50代における転職と引き継ぎの心構えと実践について

3月が終わりました。私にとってこれが本当に最後にしたい転職での入社が済みました。

3月の私のメインの仕事は「引き継ぎ」です。

でも引き継ぎはこれまで散々やってきました。転職の回数分、やってきました。だから「たかが引き継ぎ」という意識はありました。3日もあれば十分、と思っていました。

しかし、実際は1ヶ月に及ぶ引き継ぎでした。「そんなに覚えることがあるわけないだろ?」といのが多くの方の素直な思いではないでしょうか?事実、私もそう思って軽く考えていました。しかし…。

今回は50代の方が臨む「引き継ぎ」についてその心構えと実践における注意点を考えていきたいと思います。

引き継ぎに臨む心構え

引き継ぎは新たに入社する会社の業務を無理なく且つ合理的に行って即戦力としての自分の立場を鮮明にさせるための重要な行いとなります。

よって決して安易な気持ちで臨んではいけません。それでは今回の引き継ぎ業務を通して50の方々が持っていた方が良いと思える心構えを簡単に紹介して行く事にしましょう。

常に謙虚に

引き継ぎに臨むにあたっての心構えの1つ目は「常に謙虚に」です。

あなたが新たに転職する会社では、当然ながらあなたの序列は「最下位」です。いくらあなたが50代の人生におけるベテランであってもその会社に1日でも早く入社した20代の社員の方の方が先輩なのです。

まずこの意識をしっかり持って置きましょう。と言うのも、人間というものは相手の事を認めるのに時間がかかる生き物だからです。2ヶ月や3カ月で相手の事をイチからジュウまで知り尽くすことなんてできません。相手の事を許容しようと思ったらやはり時間がかかります。

だからいくらあなたが50代の貫禄たっぷりの御仁であったとしても「謙虚」さを、誰の前でも平等に出せるようにふるまってください。間違っても年下の相手だからといって上から目線になったり親分気どりをすることはやってはいけません。

一気にあなたの立場というか、居場所を失ってしまう危険性がありますからね。

率先して動く

引き継ぎに当たっての心構えの2つ目は「率先して動く」です。

ジッとしていてはいけません。常に周囲に目をやり気を配らせて自ら動く体制を作っておきましょう。これはフットワークが軽い人だな、と思わせるためにも重要な心構えなのです。

人間、年齢を重ねればどうしても動きが遅くなります。特に以前の会社での在職期間が長かったら自然に自分のペースというものが出来上がってしまい動きがそれに合ったスピードになっています。

どんな組織でもそうですが、小間使いや雑用係は新米の役割です。そういった役を率先して動いてやれるところを見せて置けば周囲の人間も「安心感」を持つものです。

これも引き継ぎを受ける人間が持って置いてほしい「謙虚」さを体現するための一つの方法論です。「率先して動く」。効果の程は驚くほどてきめんですよ。

笑顔と挨拶

引き継ぎに当たっての心構えの3つ目は「笑顔と挨拶」です。

この「笑顔」と「挨拶」、初出社したらいの一番に行って下さいね。私も初出社時にやりました。「おはようございます!本日からお世話になります○○です!」という具合で。

皆、知らぬような顔をしていながら内心、どんな奴がくるのか?という気持ちを腹の中に溜めています。そう、新人というのは常にテストされているのと同じなのです。

どうせならそんなテスト、全て満点で通過しましょう。笑顔とあいさつに何の技術がいるでしょう?自分の持ち味をそのまま元気よく発揮すればそれでいい事ですからね。

以上が引き継ぎ前に持っておきたい3つの心構えです。ぬかりのないよう準備しておきましょうね。

引き継ぎにおける実践の姿勢

次に引き継ぎの実践についてです。引き継ぎにおける実践方法は1つだけです。それ以上は求めません。
そして、そのポイントさえ外していなければ後はあなた自身のやりやすいようにやっていただけたらOK、というスタンスで理解してくださっていいですからね。

メモを取る

引き継ぎにおける実践の姿勢、それは「メモを取る」です。

ハッキリ言いまして、この「メモを取る」行為さえやっておけば引き継ぎ業務は8割方、成功です。

それくらい「メモを取る」行為というのは物凄いインパクトのある行為です。メモさえしっかり取っていたらその業務は半ば理解してあなたに吸収されている、と判断してもいいでしょう。

業務を引き継ぐ方の情報量はあなたが思っている以上に膨大です。とても聞いているだけでは頭に入り切れません。だからメモを取るのです。あとで読み返した時にきちんと整理できるよう箇条書きにしていきましょう。間違ってもメモを取る時に清書するようなゆっくりペースでメモってはいけませんよ。それではメモの意味を履き違えていますからね。

メモはあなたが聞いた引き継ぎ業務の知識をより確実に鮮明に記憶に残させるために必要なものです。だから極力、あとで見やすい内容でメモっておくことです。時間がないのでどうしてもなぶり書きになるかも分かりませんが、そんな時は後でまた先輩に質問しましょう。メモを取る姿勢さえ見せていたら先輩も快く応じてくれるはずです。

さいごに~引き継ぎはあなたの適性が試されています~

今回は「引き継ぎの心構えと実践」について書いて参りました。

簡単にもう一度振り返りますと、

・引き継ぎの心構え…①謙虚な姿勢(失敗すると居場所をうしないかねません)②率先して動く(謙虚さのアピールになる)③笑顔と挨拶(どんな人間像なのかをテストされています)

・引き継ぎの実践の姿勢…メモを取る(これさえ完璧なら8割方、引き継ぎ業務は成功です)

と、なっておりました。

引き継ぎ業務というのはあなたがその会社に入って初めて臨む具体的な仕事です。決して安易に考えずに全てを吸収する勢いを見せて励んでゆきましょうね!そして年末に美味しいお酒を皆と分かち合いましょう。

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