ターゲットにされた看護師からやめていくという現象が起こりました。また、上司が報告を受けてもどうにもできないというのが正直なところで、いじめられた若い世代はどんどん辞めていきました。
献血ルーム看護師はどのくらいの期間働いているのか?
献血看護師はどのくらいの期間働く人が多いのでしょうか。
これも一概には言えませんが、私が働いていた事業所では、長期間働いている看護師は20年以上働いていいる方もいました。
ただ、長続きしない人は3ヶ月くらいでやめていきます。
看護というより採血という側面が強い仕事ですので、長年病棟で看護師をされている方の中には、血液センターでの業務は、合わない看護師も多いようです。
血液センターの看護師の転職先
それでは、血液センターを辞めた看護師はどこに就職先を探すのでしょうか。
これは、人それぞれです。多くの看護師は、夜勤を避けて転職先を探しますが、夜勤がある病棟に転職した人もいます。また、保健師の資格を保有している人で、企業の産業保健師に転職する人もいます。
血液センターで勤めたことの一番の武器は採血の技術が格段に上がるということです。これを武器に透析室看護師になった人もいます。
また、出血性ショックの対応についても、かなり技術力がアップするのです。採血技術とショック状態の人への対応を武器に転職活動をする人が多いです。
転職先がどこがおすすめか?
看護師転職サイトの「マイナビ看護師」では、あなたにあった転職先も無料で提案してくれます。
給料交渉、面接対策もしっかりしてくれますので、あなたの希望の条件をしっかりと伝えるようにしましょう。
次はこちら
⇒血液センターの看護師の転職先・進路について